
機雷は、水中に設置され、物理的刺激や磁気などに反応して爆発する水中兵器で、太平洋戦争末期にアメリカ軍が、日本近海の船舶交通を封鎖するために、爆撃機B29等により大量に投下(1万発以上)したものです。1945年(昭和20)に「ポツダム宣言」受諾による敗戦後、同年9月2日に降伏文書署名に至り、日本を占領した連合国軍は、その日の内に連合軍最高司令官指令(SCAPIN)の第1号を発令、その中で日本政府は、「すべての機雷と機雷原および航行の障害物を除去すること」をはじめ,船舶航行の安全確保にかかわるさまざまな義務を負うことになりました。
しかし、この事故は、終戦後直ぐのことで、機雷除去作業が進んでいなかったために起きた事故です。同月13日には、客船「華城丸」が神戸沖で機雷に触れて沈没し、死者・行方不明175名を出し、14日には、客船「珠丸」が壱岐島沖で機雷に触れて沈没し、死者・行方不明545名を出すなど、各地で触雷事故が起き、多くの犠牲者を出しました。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
715年(霊亀元) | 元正天皇が「陸田での麦・粟を奨励する詔」を出す(新暦11月7日) | 詳細 |
1859年(安政6) | 安政の大獄で、橋下佐内、頼三樹三郎、飯泉喜内が斬首される(新暦11月1日) | 詳細 |
1899年(明治32) | 箒川鉄橋列車転落事故が起き、死者19人、負傷者38人が出る | 詳細 |
1914年(大正3) | 物理学者(流体力学)今井功の誕生日 | 詳細 |
1948年(昭和23) | 芦田均内閣が「昭和電工事件」によって、総辞職に追い込まれる | 詳細 |
1949年(昭和24) | 弁護士・政治家斎藤隆夫の命日 | 詳細 |
1986年(昭和61) | 小説家石坂洋二郎の命日 | 詳細 |