
全20巻で、勅撰和歌集最大の約2,800首が収載され、春(上・下)、夏、秋(上・下)、冬、賀、旅、恋(五巻)、雑(五巻)、釈教、神祇の10部門に分けて収められました。主な歌人は、伏見上皇(93首)、藤原定家(69首)、西園寺実兼(60首)、従二位為子(60首)、藤原俊成(59首)、西行(57首)、藤原為家(51首)、永福門院(49首)、京極為兼(36首)、和泉式部(34首)、西園寺実氏(31首)、従二位親子(30首)、慈円(27首)、紀貫之(26首)、柿本人麻呂(24首)、宗尊親王(22首)、鷹司基忠(21首)となっています。
その後の歌壇を主導した二条派からは、長らく異端視されてきましたが、近年再評価が進み、鎌倉・室町期の勅撰和歌集の中では、歌風の清新さにおいて『風雅和歌集』と共に脚光を浴びるようになりました。