
その内容は、①フィリピンをアメリカのような親日的な国に統治してもらうことは日本にとっても利益であり、日本はフィリピンに対していかなる侵略的意図をも持たない。②極東の全般的平和の維持にとっては、日本、アメリカ、英国の三国政府の相互諒解を達成することが、最善であり、事実上唯一の手段である。③アメリカは、日本が韓国に宗主権を確立することが、日露戦争の論理的帰結であり、極東の平和に直接に貢献すると認める、というものでした。これは、第2回日英同盟、ポーツマス条約などと併せ、韓国保護国化、日韓併合への重要な布石となっていきます。
以下に、「桂・タフト協定」の英語原文と、筆者による日本語訳を掲載しておきますので、ご参照下さい。
...桂伯爵とタフト長官は、7月27日の朝に長時間秘密厳守の会談を行った。...