ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:JR

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 今日は、昭和時代後期の1988年(昭和63)に、青函トンネル開通に伴い、青函連絡船の通常運航が終了した日です。
 青函連絡船(せいかんれんらくせん)は、青森駅と函館駅間(113km)を結んでいた鉄道連絡船(水上の部分に、鉄道の一線区としての航路を開設し、両岸の鉄道を連絡する船舶)でした。明治時代後期の1908年(明治41)3月7日に、鉄道国有化直後の国鉄により開設されます。
 1925年(大正14)より、甲板にレールを設けた客載貨車航送船が就航して、貨車をそのまま航送できるようになりました。太平洋戦争中は、空襲によって沈没、損傷などの大きな被害を受け、終戦時には壊滅状態となっていましたが、戦後復興し、1948年(昭和23)には計14隻が就航して、重要な輸送路となります。
 しかし、1954年(昭和29)9月26日に襲来した洞爺丸台風によって、洞爺丸のほか計5隻が遭難沈没して、乗客1,051人職員379人の合計1,430人の死者をだす大惨事を引き起こしました。その後は、高度経済成長や旅行ブームによって、1972年(昭和47)には、1日最大30往復もの運航をする最盛期を迎えます。
 ところが、航空機が一般的になって減少に転じ、国鉄民営化後の1988年(昭和63)3月13日に青函トンネルの完成により、JR津軽海峡線が開通したため、通常運航が終了しました。その後、青函トンネル開通記念博覧会と世界・食の祭典に合わせ、同年6月3日~9月18日まで「羊蹄丸」「十和田丸」を用い昼間1日2往復の暫定運航(復活運航)を行いましたが、1988年(昭和63)9月19日をもって、80年余の歴史を閉じています。
 尚、現在は青森に八甲田丸、函館に摩周丸が保存、展示され、見学できるようになっています。

〇青函連絡船関係略年表

・1908年(明治41)3月7日 帝国鉄道庁(国鉄)が青森~函館間定期航路を開設する
・1925年(大正14)8月1日 青森駅~函館駅間で本格車両航送を開始し、車載客船に貨車、荷物車等を直接積載できるようになる
・1945年(昭和20) 太平洋戦争中の空襲によって沈没、損傷などの大きな被害を受ける
・1948年(昭和23) 計14隻が就航して、重要な輸送路となる
・1949年(昭和24)5月26日 連絡船内にて、売店の営業を開始する
・1950年(昭和25) 2月3日 連絡船内にて、食堂の営業を開始する
・1954年(昭和29)9月26日 洞爺丸台風によって、洞爺丸のほか計5隻が遭難沈没して、乗客1,051人職員379人の合計1,430人の死者を出す
・1972年(昭和47) 1日最大30往復もの運航をする最盛期を迎える
・1987年(昭和62)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に承継される
・1988年(昭和63)3月13日 青函トンネルの完成によりJR津軽海峡線が開通し、通常運航が終了する
・1988年(昭和63)6月3日 青函トンネル開通記念博覧会と世界・食の祭典に合わせ、「羊蹄丸」「十和田丸」を用い昼間1日2往復の暫定運航(復活運航)が行われる
・1988年(昭和63)9月19日 暫定運航(復活運航)が終了し、青函連絡船が廃止される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1192年(建久3)第77代の天皇とされる後白河天皇の命日(新暦4月26日)詳細
1868年(慶応4)江戸開城を巡って、西郷隆盛と勝海舟が江戸で会談を始める(新暦4月5日)詳細
1937年(昭和12)日本初のプラネタリウムが設置された大阪市立電気科学館(のちの大阪市立科学館)が開館する詳細
1945年(昭和20)初めての大阪大空襲で、死者3,987名、行方不明者678名、被災戸数136,107戸を出す詳細
1988年(昭和63)青函トンネルが開通する詳細
2018年(平成30)推理作家内田康夫の命日詳細
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 今日は、昭和時代後期の1987年(昭和62)に、日本国有鉄道(国鉄)が115年の歴史に幕を下ろした(翌日から分割・民営化)日です。
 日本国有鉄道(にほんこくゆうてつどう)は、国有の鉄道およびそれに関連する連絡船・自動車運送などの事業を行なった公共企業体で、国鉄と略称されました。1872年(明治5)に新橋~横浜間(29km)の鉄道が開業し,日本国有鉄道の歴史が始まります。
 その後、国有鉄道事業は工部省鉄道掛、鉄道院、鉄道省、運輸省などに経営され、1906年(明治39)の「鉄道国有法」によって多数の幹線私鉄を買い上げ、全国規模の鉄道網を持つこととなり、1907年(明治40)度末に営業キロは7,153kmとなります。経営の主体は逓信省鉄道作業局を経て、1907年(明治40)4月に帝国鉄道庁となり、翌年には鉄道院となりました。
 太平洋戦争後の経営難や労働運動の高揚に対処するため、1949年(昭和24)に日本国有鉄道を公共企業体として発足させ、鉄道以外にも連絡船や自動車等の事業も行ないます。1964年(昭和39年)に東海道新幹線の東京~新大阪間を開業させ、さらに新幹線網を延伸させるなど、輸送力の増強を果たしたものの、高速道路・自動車の普及、航空路線の拡充によって旅客・貨物を奪われて巨額な赤字を生じるようになりました。
 一部の路線の第三セクターへの転換等も行われましたが、ついには、政府の強い主導により、1987年(昭和62)3月31日で日本国有鉄道(国鉄)は115年の歴史に幕を下ろすこととなります。翌日には、分割・民営化され、JR7社(九州旅客鉄道、四国旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、日本貨物鉄道、東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道)が誕生しました。

〇日本国有鉄道関係略年表(明治5年以前の日付は旧暦です)

・1869年(明治2年11月10日) 鉄道建設の廟議決定する(東京・京都の幹線と東京・横浜、京都・神戸、琵琶湖畔・敦賀の三支線)
・1870年(明治3年3月19日) 民部大蔵省に鉄道掛を設置する
・1870年(明治3年3月25日) 傭英国人建設技師エドモント・モレルらが、東京汐留から測量を開始する
・1871年(明治4年8月14日) 工部省に鉄道寮を設置する
・1872年(明治5年2月28日) 「鉄道略則」が公布される
・1872年(明治5年5月7日) 品川~横浜間が仮開業する
・1872年(明治5年6月13日) 鉄道による郵便物輸送開始される
・1872年(明治5年5月) 「鉄道犯罪罰則」が公布される 
・1872年(明治5年9月12日) 新橋~横浜間(29㎞)の鉄道開業式(我が国初の鉄道開通)が行われる
・1873年(明治6年)9月15日 新橋~横浜間で貨物輸送を開始する
・1874年(明治7年)5月11日 大阪~神戸間が開業する
・1877年(明治10年)1月11日 工部省に鉄道局が設置(鉄道寮廃止)される
・1877年(明治10年)2月5日 大阪~京都間が全通、京都~神戸間の鉄道開業式が行われる
・1881年(明治14年)12月 日本鉄道会社が設立される(上野・青森間の鉄道敷設を目的とする我が国最初の私鉄鉄道)
・1882年(明治15年)6月25日 東京馬車鉄道:新橋~日本橋間で開業する(軌道業の開始)
・1884年(明治17年)5月1日 上野~高崎の鉄道が全通する
・1885年(明治18年)12月26日 工部省の廃止に伴い、鉄道局は内閣直轄となる
・1887年(明治20年)5月18日 「私設鉄道条例」が公布される(私設鉄道に関する最初の立法)
・1889年(明治22年)7月1日 東海道線が全通(新橋~神戸間)する
・1890年(明治23年)5月4日 内国勧業博覧会で電車が試運転される(東京電灯会社)
・1890年(明治23年)8月23日 「軌道条例」が公布される
・1890年(明治23年)9月6日 鉄道局を鉄道庁と改称、内務大臣直轄となる
・1891年(明治24年)9月1日 日本鉄道会社の東北線が全通する(上野~青森間)
・1892年(明治25年)6月21日 「鉄道敷設法」が公布される(政府による幹線鉄道の建設、将来における私設鉄道の買収を決定)
・1892年(明治25年)7月21日 鉄道庁が内閣府から逓信省に移管する
・1893年(明治26年)4月1日 横川~軽井沢間(アプト式)が開通する
・1893年(明治26年)6月1日 神戸工場で860形タンク機関車を製作する(初めて国産機関車完成)
・1893年(明治26年)11月10日 鉄道庁は鉄道局と改称されて逓信省の内局となる
・1896年(明治29年)9月1日 新橋~神戸間に初めて急行列車が運転される
・1899年(明治32年)5月25日 山陽鉄道で急行列車に食堂車を連結する
・1900年(明治33年)3月16日 「私設鉄道法」と「鉄道営業法」が公布(10/1施行)される
・1901年(明治34年)5月27日 山陽鉄道の神戸~馬関(下関)間が全通する
・1904年(明治37年)8月21日 甲武鉄道の飯田町~中野間に電車運転が開始される
・1905年(明治38年)3月13日 「鉄道抵当法」が公布される(7/1施行)
・1906年(明治39年)3月31日 「鉄道国有法」が公布され、(4/20施行)全国主要17私鉄が買収される
・1907年(明治40年)3月12日 「帝国鉄道庁官制」が公布される(4/1施行)
・1908年(明治41年)12月5日 「鉄道院官制」が公布施行される(鉄道行政を逓信省から内閣に移管)
・1909年(明治42年)4月1日 関西本線港町~柏原間で気動車運転が開始される(気動車運転のはじめ)
・1909年(明治42年)4月13日 「軌道ノ抵当ニ関スル法律」が公布される(7/22施行)
・1909年(明治42年)11月21日 鹿児島本線が全通する
・1909年(明治42年)12月16日 烏森(現新橋)~品川~池袋~上野間及び池袋~赤羽間に電車運転が開始される
・1911年(明治44年)5月1日 中央本線の飯田町~名古屋間が全通する
・1912年(明治45年)3月1日 山陰本線の京都~出雲今市間が開通する
・1914年(大正3年)12月18日 東京駅が落成する
・1919年(大正8年)3月1日 中央本線の東京~中野間に直通電車運転を開始する
・1920年(大正9年)5月15日 鉄道省が設置される
・1921年(大正10年)4月14日 「軌道法」が公布される(大正13/1/1施行)
・1921年(大正10年)9月28日 相模鉄道(現JR相模線)茅ヶ崎~寒川間が開業する
・1922年(大正11年)4月11日 改正「鉄道敷設法」が公布される(5/1施行)
・1922年(大正11年)10月13日 鉄道大臣通達により毎年10月14日を「鉄道記念日」と定められる
・1925年(大正14年)11月1日 神田~上野間が開通し、山手線が環状運転となる
・1926年(大正15年)4月24日 東京駅、上野駅で入場券自動券売機を設置、翌25日から発売を開始する
・1928年(昭和3年)11月5日 陸運監督権限が逓信省から鉄道省に移管する
・1929年(昭和4年)9月15日 東京~下関間特急を「富士」「桜」と命名する(国鉄の列車愛称のはじめ)
・1930年(昭和5年)4月24日 鉄道省に国際観光局が設置される(昭和17年11月廃止)
・1930年(昭和5年)10月1日 東京~神戸間に超特急「燕」の運転が開始される
・1931年(昭和6年)4月1日 「自動車交通事業法」が公布される(1933/10/1施行)
・1931年(昭和6年)9月1日 清水トンネルが開通し上越線が全通する
・1934年(昭和9年)12月1日 丹那トンネルが完成し、国府津~沼津間全通、御殿場線経由の東海道線を熱海経由に変更する
・1938年(昭和13年)4月2日 「陸上交通事業調整法」が公布される(8/1施行)
・1940年(昭和15年)2月1日 「陸運統制令」が公布される(2/25施行、民営鉄道22社1,051㎞が買収される)
・1942年(昭和17年)6月11日 関門鉄道トンネルが竣工する(11/15開通式)
・1943年(昭和18年)2月15日 全国旅客列車運転が大幅削減される
・1943年(昭和18年)11月1日 運輸通信省が設置される
・1945年(昭和20年)5月19日 運輸通信省から通信部門を分離(内閣通信院)、運輸省となる
・1945年(昭和20年)9月 鉄道復興5か年計画が策定される
・1947年(昭和22年)3月31日 「帝国鉄道会計法「が改正され、「国有鉄道事業特別会計法」が公布される(4/1施行)、
・1948年(昭和23年)1月 鉄道が重点産業となる(傾斜生産方式)
・1948年(昭和23年)7月7日 「国有鉄道運賃法」が公布される(7/10施行)
・1948年(昭和23年)12月20日 「日本国有鉄道法」が公布される(24/6/1施行)
・1949年(昭和24年)5月25日 「日本国有鉄道法施行法」が公布される(6/1施行)
・1949年(昭和24年)6月1日 日本国有鉄道(JNR)が設立、運輸省が設置される(日本国有鉄道を分離)
・1949年(昭和24年)9月15日 東京~大阪間に特急復活「へいわ」と命名される(のち「つばめ」と改称)
・1950年(昭和25年)3月1日 東京~沼津間に湘南電車が運行される
・1950年(昭和25年)5月1日 特急「つばめ」「はと」が登場する
・1951年(昭和26年)4月24日 国鉄、桜木町駅で電車火災が起きる
・1951年(昭和26年)5月30日 鉄道建設審議会が設置される
・1954年(昭和29年)9月26日 青函連絡船「洞爺丸」が沈没する
・1955年(昭和30年)5月11日 宇高連絡船「紫雲丸」が沈没する
・1955年(昭和30年)10月1日 小田急電鉄が気動車により国鉄御殿場線へ乗り入れる
・1956年(昭和31年)11月19日 東海道本線の電化が完成する
・1957年(昭和32年)4月1日 国鉄施設整備5か年計画が発足する
・1957年(昭和32年)8月30日 日本国有鉄道幹線調査会が設置される
・1957年(昭和32年)9月5日 仙山線仙台~作並間で交流電気機関車の運転を開始する(交流電化のはじめ)
・1958年(昭和33年)11月1日 東京~神戸間に特急「こだま」の運転が開始される
・1958年(昭和33年)12月12日 東海道新幹線を34年から5か年計画で工事着手することに決定する(交通閣僚懇談会)
・1959年(昭和34年)4月20日 東海道線に修学旅行専用列車運行を開始する
・1959年(昭和34年)4月20日 東海道新幹線の起工式を行う
・1959年(昭和34年)11月5日 汐留~梅田間に特急コンテナ列車「たから」を運転する
・1960年(昭和35年)7月1日 国鉄客車3等を廃止する
・1960年(昭和35年)9月6日 国鉄第2次5か年計画が発表される
・1961年(昭和36年)4月25日 大阪環状線が暫定開業する(環状運転は昭和39/3/23)
・1961年(昭和36年)6月7日 日本国有鉄道新幹線建設補助特別措置法公布施行
・1961年(昭和36年)11月7日 踏切道改良促進法公布施行
・1962年(昭和37年)5月3日 常磐線三河島駅構内で列車衝突事故が発生する
・1962年(昭和37年)6月10日 北陸トンネルが開通する(13,869m)
・1963年(昭和38年)11月9日 東海道線鶴見~横浜駅間で列車衝突事故が起きる(国鉄鶴見事故)
・1964年(昭和39年)2月29日 「日本鉄道建設公団法」が施行される(39/
・1964年(昭和39年)3月23日 日本鉄道建設公団が設立される
・1964年(昭和39年)3月26日 鉄道建設審議会「日本鉄道建設公団発足に当り、さしあたり定むべき基本計画について」答申する
・1964年(昭和39年)6月22日 「東海道新幹線鉄道における列車運行の安全を妨げる行為の処罰に関する特例法」が公布される(10/1施行)
・1964年(昭和39年)10月1日 東海道新幹線の東京~新大阪間が開業する
・1964年(昭和39年)12月25日 国鉄新長期計画(40年度を初年度)を了承する(経済関係閣僚懇談会)
・1965年(昭和40年)9月9日 山陽新幹線(新大阪~岡山間)敷設認可される
・1965年(昭和40年)9月24日 国鉄、コンピュータ完備の「みどりの窓口」を開設する
・1966年(昭和41年)4月20日 国鉄全線に ATS 装置取付け完了する
・1967年(昭和42年)9月2 日 新清水トンネル開通し、上越線の複線化が完成する
・1967年(昭和42年)10月1日 新大阪~博多間に寝台特急電車「月光」の運転を開始する(世界初の寝台特急列車運転)
・1969年(昭和44年)5月9日 国鉄再建10か年計画が発足する
・1969年(昭和44年)5月9日 「日本国有鉄道財政再建促進特別措置法」が公布・施行、「国有鉄道運賃法の一部改正法」が公布される(5/10 施行、等級制度廃止、グリーン車を設定)
・1969年(昭和44年)9月12日 「日本国有鉄道の財政の再建に関する基本方針」が閣議決定される
・1969年(昭和44年)9月12日 山陽新幹線(岡山~博多間)敷設認可される
・1969年(昭和44年)12月8日 新幹線「ひかり」16両編成化する
・1970年(昭和45年)5月18日 「全国新幹線鉄道整備法」が公布される(6/18 施行)
・1972年(昭和47年)3月15日 山陽新幹線の新大阪~岡山間が開業する
・1972年(昭和47年)9月19日 鉄道技術研究所でリニアモーターカーを公開実験する
・1972年(昭和47年)11月6日 北陸トンネルで列車火災事故が起きる
・1973年(昭和48年)2月2日 「日本国有鉄道の財政再建対策について」が閣議了解される
・1973年(昭和48年)2月15日 新幹線鉄道騒音防止対策の基本計画決定する
・1973年(昭和48年)4月27日 春闘史上初の交通ゼネストが行われる
・1973年(昭和48年)7月10日 名古屋・長野間に振り子式特急電車「しなの」運転開始する(国内初の振子式電車運転)
・1974年(昭和49年)3月15日 新関門トンネルが全通する
・1974年(昭和49年)3月29日 「日本国有鉄道の財政の再建に関する基本方針」が閣議決定される
・1975年(昭和50年)3月10日 山陽新幹線の岡山~博多間が開業する
・1975年(昭和50年)7月29日 新幹線騒音環境基準が告示される(環境庁)
・1975年(昭和50年)11月26日 国鉄労組によるスト権ストで国鉄は8日間ストップする
・1975年(昭和50年)12月31日 「日本国有鉄道再建対策要綱」が閣議了解される
・1976年(昭和51年)3月2日 国鉄の蒸気機関車が全廃される
・1976年(昭和51年)3月5日 「新幹線鉄道騒音対策要綱」が閣議了解される
・1976年(昭和51年)11月5日 「国有鉄道運賃及び日本国有鉄道の一部改正法」が公布される(11/6施行、過去債務の棚上げ、名目約 50%の運賃改定、経営改善計画の策定)
・1977年(昭和52年)1月20日 「日本国有鉄道の再建対策について」が閣議了解される
・1977年(昭和52年)7月26日 国鉄宮崎実験線において磁気浮上方式鉄道(リニアモーターカー)の浮上走行実験開始する
・1977年(昭和52年)12月16日 「国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部改正法」が公布される(53/3/31施行、運賃決定方式の弾力化、投資対象事業の拡大等)
・1977年(昭和52年)12月29日 「日本国有鉄道の再建の基本方針」が閣議了解される
・1979年(昭和54年)1月25日 上越新幹線大清水トンネルが開通する
・1979年(昭和54年)12月21日 リニアモーターカーML-500 が時速 517 ㎞を記録
・1979年(昭和54年)12月29日 「日本国有鉄道の再建について」が閣議了解される
・1980年(昭和55年)5月17日 国鉄経営改善計画の変更を運輸大臣が承認する
・1980年(昭和55年)12月27日 「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」が公布・施行される(地方交通線の廃止を決定)
・1981年(昭和56年)5月21日 国鉄経営改善計画が策定される
・1981年(昭和56年)6月12日 「全国新幹線鉄道整備法の一部改正法」が公布・施行される
・1981年(昭和56年)9月18日 国鉄特定地方交通線第1次線40線が選定される
・1982年(昭和57年)6月23日 東北新幹線の大宮~盛岡間が開業する
・1982年(昭和57年)7月30日 第2次臨調「行政改革に関する第3次答申(基本答申)」において、国鉄の分割・民営化をうちだす
・1982年(昭和57年)9月2日 国鉄リニアモーターカー初の有人走行に成功
・1982年(昭和57年)11月15日 上越新幹線の大宮~新潟間が開業する
・1983年(昭和58年)6月10日 国鉄再建監理委員会が設置される
・1983年(昭和58年)8月5日 国鉄再建監理委員会第1次緊急提言がなされる
・1983年(昭和58年)10月14日 「全国新幹線鉄道整備法の一部改正法」が公布・施行される(地方公共団体の駅新設資金の一部負担への方途)
・1983年(昭和58年)10月23日 国鉄白糠線が廃止される(特定地方交通線転換第一号)
・1984年(昭和59年)2月1日 国鉄貨物ヤード系集結輸送を廃止、拠点間直行輸送システムへ転換する
・1984年(昭和59年)4月20日 国鉄に初めての地域別運賃を導入する
・1984年(昭和59年)8月20日 国鉄再建監理委員会第2次緊急提言がなされる
・1985年(昭和60年)3月10日 青函トンネル本坑が貫通する
・1985年(昭和60年)3月14日 東北・上越新幹線の上野~大宮間が開業する
・1985年(昭和60年)3月25日 磁気プリペイドカード・オレンジカード発売開始する
・1985年(昭和60年)7月11日 運輸政策審議会「東京圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」答申する
・1985年(昭和60年)7月26日 国鉄再建監理委員会「国鉄改革に関する意見」において、国鉄の7分社化、債務処理方策等をうちだす
・1985年(昭和60年)10月11日 政府「国鉄改革のための基本方針」が閣議決定される
・1985年(昭和60年)11月29日 国鉄同時多発ゲリラ事件が起きる
・1986年(昭和61年)3月31日 「踏切道改良促進法の一部改正法」が公布される(4/1施行)
・1986年(昭和61年)5月30日 「日本国有手鉄道の経営する事業の運営の改善のために昭和61年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律」が公布・施行される
・1986年(昭和61年)12月4日 国鉄改革関連8法(日本国有鉄道改革法、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律、新幹線鉄道保有機構法、日本国有鉄道清算事業団法、日本国有鉄道退職希望職員及び日本国有鉄道清算事業団職員の再就職の促進に関する特別措置法、鉄道事業法、日本国有鉄道改革法等施行法、地方税法及び国有資産等所在市町村交付金及び納付金に関する法律の一部を改正する法律)が公布される(62/4/1施行)
・1986年(昭和61年)12月28日 国鉄山陰本線餘部橋梁において、回送列車脱線、転落事故(死者6名、負傷6名)
・1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割・民営化され、JR7社が誕生する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1906年(明治39)政府が全国17の私鉄を買収することを定めた「鉄道国有法」を公布する詳細
物理学者朝永振一郎の誕生日詳細
1939年(昭和14)「国家総動員法」第6条に基づいて、「賃金統制令」(昭和14年勅令第128号)が公布される詳細
1947年(昭和22)旧「教育基本法」が公布・施行される詳細
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 今日は、昭和時代後期の1982年(昭和57)に、当時の日本国有鉄道が「青春18きっぷ」の前身にあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)を8,000円で発売開始した日です。
 「青春18きっぷ」(せいしゅんじゅうはちきっぷ)は、JR全線の列車(快速含む)の普通車自由席やJR東日本のバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーが自由に乗り降りできる特別企画乗車券で、日本国有鉄道による発売開始当初は「青春18のびのびきっぷ」と言いました。「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)は8,000円で発売開始され、春季、夏季、冬季の期間限定で継続され、翌年春季からは現行の「青春18きっぷ」の名称となります。
 1983年(昭和58)夏季から1日券4枚と2日券1枚のセットで10,000円となり、1984年(昭和59)夏季からは1日券5枚となり、使用期間が1日短縮されたものの、価格は10,000円のままとなりました。1986年(昭和61)冬季に、価格が11,000円に値上げされ、1987年(昭和62)4月1日の国鉄分割民営化に伴ない、JR各社に分かれた後も、JRグループ共通で使用できる乗車券として継続されます。
 1996年(平成8)春季に現行のように、5回(人)分を1枚の券片にまとめた様式となり、2004年(平成16)冬季からは、普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別に購入することで利用できるようになりました。また、1989年(平成元)の消費税の導入(3%)時に11,300円に、5%改定時に11,500円に、8%改定時に11,850円に、そして、現行の10%改定時に12,050円とされています。
 現在は、春季の発売期間:2月20日~3月31日、利用期間:3月1日~4月10日、夏季の発売期間:7月1日~8月31日、利用期間:7月20日~9月10日、冬季の発売期間:12月1日~12月31日、利用期間:12月10日~1月10日となりました。尚、名称に"18"とあり、主に学生の長期休暇の時期にあわせ発売されますが、利用者の年齢制限はありません。

〇「青春18きっぷ」関係略年表

・1982年(昭和57)3月1日 「青春18きっぷ」の前身にあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)が8,000円で発売開始される
・1983年(昭和58)春季 「青春18のびのびきっぷ」が「青春18きっぷ」に改称される
・1983年(昭和58)夏季 1日券4枚と2日券1枚のセットで10,000円となる
・1984年(昭和59)夏季 1日券5枚となり、使用期間が1日短縮され、価格は10,000円のままとなる
・1986年(昭和61)冬季 価格が11,000円に値上げされる
・1989年(平成元)夏季 消費税が導入を受けて11,300円に改定される
・1996年(平成8)春季 現行のように、5回(人)分を1枚の券片にまとめた様式となる
・1997年(平成9)夏季 消費税の税率変更に伴い、価格が11,500円に改定される
・2004年(平成16)冬季 普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別に購入することで利用できるようになる
・2007年(平成19)春季 JR各社が発足20周年を迎えたのを記念し、特別価格8,000円(乗車できる列車・回数などは通常のものと同じ)で発売される
・2014年(平成26)夏季 消費税の税率変更に伴い、価格が11,850円に改定される
・2018年(平成30)冬季 券面に記載される有効期間が和暦表記(平成30年)から西暦表記(2018年)に変更される
・2019年(平成31)冬季 消費税の税率変更に伴い、価格が12,050円に改定される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1871年(明治4)郵便制度が新設され、郵便物の取扱、最初の切手(竜文切手)の発行が始まる(新暦4月20日)詳細
1941年(昭和16)「国民学校令」が公布される詳細
1952年(昭和27)小説家・劇作家・俳人久米正雄の命日(三汀忌)詳細
1954年(昭和29)第五福竜丸が太平洋のビキニ環礁のアメリカ水爆実験で被曝する(ビキニデー)詳細
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 今日は、明治時代後期の1911年(明治44)に、 宮ノ越駅~木曽福島駅間が開業し、中央本線(昌平橋駅~塩尻駅~名古屋駅間)が全通した日です。
 中央本線(ちゅうおうほんせん)は、東京駅を起点とし、塩尻駅を経由して名古屋駅へ至る386.6km、および岡谷~辰野~塩尻間の支線27.7kmを含む、全営業キロ414.3kmの鉄道の営業線(現在はJRが運行)です。1889年(明治22)4月11日に、甲武鉄道の新宿駅~立川駅間(27.24km)が開業したのが最初で、徐々に延伸していき、1904年(明治37)には、甲武鉄道として御茶ノ水駅~八王子駅間が開業しましたが、1906年(明治39)10月1日に「鉄道国有法」に基づき買収・国有化されました。
 一方で、1900年(明治33)7月25日に、官設鉄道の中央西線として名古屋駅~多治見駅間(36.25km)が開業、翌年8月1日には東側の八王子駅~上野原駅間(22.53km)も開業しました。その後徐々に東西それぞれに延伸していき、1911年(明治44)5月1日に宮ノ越駅~木曽福島駅間の延伸開業に伴い、西側と東側からの路線が繋がり、昌平橋駅~塩尻駅~名古屋駅間が中央本線となります。
 それからも1912年(明治45)4月1日に万世橋駅~昌平橋駅間(0.32 km)、翌年には東京駅~万世橋駅間(1.93 km)が延伸開業して、東京駅~塩尻駅~名古屋駅間の路線となりました。太平洋戦争後の1973年(昭和49)に全線の電化が完成、1983年(昭和58)には、岡谷駅~みどり湖駅~塩尻駅間 (11.7 km) の新線が開業、経路を新線経由に改め、従来の辰野駅経由の路線は支線となります。
 尚、1987年(昭和62)4月1日の国鉄分割民営化により、塩尻駅~名古屋駅間を東海旅客鉄道(JR東海)、塩尻駅~東京駅間を東日本旅客鉄道(JR東日本)、および日本貨物鉄道(JR貨物)に経営が承継されました。全線直流電化され、本州中央部の山岳地帯を縦断する幹線鉄道で25‰(パーミル)の急勾配区間が至る所に連続していますが、東京駅~高尾駅間は東京の通勤電車区間となり通勤、通学のための利用者が多くなっています。

〇中央本線関係略年表年表

・1889年(明治22)4月11日 甲武鉄道の新宿駅~立川駅間(27.24km)が開業する
・1889年(明治22)8月11日 甲武鉄道の立川駅~八王子駅間(9.72km)が延伸開業する
・1894年(明治27)10月9日 甲武鉄道の牛込駅~新宿駅間(5.63km)が延伸開業する
・1895年(明治28)4月3日 甲武鉄道の飯田町駅~牛込駅間(0.80km)が延伸開業する
・1900年(明治33)7月25日 官設鉄道の名古屋駅~多治見駅間(36.25km)が開業する
・1901年(明治34)8月1日 官設鉄道の八王子駅~上野原駅間(22.53km)が開業する
・1902年(明治35)6月1日 官設鉄道の上野原駅~鳥沢駅間(11.27km)が延伸開業する
・1902年(明治35)10月1日 官設鉄道の鳥沢駅~大月駅間(6.72km)が延伸開業する
・1902年(明治35)12月21日 官設鉄道の多治見駅~中津駅間(43.77km)が延伸開業する
・1903年(明治36)2月1日 官設鉄道の大月駅~初鹿野駅間(18.19km)が延伸開業する
・1903年(明治36)6月11日 官設鉄道の初鹿野駅~甲府駅間(27.04km)が延伸開業する
・1903年(明治36)12月15日 官設鉄道の甲府駅~韮崎駅間(13.04km)が延伸開業する
・1904年(明治37)8月21日 甲武鉄道の飯田町駅~中野駅間が電化する
・1904年(明治37)12月21日 官設鉄道の韮崎駅~富士見駅間(34.60km)が延伸開業する
・1904年(明治37)12月31日 甲武鉄道の御茶ノ水駅~飯田町駅間(1.29km)の電車線が延伸開業する
・1905年(明治38)11月25日 官設鉄道の富士見駅~岡谷駅間(27.52km)が延伸開業する
・1906年(明治39)6月11日 官設鉄道の岡谷駅~塩尻駅間(16.9M≒27.20km)が延伸開業する
・1906年(明治39)10月1日 甲武鉄道御茶ノ水駅~八王子駅間が「鉄道国有法」に基づき買収・国有化される
・1908年(明治41)4月19日 昌平橋駅~御茶ノ水駅間(0.48 km)の電車線が延伸開業する
・1908年(明治41)8月1日 中津駅~坂下駅間(9.82km)が延伸開業する
・1909年(明治42)7月15日 坂下駅~三留野駅間(9.17km)が延伸開業する
・1909年(明治42)9月1日 三留野駅~野尻駅間 (5.7M) が延伸開業する
・1909年(明治42)12月1日 野尻駅~須原駅間(6.28km)が延伸開業する
・1909年(明治42)10月12日 国有鉄道線路名称制定により、昌平橋駅~塩尻駅~篠ノ井駅間が中央東線となる
・1909年(明治42)12月1日 塩尻駅~奈良井駅間の延伸開業に伴い、塩尻駅 - 篠ノ井駅間が支線となる
・1910年(明治43)10月5日 奈良井駅~藪原駅間(6.60km)、須原駅~上松駅間(11.43km)が延伸開業する
・1910年(明治43)11月25日 藪原駅~宮ノ越駅間(5.63km)、上松駅~木曽福島駅間(7.40km)が延伸開業する
・1911年(明治44)5月1日 宮ノ越駅~木曽福島駅間の延伸開業に伴い、塩尻駅~篠ノ井駅間を篠ノ井線として分離、中央西線を編入して昌平橋駅~塩尻駅~名古屋駅間が中央本線となる
・1912年(明治45)4月1日 万世橋駅~昌平橋駅間(0.32 km)の電車線が延伸開業する
・1919年(大正8)3月1日 東京駅~万世橋駅間(1.93 km)が延伸開業する
・1973年(昭和49)5月27日 全線の電化が完成する
・1983年(昭和58)7月5日 岡谷駅~みどり湖駅~塩尻駅間 (11.7 km) の新線が開業、経路を新線経由に改める
・1987年(昭和62)4月1日 国鉄分割民営化により、塩尻駅~名古屋駅間を東海旅客鉄道、塩尻駅~東京駅間を東日本旅客鉄道が承継する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1275年(建治元)歌人・公卿藤原為家の命日(新暦5月27日)詳細
1988年(昭和63)彫刻家澤田政廣の命日詳細
1999年(平成11)本四連絡橋・尾道今治ルートの新尾道大橋、多々羅大橋、来島海峡大橋が開通する詳細
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