ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:第三セクター

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 今日は、平成時代の1997年(平成9)に、新潟県の北越急行ほくほく線(六日町駅~犀潟駅)が開業し、北陸と東京を結ぶ最短ルートになった日です。
 北越急行(ほくえつきゅうこう)は、新潟県内で、ほくほく線を運営する株式会社で、第三セクター方式をとってきました。元々は、昭和時代中期の1962年(昭和37)に、鉄道建設審議会が上越西線(北越北線)を旧国鉄の予定路線に編入した時から始まります。
 1964年(昭和39)に運輸大臣が路線の基本計画を定め、日本鉄道建設公団(鉄道公団)に対して工事実施計画を指示、1968年(昭和43)には、六日町において北越北線起工式が挙行されました。しかし、1980年(昭和55)に「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」(国鉄再建法)が施行され、工事が凍結となってしまいます。そこで、1983年(昭和58)に北越北線建設促進期成同盟会総会において、田中角栄元首相から第三セクター化の構想が提示され、翌年の8月30日に、第三セクター方式の北越急行株式会社が設立されました。
 それにより、1985年(昭和60)に鉄道公団により工事が再開し、1997年(平成9)3月22日に、ほくほく線の六日町駅~犀潟駅間が開業し、同線を経由する特急「はくたか」の運転(JR線と相互直通運転)を開始しています。その後、2015年(平成27)3月14日の北陸新幹線の長野駅~金沢駅間開業に伴い、特急「はくたか」の運行を終了し、新たにHK100形を使用した最速達列車として超快速「スノーラビット」を運転するようになりました。
 乗客が減少し、赤字が続く中で、2023年(令和5)3月18日には、超快速列車を含む全ての快速列車及び、大池いこいの森駅通過の普通列車といった、六日町駅~犀潟駅間の線内で通過運転を行う定期列車が全廃され、各駅停車となっています。

〇北越急行関係略年表

・1962年(昭和37) 鉄道建設審議会が上越西線(北越北線)を予定路線に編入する
・1964年(昭和39) 運輸大臣が路線の基本計画を定め、日本鉄道建設公団(鉄道公団)に対して工事実施計画を指示する
・1968年(昭和43) 六日町において北越北線起工式が挙行される
・1980年(昭和55)12月27日 「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」(国鉄再建法)が施行され、工事が凍結となる
・1983年(昭和58)6月22日 北越北線建設促進期成同盟会総会において、田中角栄元首相から第三セクター化の構想が提示される
・1984年(昭和59)8月30日 第三セクター方式の北越急行株式会社が設立される
・1985年(昭和60)3月16日 鉄道公団により工事が再開する
・1995年(平成7)3月7日 開業への最大の難関となった鍋立山トンネルが完成する
・1997年(平成9)3月22日 ほくほく線の六日町駅~犀潟駅間が開業し、同線を経由する特急「はくたか」の運転(JR線と相互直通運転)を開始する
・2004年(平成16)10月23日 新潟県中越地震により被災し、全線で運転を見合わせるが、11月2日には、全線で運転再開する
・2014年(平成26)11月 金融庁へ適格機関投資家の届け出を行う
・2015年(平成27)3月14日 北陸新幹線の長野駅~金沢駅間開業に伴い、特急「はくたか」の運行を終了し、新たにHK100形を使用した最速達列車として超快速「スノーラビット」を運転する
・2016年(平成28)5月 旅行業登録(新潟県知事登録旅行業第2-403号)を行う
・2023年(令和5)3月18日 超快速列車を含む全ての快速列車及び、大池いこいの森駅通過の普通列車といった、六日町駅~犀潟駅間の線内で通過運転を行う定期列車が全廃される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

646年(大化2)「薄葬令」が発布される(新暦4月12日)詳細
1898年(明治31)『時事新報』に、福沢諭吉が執筆したとされる、社説「支那人親しむ可し」が掲載される詳細
1925年(大正14)東京放送局(現在のNHK東京放送局)がラジオ仮放送を開始する(放送記念日)詳細
1943年(昭和18)童話作家新見南吉の命日詳細
2005年(平成17)建築家・都市計画家・工学博士丹下健三の命日詳細
2007年(平成19)小説家・経済学者城山三郎の命日詳細
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 今日は、平成時代の2003年(平成15)に、沖縄都市モノレール線(愛称:ゆいレール)の那覇空港駅~首里駅間が開業した日です。
 沖縄都市モノレール(おきなわとしものれーる)は、沖縄県でモノレール路線「沖縄都市モノレール線(愛称:ゆいレール)」を運営する鉄道会社で、第三セクター方式(沖縄県、那覇市、沖縄振興開発金融公庫及び民間企業の共同出資)で発足しました。沖縄県の本土復帰前から那覇市圏内の鉄道建設が検討されてきましたが、沖縄返還後の1975年(昭和50)に、国・県・那覇市で構成する「都市モノレール調査協議会」が設置されます。
 1978年(昭和53)に沖縄県と那覇市が、運営主体については那覇市が責任をもって対処する等の「那覇都市モノレール」建設準備に関する協定書」が締結され、1982年(昭和57)9月27日には、第三セクター方式の沖縄都市モノレール株式会社の設立となりました。1996年(平成8)に軌道事業の特許を取得して起工式を開催(事業着手)、1999年(平成11)には、愛称(ゆいレール)・シンボルマーク及び駅名が決定されます。
 2003年(平成15)8月10日に沖縄都市モノレール線の那覇空港駅~首里駅間(総延長12.9km・15駅)が開業し、日本最南の鉄道路線となりました。さらに、2019年(令和元)10月1日には、首里駅~てだこ浦西駅間が延伸開業し、全長約17.0 km、19駅となり、日本跨座式を採用した跨座式モノレールとして、全線複線で運行されています。尚、この路線の赤嶺駅は日本最南端の鉄道駅とされてきました。

〇沖縄都市モノレール関係略年表

・1972年(昭和47)4月 沖縄振興開発計画(第一次)において「中南部都市圏の陸上交通体系については、・・・新交通システムの導入について検討する。」と謳われる
・1973年(昭和48)3月 「沖縄本島中南部における都市基本計画報告書」(国・県・那覇市)において「那覇都市圏内の交通に対しては、・・・早急にモノレールを中心とする新交通システムの樹立が必要」とされる
・1975年(昭和50)11月 国・県・那覇市で構成する「都市モノレール調査協議会」が設置される
・1977年(昭和52)12月 「都市モノレール調査協議会」において、ルートについて「久茂地川沿い案」、経営については第三セクター方式が最適であると報告される
・1978年(昭和53)7月 「総合交通体系の望ましいあり方」(沖縄県)において、新しい交通機関として軌道システムの導入を促進する必要があると報告される
・1978年(昭和53)10月 沖縄県と那覇市が、運営主体については那覇市が責任をもって対処する等の「那覇都市モノレール」建設準備に関する協定書」を締結する
・1979年(昭和54)10月 「沖縄県都市軌道建設準備室」が発足する
・1980年(昭和55)1月 「沖縄県都市モノレール研究委員会」は、機種及び車両については跨座型のモノレール、経営主体としては第三セクター方式が最適と報告する
・1981年(昭和56)4月 「都市軌道建設準備室」(県)を「都市モノレール建設室」に改組する
・1982年(昭和57)9月27日 沖縄都市モノレール株式会社設立され、県へ特許申請される
・1983年(昭和58)4月 沖縄県、「都市モノレール建設室」を「都市モノレール対策室」に改組する
・1992年(平成4)3月 第3次沖縄振興開発計画において「那覇都市圏における都市モノレールについては、諸条件を整備して早期建設を推進する」ことが謳われる
・1994年(平成6)1月26日 県及び那覇市の最終方針案に対するバス4社の基本的な了解が得られ、県、那覇市及びバス4社間で、基本協定並びに覚書を締結する
・1996年(平成8)3月22日 軌道事業の特許を取得する
・1996年(平成8)11月26日 沖縄都市モノレール事業の起工式を開催(事業着手)する
・1997年(平成9)4月10日 第二次分割工事施行認可を取得する
・1998年(平成10)8月27日 PC軌道桁の最初の架設がされる
・1999年(平成11)3月26日 空港駅建築工事に着手する
・1999年(平成11)11月30日 愛称(ゆいレール)・シンボルマーク及び駅名を決定する
・2000年(平成12)12月25日 車両設計認可を取得する
・2001年(平成13)12月4日 那覇空港駅から小禄駅間の試験運転が開始される
・2002年(平成14)8月 車両が搬入される
・2002年(平成14)11月 那覇空港駅~首里駅間の全線試験運転が開始される
・2003年(平成15)8月10日 沖縄都市モノレール線 那覇空港駅~首里駅間が開業する
・2004年(平成16)8月10日 開業一周年を記念し、本社内に「ゆいレール展示館」がオープンする
・2008年(平成20)7月5日 開業五周年を記念し、「休日100円切符(休日の1駅区間限定で通常200円の運賃が100円になる切符)」を発売する
・2009年(平成21)4月4日 70歳以上の那覇市民向けに「がんじゅう1日乗車券(土日・祝日限定の1日乗車券。通常価格の半額での販売)」を発売する
・2011年(平成23)2月1日 開業以来初めてとなる運賃改定を実施。おとなりきっぷ導入、普通回数券の有効期間を廃止、フリー乗車券3種類を時間制に変更する
・2012年(平成24)1月26日 2011年8月30日申請の首里~浦西(仮称、浦添市の西原入口交差点付近)間の軌道事業が特許される
・2014年(平成26)4月1日 消費税率改定に伴う運賃改定をする
・2014年(平成26)10月20日 ICカード乗車券「OKICA」を導入、自動改札機を更新し、ゆいカードと回数券を廃止する
・2019年(令和元)10月1日 沖縄都市モノレール線 首里駅~てだこ浦西駅間延伸開業する
・2020年(令和2)3月10日 「Suica」などの全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードが利用可能となる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1232年(貞永元)鎌倉幕府3代執権北條泰時が「御成敗式目(貞永式目)」を制定する(新暦8月27日)詳細
1693年(元禄6)俳諧師・浮世草子作家井原西鶴の命日(新暦9月9日)詳細
1968年(昭和43)日本初の長距離カーフェリーである阪九フェリー(神戸~小倉)が運航開始する詳細
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