
松根油(しょうこんゆ)は、針葉樹、特に松の根株を乾留して得られる油状物質です。テレビン油・パイン油などが主成分で、殺虫剤の原料、溶剤などに用いられました。
太平洋戦争下の日本では、航空用ガソリン(航空揮発油)の代替物としての利用が試みられ、1944年(昭和19)10月20日に、最高戦争指導会議において「松根油等緊急増産対策措置要綱」が決定されます。翌年2月8日には、松根油緊急増産のため、農商省に松根油課が新設され、同年3月16日に、「松根油等拡充増産対策措置要綱」が閣議決定され、6月までに46,978個もの乾留装置が新造されました。
6~8月頃には、北京市の南苑飛行場にあった第5航空軍の第28教育飛行隊で、日本から送られてきた松根油を混ぜた燃料を積んで試験飛行を行いましたが、とても労力が掛かり収率も悪いので、実用化には至らなかったとされます。
以下に、「松根油等拡充増産対策措置要綱」を掲載紙ておきますので、ご参照下さい。
太平洋戦争下の日本では、航空用ガソリン(航空揮発油)の代替物としての利用が試みられ、1944年(昭和19)10月20日に、最高戦争指導会議において「松根油等緊急増産対策措置要綱」が決定されます。翌年2月8日には、松根油緊急増産のため、農商省に松根油課が新設され、同年3月16日に、「松根油等拡充増産対策措置要綱」が閣議決定され、6月までに46,978個もの乾留装置が新造されました。
6~8月頃には、北京市の南苑飛行場にあった第5航空軍の第28教育飛行隊で、日本から送られてきた松根油を混ぜた燃料を積んで試験飛行を行いましたが、とても労力が掛かり収率も悪いので、実用化には至らなかったとされます。
以下に、「松根油等拡充増産対策措置要綱」を掲載紙ておきますので、ご参照下さい。
〇「松根油等拡充増産対策措置要綱」 1945年(昭和20)3月16日閣議決定
第一、方針
戦局ノ推移ハ松根油ノ増産ニ関スル既定計画ノ完遂ノミニ止マルヲ許サザルモノアルニ鑑ミ速カニ拡充増産対策措置ヲ強行シ以テ国内液体燃料ノ確保増強ヲ図ラントス
第二、目標
昭和二十年度国内都道府県生産確保既定目標十六万竏ヲ四十万竏ニ改訂ス
第三、措置
第一次増産対策措置要綱ノ実施ヲ強化スルノ外左ノ各項ヲ実施スルモノトス
一、松根ノ外、□、桧ノ根、針葉樹ノ枝葉樹皮等モ本増産ノ対象トナスコト
二、所要労務ニ付テハ農山漁村所在労務ヲ動員スル外農業出身工場労務者ノ帰農、農家ノ子弟タル国民学校卒業者ノ確保、中等学校学徒動員ノ強化等ノ方策ヲ講ジ以テ不足労務ノ補填ヲ図ルコト
三、松根所在町村ニ対シ所要ノ乾溜釜ヲ速カニ設置セシムルコト
四、所要資材及工作力並二輸送ハ各者協力シテ迅速適確ナル確保措置ヲ講ズルコト
五、精製工場ノ急速整備ヲ図ルコト
六、本要綱実施ノ為必要ナル予算的措置ヲ講ズルコト
七、価格ノ機動的措置ヲ講ズルコト
備考
一、松根採掘跡地ノ処理ニ付テハ国土保安上特段ノ注意ヲナスコト
二、松脂ニ就テモ本要綱ニ準ジ極力増産ヲ企図シ其ノ増産分ハ液体燃料用ニ振向クル如ク措置スルコト
三、本件ハ外地ニ於テモ強力ニ実施スルコト
「国立国会図書館リサーチ・ナビ」より
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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