
大正6年米沢大火(たてしょうろくねんよねざわたいか)は、この日の午前10時30分に、米沢市代官町から出火した大火でした。折からの北西の強風(風速25m/s)に煽られて、関東町から御守町、仲間町、元篭町へと延焼、大町、屋代町、立町、門東町と次々と炎は延び、信濃町、中町、片町、小国町、福田町まで、38ヶ町を焼き尽くして、ようやく6時間後の午後4時30分頃に鎮火します。
この結果、市街の3分の1を焼失し、死者11名、焼失2,294戸(棟数にして3,325棟)、被災者1万464人を出し、損害金額は357万5,550円余の大きな被害となりました。この時の主な焼失建物は、税務署、警察署、郵便局、高等女学校、市立商業学校、市立興議小学校、九里裁縫女学校、安田銀行米沢支店、両羽銀行米沢支店、米沢新聞社等となります。その後、罹災者救恤のため、大正天皇皇后から金4,000円が山形県に支給されました。
尚、わずか2年後の1919年(大正8)5月19日にも大火が起き、死者1名、焼失1,071戸(棟数にして1,385棟棟)を失なっています。復旧計画が全市を挙げて着々と進行中だったところ、再び大火に襲われたもので、焼け残っていた建物を灰燼に帰しました。この大正8年の大火とあわせて、3,365戸が焼失し、米沢市の大半が失われることとなります。
この結果、市街の3分の1を焼失し、死者11名、焼失2,294戸(棟数にして3,325棟)、被災者1万464人を出し、損害金額は357万5,550円余の大きな被害となりました。この時の主な焼失建物は、税務署、警察署、郵便局、高等女学校、市立商業学校、市立興議小学校、九里裁縫女学校、安田銀行米沢支店、両羽銀行米沢支店、米沢新聞社等となります。その後、罹災者救恤のため、大正天皇皇后から金4,000円が山形県に支給されました。
尚、わずか2年後の1919年(大正8)5月19日にも大火が起き、死者1名、焼失1,071戸(棟数にして1,385棟棟)を失なっています。復旧計画が全市を挙げて着々と進行中だったところ、再び大火に襲われたもので、焼け残っていた建物を灰燼に帰しました。この大正8年の大火とあわせて、3,365戸が焼失し、米沢市の大半が失われることとなります。
〇明治・大正時代の大火一覧(焼失1,000戸以上で、戦火・地震によるものを除く)
・1871年(明治4)9月12日 函館の「切見世火事」(焼失1,123戸)
・1872年(明治5)2月26日 東京の銀座大火(焼失4,879戸)
・1873年(明治6)3月22日 函館の「家根屋火災」(焼失1,314戸)
・1873年(明治6)3月22日~23日 横浜の「相生町の大火」(重軽傷者20余名、焼失1,577戸)
・1874年(明治7)4月27日 浜松明治7年の大火「小野組火事」(焼失家数1,318軒)
・1875年(明治8)4月24日 飛騨高山明治8年の大火(死亡者1名、焼失1,032戸)
・1879年(明治12)1月26日~27日 高崎明治13年の大火(消失2,500余戸)
・1879年(明治12)3月3日 高岡明治12年の大火(焼失2,000余戸)
・1879年(明治12)12月6日 明治12年函館大火(焼失2,326戸)
・1879年(明治12)12月26日 東京の日本橋大火(全焼10,613戸)
・1880年(明治13)5月15日 弘前明治13年の大火(焼失1,000余戸)
・1880年(明治13)5月21日 三条の大火「糸屋万平火事」(死者34名、焼失2,743戸)
・1880年(明治13)8月7日 新潟明治13年の大火(死者3名、負傷名37名、焼失6,175戸)
・1880年(明治13)12月24日 明治13年大阪南の大火「島の内出火」(死者8名、負傷者350~60名、焼失3,388戸)
・1881年(明治14)1月26日 東京の神田の大火(全焼10,673戸)
・1881年(明治14)2月11日 東京の神田区の大火(全焼7,751戸)
・1881年(明治14)4月25日 福島明治の大火「甚兵衛火事」(死者7名、焼失1,785戸)
・1882年(明治15)5月15日 富山県氷見明治の大火(焼失1,600余戸)
・1884年(明治17)5月13日 水戸明治17年「下市の大火」(焼失1,200余戸)
・1884年(明治17)11月7日~8日 盛岡明治17年の大火(焼失1,432戸)
・1885年(明治18)5月31日~6月1日 富山明治18年の大火「安田焼」(死者9名、焼失5,925戸)
・1886年(明治19)4月30日~5月1日 秋田明治19年の大火「俵屋火事」(死者17名、負傷者186名、焼失3,554戸)
・1886年(明治19)12月30日 水戸明治19年「上市の大火」(焼失1,800余戸)
・1888年(明治21)1月4日 松本明治21年南深志の大火(死者5名、焼失1,553戸)
・1888年(明治21)1月31日 横浜明治21年野毛の放火による大火(重軽傷者数10人、焼失1,121戸)
・1889年(明治22)2月1日~2日 静岡明治22年の大火(焼失1,100余戸)
・1890年(明治23)2月27日 東京の浅草大火(全焼1,469戸)
・1890年(明治23)9月5日 明治23年大阪大火「新町焼け」(死者1名、軽傷者206名、全焼2,023戸、半焼60戸)
・1893年(明治26)3月17日~18日 川越大火(焼失1,302戸、土蔵60棟焼失)
・1893年(明治26)3月29日~30日 松阪明治の大火(焼失1,460戸)
・1894年(明治27)5月26日 山形明治27年「市南の大火」(死者15名、負傷者69名、焼失1,284戸)
・1895年(明治28)4月29日 石川県七尾の大火(焼失1,000余戸)
・1895年(明治28)6月2日~3日 新潟県新発田明治28年の大火(死者4名、負傷者24名、焼失2,410戸)
・1895年(明治28)10月3日 根室明治28年の大火(焼失1,334戸)
・1896年(明治29)4月13日~14日 福井県勝山町明治29年の大火(死者5名、負傷者2名、焼失1,124戸)
・1896年(明治29)8月26日 函館の「テコ婆火事」(焼失2,280戸)
・1897年(明治30)4月3日 柏崎明治30年の大火「日野屋火事」(焼失1,230戸)
・1897年(明治30)4月22日 八王子大火(死者42名、焼失3,500余戸)
・1898年(明治31)3月23日 東京の本郷大火(死者2名、負傷者42名、焼失1,478戸)
・1898年(明治31)6月4日 直江津(上越市)明治31年の大火「八幡火事」(焼失1,595戸)
・1899年(明治32)8月12日 富山明治32年の大火「熊安焼」(全焼4,697戸、半焼9戸)
・1899年(明治32)8月12日~13日 横浜明治32年の大火(死者14名、全焼3,124、半焼49戸)
・1899年(明治32)9月15日 明治32年函館大火(焼失2,294戸)
・1900年(明治33)4月18日 福井「橋南大火」(死者11名、負傷者131名、全焼1891軒、半焼3軒)
・1900年(明治33)6月27日 高岡明治33年の大火(死者7名、負傷者46名、全焼3,589戸、半焼25戸)
・1902年(明治35)3月30日 福井明治35年「橋北の大火」(焼失3,309戸)
・1903年(明治36)4月13日 福井県武生町明治の大火(死者7名、重傷者2名、全焼1,057戸)
・1904年(明治37)5月8日 小樽明治37年「稲穂町の火事」(焼失2,481戸)
・1906年(明治39)7月11日 直江津町(上越市)明治39年の大火「ながさ火事」(焼失1,041戸)
・1907年(明治40)8月25日 明治40年函館大火(死者8名、負傷者1,000名、焼失12,390戸)
・1908年(明治41)3月8日 新潟明治41年3月の大火(焼失1,198戸)
・1908年(明治41)9月4日 新潟明治41年再度の大火(全焼2,071戸、半焼18戸)
・1909年(明治42)7月31日~8月1日 大阪明治42年「北の大火」(焼失11,365戸)
・1910年(明治43)4月16日 輪島町の大火(全焼1,055軒、半焼15軒)
・1910年(明治43)5月3日~4日 明治43年青森大火(死者26名、負傷者163名、焼失7,519戸、半焼5戸)
・1911年(明治44)4月9日 東京の吉原大火(全焼6,189戸、半焼69戸)
・1911年(明治44)5月8日 山形明治44年「市北の大火」(全焼1,340戸)
・1911年(明治44)5月16日 小樽明治44年の大火(焼失1,251戸)
・1912年(明治45)1月16日 大阪明治45年「南の大火」(死者4名、全焼4,750戸、半焼等29戸)
・1912年(明治45)3月21日 東京の州崎大火(全焼1,149戸、半焼11戸)
・1912年(明治45)4月22日 松本明治「北深志の大火」(死者5名、焼失1,341戸)
・1914年(大正3)2月20日 東京神田大正2年三崎町の大火(全焼2,376戸、半焼54戸)
・1917年(大正6)5月22日 大正6年米沢大火(死者11名、負傷者80余名、焼失2,294戸)
・1919年(大正8)5月19日 大正8年米沢大火(死者1名、焼失1,071戸)
・1921年(大正10)4月6日 東京の大正浅草大火(全焼1,227戸、半焼73戸)
・1924年(大正13)5月21日 八戸大火(死者4名、被災戸数1,393棟)
・1925年(大正14)3月18日 大正日暮里大火(全半焼約2,100戸)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1737年(元文2) | 江戸幕府第10代将軍徳川家治の誕生日(新暦6月20日) | 詳細 |
1859年(安政6) | 小説家・演劇評論家・劇作家・英文学者坪内逍遥の誕生日(新暦6月22日) | 詳細 |
1924年(大正13) | 金属工学者荒田吉明の誕生日 | 詳細 |
1939年(昭和14) | 全国学校教職員及び学生生徒御親閲式で、「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」が発布される | 詳細 |
1945年(昭和20) | 「戦時教育令」を公布し、各学校、職場に学徒隊を結成させる | 詳細 |
1989年(平成元) | 考古学者相沢忠洋の命日 | 詳細 |
1992年(平成4) | 「生物の多様性に関する条約」が採択される(国際生物多様性の日) | 詳細 |