ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:JR西日本

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 今日は、昭和時代前期の1933年(昭和8)に、国鉄山陰本線の須佐駅~宇田郷駅間 (8.8km) が延伸開業し、京都駅~幡生駅間が全通した日です。
 山陰本線(さんいんほんせん)は、山陰地方の海岸沿いを走り、東海道本線京都駅から福知山、豊岡、鳥取、米子、松江、浜田、萩を経由して山陽本線幡生(はたぶ)駅に至る鉄道幹線で、東北本線の739.2kmに次いで2番目に長い676.0km(支線2.2km)です。
 山陰本線としては、1900年(明治32)に起工し、1902年(明治35)11月1日に、境駅(現在の境港駅)~米子駅~御来屋駅間が最初に開業し、徐々に延伸開業させていいき、1907年(明治40)8月1日に、京都~ら園部間(35.8km)の京都鉄道および福知山~綾部間の阪鶴鉄道を国有化しました。さらに、1925年(大正14)に、幡生~小串間の長州鉄道を国鉄が買収し、その後も路線を延伸していきます。
 そして、1933年(昭和8)2月24日に、須佐駅~宇田郷駅間 (8.8km) が延伸開業し、京都駅~幡生駅間が全通、美禰線の宇田郷駅~正明市駅~阿川駅間、正明市駅~仙崎駅間と小串線全線を編入し、京都駅~幡生駅間、正明市駅~仙崎駅間が山陰本線となりました。1987年(昭和62)4月1日の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)が承継しています。
 鳥取、米子、松江、浜田、萩など山陰地方海岸部の各都市を連ねていますが、沿線は大都市や工業地も少く、また、1975年(昭和50)の山陽新幹線の開業によってその地位が低下しました。

〇山陰本線関係略年表

<1897年(明治30)>
・2月15日:京都鉄道 二条駅~嵯峨駅(現在の嵯峨嵐山駅)間(6.14km)が開業する
・4月27日:大宮駅~二条駅間(3.30km)が延伸開業する
・11月16日:京都駅~大宮駅間(0.76km)が延伸開業し、官設鉄道(国鉄)京都駅に乗り入れる

<1899年(明治32)>
・8月15日:嵯峨駅~園部駅間(25.53km)が延伸開業する

<1902年(明治35)>
・11月1日:境駅(現在の境港駅)~米子駅~御来屋駅間が開業(米子駅~御来屋駅間は19.41km)する

<1903年(明治36)>
・8月28日:御来屋駅~八橋駅間(17.70km)が延伸開業する
・12月20日:八橋駅~倉吉駅間(15.61km)が延伸開業する

<1904年(明治37)>
・3月15日:倉吉駅~松崎駅間(5.47km)が延伸開業する
・11月3日:福知山駅~綾部駅~新舞鶴駅(現在の東舞鶴駅)間が開業(福知山駅~綾部駅間は12.39km)、阪鶴鉄道に貸与される

<1905年(明治38)>
・5月15日:松崎駅~青谷駅間(11.91km)が延伸開業する

<1907年(明治40)>
・4月28日:青谷駅~鳥取仮停車場間(20.76km)が延伸開業する
・8月1日:阪鶴鉄道と京都鉄道が国有化される

<1908年(明治41)>
・4月5日:鳥取駅~鳥取仮停車場間(1.77km)、米子駅~安来駅間(8.85km)が延伸開業する
・7月1日:和田山駅~八鹿駅間(12.07km)が開業する
・11月8日:安来駅~松江駅間(20.12km)が延伸開業する

<1909年(明治42)>
・7月10日:播但線の八鹿駅~豊岡駅間(17.22km)が延伸開業する
・9月5日:播但線の豊岡駅~城崎駅間(9.66km)が延伸開業する
・10月12日:線路名称が制定され、鳥取駅~米子駅~松江駅間を山陰本線、京都駅~園部駅間が京都線、神崎駅(現在の尼崎駅)~福知山駅~綾部駅~新舞鶴駅間などを阪鶴線、飾磨駅~姫路駅~和田山駅~城崎駅間は播但線となる
・11月7日:松江駅~宍道駅間(17.06km)が延伸開業する

<1910年(明治43)>
・6月10日:岩美駅~鳥取駅間(18.35km)、宍道駅~荘原駅間(4.02km)が延伸開業する
・8月25日:園部駅~綾部駅間(42.00km)が延伸開業する
・10月10日:荘原駅~出雲今市駅間(11.59km)が延伸開業する

<1911年(明治44)>
・9月16日:大宮駅が廃止。
・10月25日:播但線の城崎駅~香住駅間(22.05km)が延伸開業、支線の和田山駅~福知山駅間(30.58km)も開業する
・11月10日:浜坂駅~岩美駅間(14.00km)が延伸開業する

<1912年(明治45)>
・3月1日:香住駅~浜坂駅間(17.86km)が延伸開業し京都駅~出雲今市駅間が全通する

<1913年(大正2)>
・11月21日:出雲今市駅~小田駅間(15.45km)が延伸開業する

<1914年(大正3)>
・4月22日:長州鉄道の東下関駅~ 幡生駅~小串駅が開業(幡生駅~小串駅間は23.82km)が開業する

<1915年(大正4)>
・7月11日:小田駅~石見大田駅間(17.06km)が延伸開業する

<1917年(大正6)>
・5月15日:石見大田駅~仁万駅間(11.75km)が延伸開業する

<1918年(大正7)>
・11月25日:仁万駅~浅利駅間(19.15km)が延伸開業する

<1920年(大正9)>
・12月25日:浅利駅~都野津駅間(10.62km)が延伸開業する

<1921年(大正10)>
・9月1日:都野津駅~浜田駅間(14.65km)が延伸開業する

<1922年(大正11)>
・3月10日:浜田駅~周布駅間(9.50km)が延伸開業する
・9月1日:周布駅~三保三隅駅間(9.82km)が延伸開業する

<1923年(大正12)>
・12月26日:三保三隅駅~石見益田駅(現在の益田駅)間(21.89km)が延伸開業する

<1924年(大正13)>
・11月3日:美禰線の正明市駅(現在の長門市駅)~長門三隅駅間(5.15km)が延伸開業する

<1925年(大正14)>
・3月8日:石見益田駅~石見小浜駅間 (9.81km) が延伸開業する
・4月3日:美禰線の長門三隅駅~萩駅間(18.67km)が延伸開業する
・6月1日:長州鉄道の幡生駅~小串駅間が国有化され、小串線となる
・8月16日:小串線の小串駅~滝部駅間(15.13km)が延伸開業する
・11月1日:美禰線の萩駅~東萩駅間(3.70km)が延伸開業する

<1927年(昭和2)>
・6月19日:戸田小浜駅~飯浦駅間(3.70 km)が延伸開業する

<1928年(昭和3)>
・3月25日:飯浦駅~須佐駅間(12.39km)が延伸開業する
・9月9日:小串線の滝部駅~阿川駅間(7.72km)が延伸開業する
・12月9日:美禰線支線の正明市駅~黄波戸駅間(5.31km)が開業する

<1929年(昭和4年)>
・4月24日:美禰線の東萩駅~奈古駅間(11.91km)が延伸開業する
・10月13日:美禰線支線の黄波戸駅~長門古市駅間(4.02km)が延伸開業する

<1930年(昭和5)>
・4月1日:美禰線貨物支線 馬潟駅~馬潟港駅間 (1.0km) が開業する
・5月15日:美禰線貨物支線の正明市駅~仙崎駅間 (2.2km) が開業する
・12月7日:長門古市駅~阿川駅間 (18.4km) が延伸開業し小串線に接続する。

<1931年(昭和6)>
・11月15日:美禰線の奈古駅~宇田郷駅間 (11.0km) が延伸開業する

<1933年(昭和8)>
・2月24日:須佐駅~宇田郷駅間 (8.8km) が延伸開業し、京都駅~幡生駅間が全通、美禰線の宇田郷駅~正明市駅~阿川駅間、正明市駅~仙崎駅間と小串線全線を編入し、京都駅~幡生駅間、正明市駅~仙崎駅間が山陰本線となる
・7月26日:支線の正明市駅~仙崎駅間の旅客営業開始する

<1935年(昭和10)>
・3月15日:ダイヤ改正で、大阪駅~大社駅間に食堂車を連結した急行列車、特急つばめに連絡する準急列車、全線走破する夜行各駅停車が新設される

<1961年(昭和36)>
・10月1日:山陰本線初の特急列車「まつかぜ」を京都駅~松江駅間(東海道本線・福知山線経由)で運転開始する

<1964年(昭和39)>
・3月20日:特急「まつかぜ」の運転区間を京都駅~博多駅間(東海道本線・福知山線・山陰本線・鹿児島本線経由)へ延長する

<1965年(昭和40)>
・2月1日:全線にATS-Sを導入する

<1968年(昭和43)>
・9月18日:綾部駅~石原駅間が複線化される

<1969年(昭和44)>
・9月26日:石原駅~福知山駅間が複線化される

<1970年(昭和45)>
・2月21日:玉造温泉駅~来待駅間が複線化される
・12月15日:福知山駅~居組駅間に列車集中制御装置 (CTC) が導入される

<1971年(昭和46)>
・2月1日:二条駅~福知山駅間に CTC が導入される

<1972年(昭和47)>
・1月20日:東浜駅~出雲市駅間にCTCが導入される
・3月15日:山陰本線初の寝台特急「出雲」を同名急行の格上げで東京駅~浜田駅間にて運転開始する

<1974年(昭和49)>
・11月30日:蒸気機関車運転終了する

<1975年(昭和50)>
・4月1日:貨物支線の東松江駅~馬潟港駅間 (1.0km) が廃止される

<1976年(昭和51)>
・3月16日:京都駅~二条駅間が高架化される
10月1日:長門市駅~幡生駅間にCTCが導入される

<1977年(昭和52)>
・3月10日:松江駅付近が高架化される

<1978年(昭和53)>
・11月8日:鳥取駅付近が高架化される

<1979年(昭和54)>
・10月31日:東松江駅~松江駅間が複線化される

<1982年(昭和57)>
・6月18日:清水寺信号場~安来駅間が複線化される
・6月24日:米子駅~清水寺信号場間が複線化される
・7月1日:伯耆大山駅~知井宮駅間が電化され、特急「やくも」が電車化される
・11月7日:貨物支線の西浜田駅~浜田港駅間 (2.3km) が廃止される

<1984年(昭和59)>
・2月21日:浜田駅~長門市駅間にCTCを導入し、山陰本線全線にCTCが導入される

<1986年(昭和61)>
・10月29日:福知山駅~城崎駅間が電化される
・11月1日:長門市駅~幡生駅間の貨物営業が廃止される

<1987年(昭和62)>
・4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が承継。日本貨物鉄道(JR貨物)が丹波口駅~二条駅間、湖山駅~出雲市駅間、江津駅~益田駅間の第二種鉄道事業者となる

<1988年(昭和63)>
・3月13日:長門市駅~仙崎駅間でワンマン運転開始する

<1990年(平成2)>
・3月10日:京都駅~園部駅間が電化される

<1991年(平成3)>
・4月27日:嵯峨駅~馬堀駅間の旧線が嵯峨野観光鉄道嵯峨野観光線として開業する
・11月1日:長門市駅~下関駅間の一部の列車でワンマン運転開始する
・12月1日:鳥取駅~米子駅間の一部の列車でワンマン運転開始する

<1993年(平成5)>
・7月21日:園部駅~福知山駅の電化・高速化工事の起工式が行われる

<1995年(平成7)>
・4月20日:綾部駅~福知山駅間が電化される

<1996年(平成8)>
・3月16日:園部駅~綾部駅間が電化[、二条駅~花園駅間が高架化される

<1997年(平成9)>
・3月22日:江津駅~岡見駅間の貨物列車が廃止される
・10月1日:湖山駅~伯耆大山駅間の貨物列車が廃止される

<1998年(平成10)>
・3月14日:出雲市駅付近が高架化される

<2000年(平成12)>
・9月23日:二条駅~花園駅間が複線化される

<2001年(平成13)>
・3月3日:福知山駅~城崎駅間でワンマン運転開始する
・7月7日:安来駅~益田駅間の高速化工事が完成、米子駅~出雲市駅間の普通列車と米子駅~益田駅間の快速列車でワンマン運転開始する

<2002年(平成14)>
・8月30日:福知山駅~居組駅間で小規模線区自動進路制御装置 (SRC) が導入される

<2003年(平成15)>
・10月1日:鳥取駅~米子駅間の高速化工事完成する
・11月1日:京都駅~園部駅間においてICカード「ICOCA」利用開始する

<2004年(平成16)>
・4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(湖山駅~伯耆大山駅間)が廃止される

<2005年(平成17)>
・11月26日:福知山駅付近が高架化される

<2006年(平成18)>
・4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(丹波口駅~二条駅間、東松江駅~出雲市駅間、江津駅~岡見駅間)が廃止される

<2008年(平成20)>
・3月23日:花園駅~太秦駅間が高架化される
・5月25日:太秦駅~嵯峨嵐山駅間が高架化される
・12月14日:馬堀駅~亀岡駅間が複線化される

<2009年(平成21)>
・3月14日:八木駅~園部駅間が複線化される
・7月20日:京都駅~丹波口駅間が複線化される
・9月6日:並河駅~八木駅間が複線化される
・11月1日:亀岡駅~並河駅間が複線化される

<2010年(平成22)>
・1月31日:丹波口駅~二条駅間が複線化される
・3月7日:花園駅~嵯峨嵐山駅間が複線化される
・8月12日:コンクリートに架け替えた余部橋梁を供用開始する

<2014年(平成26)>
・4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(岡見駅~益田駅間 16.9 km)が廃止される

<2015年(平成27)>
・3月14日:伯耆大山駅~米子駅間の貨物列車が廃止。山陰本線を経由する定期貨物列車が全廃される
・4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(伯耆大山駅~東松江駅間 27.1 km)が廃止される

<2016年(平成28)>
・12月17日:伯耆大山駅~出雲市駅間においてICカード「ICOCA」利用開始される

<2017年(平成29)>
・5月22日:益田駅~幡生駅と長門市駅~仙崎駅間に小規模自動進路制御装置 (SRC) が導入される

<2021年(令和3)>
・3月13日:園部駅~城崎温泉駅間(胡麻駅~城崎温泉駅間は一部の駅のみ)においてICカード「ICOCA」利用開始される

<2024年(令和6)>
・3月16日:鳥取駅~米子駅間、松江駅~宍道駅間において、普通列車は終日ワンマン運転となる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1610年(慶長15)絵師長谷川等伯の命日(新暦3月19日)詳細
1704年(元禄17)俳人・蕉門十哲の一人内藤丈草の命日(新暦3月29日)詳細
1890年(明治23)文芸評論家青野季吉の誕生日詳細
1901年(明治34)奥村五百子らによって愛国婦人会が創立される詳細
1906年(明治39)日本社会党[明治期]が結成され、日本で初めての合法的な社会主義政党が誕生する詳細
1933年(昭和8)国際連盟総会のリットン調査団報告書採択に抗議し日本全権大使松岡洋右が退場、連盟脱退宣言をする詳細
1934年(昭和9)小説家・脚本家・映画監督直木三十五の命日(南国忌)詳細
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kiseihonsenstamp01
 今日は、昭和時代中期の1959年(昭和34)に、三木里駅~新鹿駅間 (12.3km) が開業し、国鉄の紀勢本線が全通した日です。
 紀勢本線(きせいほんせん)は、三重県亀山市の亀山駅から和歌山県新宮市の新宮駅を経由し、同県和歌山市の和歌山市駅に至るJR幹線(全長384.2km)です。1920年(大正9)相可口駅 (現在の多気駅) ~和歌山駅間の路線として両端から着工し、1934年(昭和9)までに相可口駅~尾鷲駅間の紀勢東線が開通、1940年(昭和15)までに和歌山駅~紀伊木本駅 (現在の熊野市駅) 間の紀勢西線が開通しました。
 1959年(昭和34)7月15日に、三木里駅~新鹿駅間 (12.3km) が開業し、両線を結んで全線が完成し、参宮線の多気駅~亀山駅間をも合せて国鉄の紀勢本線となり、1972年(昭和47)に、和歌山線紀和駅~和歌山市駅間を編入して現在の区間となります。1987年(昭和62)の日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化で、亀山駅~新宮駅までがJR東海、新宮駅~和歌山市駅は JR西日本と両旅客鉄道に分けられて所属し、新宮駅~和歌山駅間は、「きのくに線」の愛称とされました。
 熊野、奥吉野から産する木材、勝浦、太地周辺の鮮魚、和歌山県内のミカン輸送などの産業面でも重要な路線でしたが、近年では、伊勢志摩、吉野熊野の両国立公園に属する熊野、那智勝浦、潮岬、白浜などの温泉地や景勝地を巡る観光路線的性格を強くしています。

〇紀勢本線関係略年表(紀勢本線全通まで)

<1891年(明治24)>
・8月21日 関西鉄道津支線 亀山駅~一身田駅間(12.11km)が開業し、下庄駅・一身田駅が開業する
・11月4日 一身田駅~津駅間(3.58km)が延伸開業し、津駅が開業する

<1893年(明治26)>
・12月31日 参宮鉄道の津駅~相可駅~宮川駅間が開業し、現在の紀勢本線にあたる区間に阿漕駅・高茶屋駅・六軒駅・松阪駅・徳和駅・相可駅(初代、現在の多気駅)が開業する

<1903年(明治36)>
・3月21日 紀和鉄道の和歌山駅(初代、現在の紀和駅)~南海連絡点、南海鉄道の紀和連絡点~和歌山市間(両者計1.77km)が延伸開業し、和歌山市駅が開業する

<1904年(明治37)>
・8月27日 関西鉄道が紀和鉄道の路線を買収する

<1907年(明治40)>
・10月1日 関西鉄道・参宮鉄道が国有化される
・11月1日 和歌山駅~和歌山市駅間が 0.1M(≒0.16km)短縮される

<1909年(明治42)>
・5月14日 新宮鉄道に対し仮免許状下付(東牟婁郡新宮町-同郡勝浦村間 動力蒸気及自働車併用)される
・9月29日 阿漕駅~高茶屋駅間が複線化される
・10月12日 国有鉄道線路名称の制定により、亀山駅~山田駅(現在の伊勢市駅)間が参宮線、王寺駅~和歌山駅(初代)~和歌山市駅間が和歌山線となる

<1910年(明治43)>
・12月22日 新宮鉄道を軽便鉄道に指定する

<1911年(明治44)>
・11月7日 松阪駅~徳和駅間が複線化する

<1912年(大正元)>
・12月4日 新宮鉄道 勝浦駅~三輪崎駅間(6.3M≒10.14km)が開業し、勝浦駅(現在の紀伊勝浦駅)・那智口停留場(現在の紀伊天満駅)・那智駅・宇久井駅・三輪崎駅が開業する

<1913年(大正2)>
・3月1日 三輪崎駅~新宮駅間(5.31km)が延伸開業し、佐野村停留場(現在の紀伊佐野駅)・熊野地駅・新宮駅が開業する
・4月17日 佐野村停留場が駅に変更され、佐野村駅が開業する

<1917年(大正6)>
・2月1日 那智口停留場が天満停留場に改称される

<1920年(大正9)>
・8月13日 鉄道免許状下付(東牟婁郡那智村大字天満-同郡同村大字市野々間)される

<1923年(大正12)>
・3月20日 紀勢東線 相可口駅(現在の多気駅)~栃原駅間(12.55km)が開業し、相可駅(2代目)・佐奈駅・栃原駅が開業する
・9月25日 栃原駅~川添駅間(5.79km)が延伸開業し、川添駅が開業する

<1924年(大正13)>
・2月28日 紀勢西線 和歌山駅(初代、現在の紀和駅)~東和歌山駅~箕島駅間(27.04km)が開業し、東和歌山駅(現在の和歌山駅)・紀三井寺駅・日方町駅(現在の海南駅)・加茂郷駅・箕島駅が開業する
・8月20日 下津駅が開業する

<1925年(大正14)>
・3月10日:那智駅~宇久井駅間に狗子ノ川停留場が開業する
・8月15日 川添駅~三瀬谷駅間(7.08km)が延伸開業し、三瀬谷駅が開業する
・12月11日 箕島駅~紀伊宮原駅間(4.35km)が延伸開業し、紀伊宮原駅が開業する

<1926年(大正15)>
・8月8日 紀伊宮原駅~藤並駅間(3.86km)が延伸開業し、藤並駅が開業する
・8月18日 三瀬谷駅~滝原駅間(5.15km)が延伸開業し、滝原駅が開業する

<1927年(昭和2)>
・7月3日 滝原駅~伊勢柏崎駅間(9.17km)が延伸開業し、伊勢柏崎駅が開業する
・8月14日 藤並駅~紀伊湯浅駅間(3.38km)が延伸開業し、紀伊湯浅駅(現在の湯浅駅)が開業する
・11月13日 伊勢柏崎駅~大内山駅間(4.67km)が延伸開業し、大内山駅が開業する

<1928年(昭和3)>
・10月28日 紀伊湯浅駅~紀伊由良駅間(9.50km)が延伸開業し、紀伊由良駅が開業する
・11月8日 阿曽駅が開業する

<1929年(昭和4)>
・4月21日 紀伊由良駅~御坊駅間(8.21km)・貨物支線 紀伊由良駅~由良内駅間(1.93km)が開業し、紀伊内原駅・御坊駅および、貨物駅として由良内駅が開業する

<1930年(昭和5)>
・4月29日 大内山駅~紀伊長島駅間 (11.5km) が延伸開業し、紀伊長島駅が開業する
・12月14日 御坊駅~印南駅間 (17.0km) が延伸開業し、道成寺駅・和佐駅・稲原駅・印南駅が開業する

<1931年(昭和6)>
・9月21日 印南駅~南部駅間 (14.8km) が延伸開業し、切目駅・岩代駅・南部駅が開業する

<1932年(昭和7)>
・4月26日 紀伊長島駅~三野瀬駅間 (7.4km) が延伸開業し、三野瀬駅が開業する
・8月1日 三輪崎駅~熊野地駅間に御手洗停留場(のちの広角駅)が開業する
・11月8日 南部駅~紀伊田辺駅間 (9.1km) が延伸開業し、芳養駅・紀伊田辺駅が開業する

<1933年(昭和8)>
・12月20日 紀伊田辺駅~紀伊富田駅間 (12.8km) が延伸開業し、紀伊新庄駅・朝来駅・白浜口駅(現在の白浜駅)・紀伊富田駅が開業する

<1934年(昭和9)>
・7月1日 新宮鉄道が買収されて国有化され、新宮駅~紀伊勝浦駅間が紀勢中線になる。
・12月19日 三野瀬駅~尾鷲駅間 (17.5km) が延伸開業し、船津駅・相賀駅・尾鷲駅が開業する

<1935年(昭和10)>
・3月29日 紀伊富田駅~紀伊椿駅間 (5.3km) が延伸開業し、紀伊椿駅(現在の椿駅)が開業する
・7月18日 紀勢中線 紀伊勝浦駅~下里駅間 (6.0km) が延伸開業し、湯川駅・太地駅・下里駅が開業する

<1936年(昭和11)>
・7月1日 日方町駅が海南駅に改称される
・10月30日 紀伊椿駅~周参見駅間 (13.3km) が延伸開業し、紀伊日置駅・周参見駅が開業する
・12月11日 下里駅~串本駅間 (20.8km) が開業し、紀伊浦神駅・紀伊田原駅・古座駅・紀伊姫駅・串本駅が開業する

<1937年(昭和12)>
・7月1日 広角駅が廃止される

<1938年(昭和13)>
・5月20日 新宮駅~三輪崎駅間の新線 (4.7km)・新宮駅 - 熊野地駅間の貨物支線 (1.5km) が開業し、新宮駅が移転[109]。新宮駅(旧駅)~熊野地駅~三輪崎駅間の旧線 (5.4km) が廃止、熊野地駅が貨物駅に変更される
・9月7日 周参見駅~江住駅間 (12.0km) が延伸開業し、見老津駅・江住駅が開業する
・12月15日 手平駅・冷水浦駅・初島駅が開業する

<1940年(昭和15)>
・8月8日 江住駅~串本駅間 (20.1km)、新宮駅~紀伊木本駅間 (22.6km) が延伸開業、紀勢中線を編入し、和歌山駅(初代)~紀伊木本駅間などが紀勢西線となる。和深駅・田並駅・紀伊有田駅・鵜殿駅・阿田和駅・紀伊市木駅・神志山駅・有井駅・紀伊木本駅(現在の熊野市駅)が開業、紀伊湯浅駅~紀伊由良駅間に南広信号場が開設される

<1941年(昭和16)>
・7月19日 浦神駅~下里駅間の新線が完成、供用開始。地すべり地を迂回する岩谷山トンネルの完成を受けたもの。
・8月10日 手平駅が廃止される

<1942年(昭和17)>
・4月1日 秋津野駅が紀伊佐野駅に改称する

<1944年(昭和19)>
・8月1日 阿漕駅~高茶屋駅間、松阪駅~徳和駅間が単線化する

<1945年(昭和20)>
・2月15日 東和歌山駅~紀三井寺駅間に宮前信号場が開設される

<1946年(昭和21)>
・6月11日 大内山駅~紀伊長島駅間が票券閉塞式から通票閉塞式に変更する

<1951年(昭和26)>
・12月26日 宮前信号場が廃止される

<1954年(昭和29)>
・11月15日 田子駅が開業する

<1955年(昭和30)>
・4月1日 宮前駅が開業する

<1956年(昭和31)>
・4月1日 紀伊木本駅 - 新鹿駅間 (6.8km) が延伸開業し、大泊駅・新鹿駅が開業する
・10月15日 六軒駅構内において列車衝突事故(六軒事故)が発生する

<1957年(昭和32)>
・1月12日 尾鷲駅~九鬼駅間 (11.0km) が延伸開業し、大曽根浦駅・九鬼駅が開業する

<1958年(昭和33)>
・4月23日 九鬼駅~三木里駅間 (4.2km) が延伸開業(旅客営業のみ)し、三木里駅が開業する

<1959年(昭和34)>
・7月15日 三木里駅~新鹿駅間 (12.3km) が開業し全通、亀山駅~和歌山駅(初代)間が紀勢本線となり、紀伊木本駅が熊野市駅に、相可口駅が多気駅に改称、九鬼駅~三瀬谷駅間で貨物営業開始する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

842年(承和9)第52代の天皇とされる嵯峨天皇の命日(新暦8月24日)詳細
1878年(明治11)箱根の富士屋ホテルが外国人専用ホテルとして開業する詳細
1888年(明治21)会津の磐梯山が大噴火(磐梯山1888年噴火)し、死者444人の被害が出る詳細
1948年(昭和23) 「教育委員会法」(昭和23年法律170号)が公布・施行される詳細
連合国最高司令官総司令部(GHQ)が日本政府に対して、「経済安定十原則」を提示する詳細
1955年(昭和30)西ドイツのマイナウにおいて、核兵器の使用に反対する「マイナウ宣言」が発表される詳細
1987年(昭和62)日本で9番目の地下鉄として、仙台市地下鉄が開業(南北線八乙女駅~富沢駅間)する詳細
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okayamaeki02

 今日は、昭和時代後期の1975年(昭和50)に、山陽新幹線の岡山駅~博多駅が延伸開業し、全線開業した日です。
 山陽新幹線(さんようしんかんせん)は、新大阪駅~博多駅間(622.3km)を結ぶ、西日本旅客鉄道(JR西日本)が運営する高速鉄道路線(新幹線)です。1965年(昭和40)に新大阪駅~岡山駅間を山陽本線の線増工事として運輸大臣から認可され、1967年(昭和42)に赤穂市で新大阪~岡山間の起工式が行われました。
 1969年(昭和44)に岡山駅~博多駅間の工事が認可され、翌年に起工式が行われ、1972年(昭和47)3月15日には新大阪駅~岡山駅間が部分開業し、この間が最短58分で結ばれ、東海道新幹線とも直通運転されます。1975年(昭和50)3月10日に岡山駅~博多駅間延伸開業により全線開通し、新大阪駅~博多駅間が最短で3時間44分、東京駅~博多駅間が最短6時間56分で結ばれるようになりました。
 路線は高速運転に備えて、原則として曲線半径は4000m以上、勾配は15‰以下とされ、トンネル部分が多く約267kmにもなり、六甲トンネル(16.3km)、新関門トンネル(18.7km)などの長大トンネルが造られています。1987年(昭和62)4月1日の国鉄分割民営化により、山陽新幹線は全線が西日本旅客鉄道(JR西日本)に継承されました。
 その後、新型車両導入によるダイヤ改正で、最高時速がアップし、1997年(平成9)には500系が最高速度300km/hで運転開始、新大阪駅~博多駅間が最短で2時間17分となります。2011年(平成23)3月12日の九州新幹線(鹿児島ルート)全線開通により、直通運転が開始されました。

 〇山陽新幹線関係略年表

・1965年(昭和40)9月9日 新大阪駅~岡山駅間を山陽本線の線増工事として運輸大臣から認可される
・1966年(昭和41)5月31日 新大阪駅~岡山駅間のルート・駅が認可される
・1967年(昭和42)3月16日 赤穂市で新大阪駅~岡山駅間の起工式が行われる
・1969年(昭和44)6月18日 岡山駅~博多駅間の工事が認可される
・1969年(昭和44)12月4日 岡山駅~博多駅間のルート・駅が認可される
・1970年(昭和45)2月10日 倉敷市・広島市・下関市・北九州市で、岡山駅~博多駅間の起工式が行われる
・1971年(昭和46)9月10日 日本国有鉄道(国鉄)新幹線総局大阪運転所岡山支所が発足する
・1972年(昭和47)3月15日 新大阪駅~岡山駅間が部分開業し、新大阪駅~岡山駅間が最短58分で結ばれる
・1974年(昭和49)4月20日 新幹線総局博多総合車両部発足する
・1974年(昭和49)8月1日 新幹線総局広島新幹線運転所が発足する
・1975年(昭和50)3月10日 岡山駅~博多駅間延伸開業により全線開通し、新大阪駅~博多駅間が最短で3時間44分で結ばれる
・1980年(昭和55)10月1日 ダイヤ改正により、新大阪駅~博多駅間が最短で3時間28分となる
・1985年(昭和60)3月14日 ダイヤ改正により、新大阪駅~博多駅間が最短で3時間16分となる
・1986年(昭和61)11月1日 ダイヤ改正により、最高速度が220km/hに引き上げられ、新大阪駅~博多駅間が最短で2時間59分になる
・1987年(昭和62)4月1日 国鉄分割民営化により、山陽新幹線は全線が西日本旅客鉄道(JR西日本)に継承される
・1989年(平成元)3月11日 ダイヤ改正により、100N系が最高速度230km/hで運転開始、新大阪駅~博多駅間が最短で2時間49分となる
・1993年(平成5)3月18日 ダイヤ改正により、300系が最高速度270km/hで運転開始、新大阪駅~博多駅間が最短で2時間32分となる
・1997年(平成9)3月22日 ダイヤ改正により、500系が最高速度300km/hで運転開始、新大阪駅~博多駅間が最短で2時間17分となる
・2011年(平成23)3月12日 九州新幹線と接続し、直通運転が開始される

☆現在運行中の新幹線一覧

・北海道新幹線(新青森駅~新函館北斗駅)148.8km 4駅 [2016年3月26日開業]JR北海道旅客鉄道運営
・東北新幹線(東京駅~新青森駅)674.9km 23駅 [2010年12月4日全線開業]JR東日本旅客鉄道運営
・上越新幹線(大宮駅~新潟駅)269.5km 10駅 [1982年11月15日全線開業]JR東日本旅客鉄道運営
・北陸新幹線(高崎駅~金沢駅)345.5km 13駅 [2015年3月14日開業]JR東日本旅客鉄道・西日本旅客鉄道運営
・東海道新幹線(東京駅~新大阪駅)515.4km 17駅 [1964年10月1日全線開業]JR東海旅客鉄道運営
・山陽新幹線(新大阪駅~博多駅)553.7km 19駅 [1975年3月10日全線開業]JR西日本旅客鉄道運営
・九州新幹線(博多駅 鹿児島中央駅)256.8km 12駅 [2004年3月13日全線開業]JR九州旅客鉄道運営

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1900年(明治33)治安警察法」が公布される詳細
1945年(昭和20)東京大空襲か行われ、死傷10万人以上、焼失27万余戸、罹災100余万人が出る詳細
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