ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:東日本旅客鉄道

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 今日は、平成時代の2010年(平成22)に、八戸駅~新青森駅間 (96.6 km) の延伸開業により、東北新幹線が全線開業した日です。
 東北新幹線(とうほくしんかんせん)は、東京駅~新青森駅(全長713.7km)を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営する高速鉄道路線(新幹線)です。1970年(昭和45)5月18日に成立した「全国新幹線鉄道整備法」に基づき、1971年(昭和46)には、「昭和46年運輸省告示第17号」により、東北新幹線(東京都~盛岡市)を含む3路線の基本計画が公示され、日本国有鉄道の路線として、工事に着手しました。
 さらに、1973年(昭和48)11月13日に東北新幹線(盛岡市~青森市)を含む整備新幹線5路線の一つとして、建設計画が決定します。その後、1982年(昭和57)6月23日に、東北新幹線初の大宮駅~盛岡駅間 (495.2 km) が開業、1985年(昭和60)3月14日には、上野駅~大宮駅間(27.7 km)が延伸開業しました。
 1987年(昭和62)4月1日に、国鉄分割民営化に伴い、JR各社が発足し、東北新幹線の営業主体および東北新幹線(盛岡市~青森市)の建設主体は東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継されます。1991年(平成3)6月20日に東京駅~上野駅間(3.6 km)が延伸開業、同年に盛岡~青森間の工事実施計画認可され、起工式が行われました。
 1992年(平成4)7月1日に、山形新幹線の福島駅~山形駅間開業、同線との直通列車として「つばさ」が運転開始し、1997年(平成9)3月22日には、秋田新幹線の盛岡駅~秋田駅間が開業、同線との直通列車として「こまち」運転開始されます。1998年(平成10)に八戸~新青森間の工事実施計画(フル規格)が追加認可され、起工式が行われ、2002年(平成14)12月1日には、盛岡駅~八戸駅間 (96.6 km) が延伸開業しました。
 そして、2010年(平成22)12月4日に、八戸駅~新青森駅間(81.8 km)が延伸開業し、東北新幹線は全線開業となります。尚、2016年(平成28)3月26日に、北海道新幹線の新青森駅~新函館北斗駅間開業に伴い、「はやて」「はやぶさ」の一部列車が北海道新幹線と直通運転を開始しました。

〇東北新幹線関係略年表

・1969年(昭和44) 新全国総合開発計画が閣議決定される
・1970年(昭和45) 「全国新幹線鉄道整備法」が公布される
・1971年(昭和46) 「昭和46年運輸省告示第17号」により、東北新幹線(東京都~盛岡市)を含む3路線の基本計画が公示され、工事に着手する
・1972年(昭和47) 「昭和47年運輸省告示第242号」により東北新幹線(東京都~青森市)に基本計画が変更される
・1973年(昭和48) 東北新幹線(盛岡市~青森市)を含む5路線の整備計画決定および建設が指示される
・1977年(昭和52) 小山総合試験線(石橋~鷲宮間42.8 km)のレール敷設が完了、東京~盛岡間の工事実施計画変更(その2)が認可される
・1979年(昭和54) 小山駅付近に建設された東北新幹線総合試験線にて、試作車両の走行試験を開始、仙台試験線管理所が開設される
・1981年(昭和56) 「全国新幹線鉄道整備法」が改正され、建設費の地元負担が可能とされ、列車愛称を「やまびこ」「あおば」と発表される
・1982年(昭和57)6月23日 大宮駅~盛岡駅間 (495.2 km) が開業する
・1985年(昭和60)3月14日 上野駅~大宮駅間(27.7 km)が開業する
・1987年(昭和62)4月1日 国鉄分割民営化に伴い、JR各社が発足し、東北新幹線の営業主体および東北新幹線(盛岡市~青森市)の建設主体は東日本旅客鉄道(JR東日本)に承継される
・1988年(昭和63) 政府・与党申し合わせ「整備新幹線の取扱について」において整備新幹線着工優先順位を決定し、東北新幹線は運輸省案で第2位となる
・1989年(平成元) 整備新幹線難工事推進事業計画(岩手トンネル)が認可される
・1990年(平成2) 東京駅延伸工事中に第1上野トンネル(通称「御徒町トンネル」)の建設現場で土砂が噴出し、地上の道路が陥没する事故が発生する
・1991年(平成3)6月20日 東京駅~上野駅間(3.6 km)が開業、盛岡~青森間の工事実施計画認可され、起工式が行われる
・1992年(平成4)7月1日 山形新幹線の福島駅~山形駅間開業。同線との直通列車として「つばさ」が運転開始する
・1994年(平成6) E1系"Max"が営業運転を開始、「Maxやまびこ」「Maxあおば」が新設する
・1995年(平成7) 盛岡~沼宮内間の工事実施計画(フル規格)が追加認可される
・1996年(平成8) 八戸~新青森(石江)間のフル規格化および着工が決定する
・1997年(平成9)3月22日 秋田新幹線の盛岡駅~秋田駅間が開業、同線との直通列車として「こまち」運転開始される
・1998年(平成10) 八戸~新青森間の工事実施計画(フル規格)が追加認可され、起工式が行われる
・1999年(平成11)12月4日 山形新幹線の山形駅~新庄駅間が延伸開業する
・2002年(平成14)12月1日 盛岡駅~八戸駅間 (96.6 km) が開業する
・2003年(平成15) 運輸施設整備事業団と日本鉄道建設公団が統合し、鉄道建設・運輸施設整備支援機構設立される
・2010年(平成22)12月4日 八戸駅~新青森駅間(81.8 km)が開業し、東北新幹線は全線開業となる
・2016年(平成28)3月26日 北海道新幹線の新青森駅~新函館北斗駅間開業に伴い、「はやて」「はやぶさ」の一部列車が北海道新幹線と直通運転を開始する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

782年(延暦元)桓武天皇が、国司交替に際しての不正を正し、勘解状の徹底を命じる(新暦783年1月11日)詳細
1027年(万寿4)公卿藤原道長の命日(新暦1028年1月3日)詳細
1942年(昭和17)小説家中島敦の命日詳細
1945年(昭和20)幣原喜重郎内閣において、「女子教育刷新要綱」を閣議了解する詳細
1965年(昭和40)日本科学者会議が結成される詳細
1961年(昭和36)歴史学者・思想史家津田左右吉の命日詳細
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uetsuhonsentottkyuuinaho01
 今日は、大正時代の1924年(大正13)に、村上駅~鼠ケ関駅間 (41.6km) の延伸開業により、羽越本線が全通し、敦賀駅~青森駅間の日本海縦貫線が完成した日です。
 羽越本線(うえつほんせん)は、日本海岸に沿って、新潟、山形、秋田の各県を縦貫する幹線で、国鉄の分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)が管理してきました。当初から国鉄線として新潟側(信越線→村上線)および山形側(陸羽西線)・秋田側(奥羽北線)からそれぞれ建設を開始し、まず新潟側(信越線→村上線)は、1912年(大正元)9月2日に新津駅~新発田駅間が開通、山形側(酒田線→陸羽西線)は、1918年(大正7)9月21日に余目駅~鶴岡仮駅間が開通、秋田側(羽越北線)は、1920年(大正9)2月22日に、秋田駅~道川駅間が開通します。
 その後、それぞれが順次延伸開業していき、1924年(大正13)7月31日の村上駅~鼠ケ関駅間の開通により、新津駅~秋田駅間が全通して羽越線となり、敦賀駅~青森駅間の日本海縦貫線が完成しました。そして、1925年(大正14)11月20日に、支線である赤谷線の開業に伴い羽越本線に改称されています。
 複線化工事も進められ、1957年(昭和32)からその区間を延伸させましたが、まだ一部に単線区間が残されてきました。電化工事は、1969年(昭和44)に国鉄理事会にて新津駅~秋田駅間の電化が決定、1972年(昭和47)8月5日に、新津駅~村上駅間は直流1,500Vで、村上駅~秋田駅間は交流20,000V 50Hzで、全線電化が完成しています。
 日本国有鉄道の路線でしたが、1987年(昭和62)4月1日の分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)に所属、支線である酒田駅~酒田港駅間は日本貨物鉄道(JR貨物)に所属してきました。全線の営業キロは271.7km(支線含むと274.4km)に及び、日本海沿いに豪雪地帯を通っているため、沿線には防雪施設が多くあります。
 かつては、寝台特急「日本海」(大阪駅~青森駅間)、寝台特急「あけぼの」(上野駅~青森駅間)、寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪駅~札幌駅間)も定期運転されていましたが、2015年(平成27)までになくなりました。

〇羽越本線関係略年表

・1912年(大正元)9月2日:新津駅~新発田駅間 (26.0km) が信越線として開業、水原駅・天王新田駅(現在の月岡駅)・新発田駅が開業する
・1914年(大正3)6月1日:新発田駅~中条駅間 (13.1km) が村上線として延伸開業。信越線新津駅~新発田駅間を編入して新津駅 - 中条駅が村上線となる
・1914年(大正3)11月1日:中条駅~村上駅間 (20.3km) が延伸開業する
・1918年(大正7)9月21日:余目駅~鶴岡仮駅間 (13.3km) が陸羽西線として延伸開業する
・1919年(大正8)7月6日:鶴岡仮駅~鶴岡駅間 (1.8km) が延伸開業する
・1919年(大正8)12月5日:鶴岡駅~羽前大山駅間 (6.0km) が延伸開業する
・1922年(大正11)5月22日:羽前大山駅~三瀬駅間 (10.2km) が延伸開業する
・1923年(大正12)3月18日:三瀬駅~温海駅間 (13.4km) が延伸開業する
・1923年(大正12)11月23日:温海駅~鼠ケ関駅間 (8.8km) が延伸開業する
・1914年(大正3)12月24日:酒田線余目駅~酒田駅間 (12.2km) が延伸開業する
・1915年(大正4)4月25日:酒田駅~最上川駅間 (2.7km) の貨物支線が開業する
・1917年(大正6)11月1日:新庄駅~酒田駅間と貨物支線酒田駅~最上川駅間が陸羽西線に改称する
・1919年(大正8)12月5日:酒田駅~遊佐駅間 (12.2km) が延伸開業する
・1920年(大正9)7月20日:遊佐駅~吹浦間 (7.0km) が延伸開業する
・1921年(大正10)11月15日:吹浦駅~象潟駅間 (17.3km) が延伸開業する
・1922年(大正11)6月30日:象潟駅~羽後本荘駅間 (25.5km) が延伸開業する
・1922年(大正11)10月16日:羽後本荘駅~羽後岩谷駅間 (7.1km) が延伸開業する
・1920年(大正9)2月22日:秋田駅~道川駅間 (19.9km) が羽越北線として開業する
・1920年(大正9)7月30日:道川駅~羽後亀田駅間 (8.1km) が延伸開業する
・1924年(大正13)4月20日:羽後亀田駅~羽後岩谷駅間 (7.7km) が延伸開業、陸羽西線鼠ケ関駅~羽後岩谷駅間を編入して秋田駅~鼠ケ関駅が羽越線に改称する
・1924年(大正13)7月31日 村上駅~鼠ケ関駅間 (41.6km) が延伸開業、村上線を羽越線に編入して新津駅~秋田駅間・酒田駅~最上川駅間が羽越線として全通する
・1925年(大正14)11月20日:支線である赤谷線の開業に伴い羽越本線に改称する
・1957年(昭和32)9月29日:余目駅~北余目信号場間が複線化する
・1960年(昭和35)10月1日:北余目信号場駅~砂越駅間が複線化する
・1961年(昭和36)10月1日:大阪駅~青森駅間(北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線経由)で特急「白鳥」が運転開始する(羽越線を通る初めての特急列車)
・1962年(昭和37)7月20日:砂越駅~東酒田駅間が複線化する
・1962年(昭和37)11月30日:東酒田駅~酒田駅間が複線化する
・1965年(昭和40)9月1日:新川信号場駅~平木田間が複線化する
・1966年(昭和41)8月9日:中条駅~新川信号場間が複線化する
・1966年(昭和41)9月22日:矢引信号場駅~羽前水沢間が複線化する
・1967年(昭和42)9月21日:道川駅~下浜駅間が複線化する
・1967年(昭和42)10月14日:村上駅~間島駅間が複線化する
・1967年(昭和42)10月17日:三瀬駅~矢引信号場間が複線化する
・1967年(昭和42)12月1日:加治駅~金塚間が複線化する
・1968年(昭和43)8月30日:越後早川駅~桑川駅間が複線化する
・1968年(昭和43)9月5日:羽後本荘駅~羽後岩谷駅間が複線化する
・1968年(昭和43)9月13日:酒田駅~本楯駅間が複線化する
・1968年(昭和43)9月17日:新発田駅~加治駅間が複線化する
・1968年(昭和43)9月20日:越後寒川駅~勝木駅間が複線化する
・1968年(昭和43)10月1日:大阪駅~青森駅間(北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線経由)で寝台特急「日本海」が運転開始する(羽越線初のブルートレイン)
・1969年(昭和44)7月21日:国鉄理事会にて新津駅~秋田駅間の電化が決定する
・1969年(昭和44)9月17日:遊佐駅~吹浦駅間が複線化する
・1969年(昭和44)9月19日:鼠ケ関駅~小岩川駅間が複線化する
・1969年(昭和44)10月1日:上野駅~秋田駅間(上越線・羽越本線経由)で特急「いなほ」が運転開始する(東京とを結ぶ初めての特急列車)
・1970年(昭和45)3月20日:村上にて新津駅~秋田駅間および白新線新発田駅~新潟駅間の電化工事が起工する
・1970年(昭和45)9月29日:温海駅~五十川駅間が複線化する
・1972年(昭和47)6月22日:西目駅~羽後本荘駅間が複線化する
・1972年(昭和47)7月11日:西袋駅~余目駅間が複線化する
・1972年(昭和47)7月20日:平木田駅~坂町駅間が複線化する
・1972年(昭和47)8月5日:新津駅 - 村上駅間が直流1500Vで、村上駅~秋田駅間が交流50Hz・20kVで電化される
・1972年(昭和47)9月1日:新津駅~酒田駅間(旧新潟鉄道管理局内)の営業近代化が実施される(主要駅以外での貨物駅・荷物取扱廃止や駅員無配置化など)
・1972年(昭和47)9月19日:羽後岩谷駅~折渡駅間が複線化する
・1972年(昭和47)9月22日:金浦駅~仁賀保駅間が複線化する
・1972年(昭和47)10月2日:電化完了に伴い気動車で運転していた特急「白鳥」「いなほ」が電車化。同時に蒸気機関車での定期運用が終了、CTC の本使用開始する
・1974年(昭和49)9月3日:藤島駅~西袋駅間が複線化する
・1974年(昭和49)9月25日:羽前水沢駅~羽前大山駅間が複線化する
・1976年(昭和51)7月16日:坂町駅~平林駅間が複線化する
・1976年(昭和51)9月8日:府屋駅~鼠ケ関駅間が複線化する
・1977年(昭和52)10月18日:五十川駅~小波渡駅間が複線化する
・1978年(昭和53)9月26日:小波渡駅~三瀬駅間が複線化する
・1982年(昭和57)11月15日:上越新幹線大宮駅~新潟駅間が開業し、羽越線内の輸送形態も大きく変更される
・1987年(昭和62)4月1日:国鉄分割民営化にともない東日本旅客鉄道が新津駅~秋田間を、日本貨物鉄道が酒田駅~酒田港駅間を第1種鉄道事業者として継承、日本貨物鉄道が新津駅~秋田駅間の第2種鉄道事業者となる
・1993年(平成5)3月1日:本楯駅~秋田駅間に自動進路制御装置 (PRC) が導入される
・1996年(平成8)12月5日:新津駅~本楯駅間に PRC が導入される
・2001年(平成13)3月3日:大阪駅~青森駅間の特急「白鳥」が廃止。系統分割により羽越本線内は新潟駅~青森駅間の「いなほ」になる
・2005年(平成17)12月25日:砂越駅~北余目駅間で特急「いなほ」14号が脱線する事故(JR羽越本線脱線事故)が発生、死者5人、負傷者33人を出す
・2019年(令和元)10月5日:観光列車「海里」運行開始する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1875年(明治8)民俗学者柳田國男の誕生日詳細
1948年(昭和23)「政令201号」により公務員の団体交渉権が厳しく制限され、争議権が否認される詳細
1952年(昭和27)警察予備隊を保安隊に改組するための「保安庁法」が制定公布される詳細
1986年(昭和61)外交官・在リトアニア日本領事代理杉原千畝の命日詳細
2006年(平成18)小説家吉村昭の命日詳細
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tougeeki041

 今日は、明治時代後期の1905年(明治38)に、奥羽線の湯沢駅~横手駅間が開業し、福島駅~青森駅間が全通した日です。
 奥羽本線(おううほんせん)は、東北地方の福島、山形、秋田。青森の各県を縦貫する幹線で、国鉄の分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)が管理してきました。当初から国鉄線として福島側(奥羽南線)および青森側(奥羽北線)からそれぞれ建設を開始し、まず青森側(奥羽北線)は、1894年(明治27)12月1日に青森駅~弘前駅間が開通、福島側(奥羽南線)は、1899年(明治32)5月15日に福島駅~米沢駅間が開通します。
 その後順次延伸開業していき、1905年(明治38)9月14日湯沢駅~横手駅間の開通により、福島駅~青森駅間が全通、1909年(明治42)10月12日には、国有鉄道線路名称制定により、福島駅~青森駅間が奥羽本線と改称されました。全線の営業キロは484.5kmに及び、豪雪地帯を通っているため、沿線には防雪施設が多く、奥羽山脈を横断していて、福島駅~米沢駅間は最急38‰の急勾配区間があります。
 そのため、1949年(昭和24)に福島駅~米沢駅区間の輸送力強化のため直流電化が行われ、東北地方における最初の幹線電化となりました。また、1968年(昭和43)から進められた交流電化により、この区間を含め同年交流に切り替えられ、1975年(昭和50)までに全線の交流電化が完成しています。
 1987年(昭和62)4月1日の国鉄の分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)に所属するようになりました。1992年(平成4)7月1日に山形新幹線が開業したのに伴い、福島駅~山形駅間の軌道幅は新幹線と同じ標準軌となり、1997年(平成9)3月22日に秋田新幹線が開業した大曲駅~秋田駅間は、標準軌と狭軌の3線軌道方式となります。

〇奥羽本線関係略年表

・1894年(明治27)12月1日 青森駅~弘前駅間が開業する
・1895年(明治28)10月21日 弘前駅~碇ケ関駅間が開業する
・1899年(明治32)5月15日 福島駅~米沢駅間が開業する
・1899年(明治32)6月21日 碇ケ関駅~白沢駅間が開業する
・1899年(明治32)11月15日 白沢駅~大館駅間が開業する
・1900年(明治33)4月21日 米沢駅~赤湯駅間が開業する
・1900年(明治33)10月7日 大館駅~鷹ノ巣駅間が開業する
・1901年(明治34)2月15日 赤湯駅~上ノ山駅(現在のかみのやま温泉駅)間が開業する
・1901年(明治34)4月11日 上ノ山駅~山形駅間が開業する
・1901年(明治34)8月23日 山形駅~楯岡駅(現在の村山駅)間が開業する
・1901年(明治34)10月21日 楯岡駅~大石田駅間が開業する
・1901年(明治34)11月1日 鷹ノ巣駅~能代駅(現在の東能代駅)間が開業する
・1902年(明治35)7月21日 大石田駅~舟形駅間が開業する
・1902年(明治35)8月1日 能代駅(現在の東能代駅)~五城目駅(現在の八郎潟駅)間が開業する
・1902年(明治35)10月21日 五城目駅~秋田駅間が開業する
・1903年(明治36)6月11日 舟形駅~新庄駅間が開業する
・1903年(明治36)10月1日 秋田駅~和田駅間が開業する
・1904年(明治37)8月21日 和田駅~神宮寺駅間が開業する
・1904年(明治37)10月21日 新庄駅~院内駅間が開業する
・1904年(明治37)12月21日 神宮寺駅~大曲駅間が開業する
・1905年(明治38)6月15日 大曲駅~横手駅間が開業する
・1905年(明治38)7月5日 院内駅~湯沢駅間が開業する
・1905年(明治38)9月14日 湯沢駅~横手駅間が開業し、福島駅~青森駅間が全通する
・1909年(明治42)10月12日 国有鉄道線路名称制定により、福島駅~青森駅間を奥羽本線とする
・1949年(昭和24)4月29日 福島駅~米沢駅間が直流電化される
・1968年(昭和43)9月8日 山形駅~北山形駅間が複線化、山形駅~羽前千歳駅間が交流電化に変更される
・1968年(昭和43)9月22日 庭坂駅~赤岩駅間、大沢駅~関根駅間が複線化、福島駅~米沢駅間が交流電化に変更される
・1968年(昭和43)9月23日 上ノ山駅(現在のかみのやま温泉駅)~蔵王駅間が複線化、米沢駅~山形駅間が交流電化される
・1975年(昭和50)10月13日 羽前千歳駅~秋田駅間が交流電化、これにより全線電化が完成する
・1987年(昭和62)4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継、同時に日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる
・1992年(平成4)7月1日 山形新幹線が開業、福島駅~山形駅間に「山形線」の愛称が名付けられる
・1997年(平成9)3月22日 秋田新幹線が開業(大曲駅~秋田駅間上り線が改軌、神宮寺駅~峰吉川駅間下り線が三線軌化)する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1590年(天正18)日本画家狩野永徳の命日(新暦10月12日)詳細
1643年(寛永20)江戸幕府3代将軍徳川家光の乳母春日局の命日(新暦10月26日)詳細
1947年(昭和22)カスリーン台風が来襲し甚大な被害をもたらし始める詳細
2007年(平成19)日本画家高山辰雄の命日詳細


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