
助かったのは、坑口近くで作業をしていた数人のみで、未成年の少年坑夫、15歳以下10歳までが8人、10歳以下が6人も犠牲となり、坑道内で保育されていた乳幼児も亡くなり、死者は210人に上る大惨事となりました。これは、「納屋制度」と呼ばれた当時の炭鉱の雇用制度に原因があり、炭鉱の事業主は納屋頭を雇い、同人が坑夫の募集から労務管理まで行ない、納屋という住居もあるので、家族ぐるみの雇用に応じ、少しでも働くことが出来る子供たちは、父母を坑内で助け、多くの乳児たちは坑道内で保育されていたからです。
この炭鉱では、8年後の1907年(明治32)7月20日にも、死者・行方不明者365人を出す、明治期最悪のガス爆発事故も起こしました。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
707年(慶雲4) | 第42代天皇とされる文武天皇の命日(新暦7月18日) | 詳細 |
1221年(承久3) | 北條泰時・時房の幕府軍が後鳥羽上皇方を破って京都を占領、承久の乱が終結する(新暦7月6日) | 詳細 |
1242年(仁治3) | 鎌倉幕府の第3代執権北条泰時の命日(新暦7月14日) | 詳細 |
1705年(宝永2) | 歌人・俳人・和学者北村季吟の命日(新暦8月4日) | 詳細 |
1770年(明和7) | 浮世絵師鈴木春信の命日(新暦7月7日) | 詳細 |
1896年(明治29) | 明治三陸地震による大津波で死者約2万7千人の被害がが出る | 詳細 |