
この機体は、全金属製の低翼単葉の双発プロペラ機で旅客60人乗り、エンジンはロールスロイス・ダート・ターボプロップ (3060馬力) 2を使用し、プロペラの直径を特に大きくして、離陸滑走路長1,110m,着陸 1,100mと離着陸距離を短くしたのが特徴でした。全長26.3m、全幅32m、自重15.4t、総重量 24.5tあり、速度は最大時速600km、巡航時速470km、航続距離1,200kmです。
1965年(昭和40)4月1日に日本国内航空の東京~徳島~高知線で初就航し、国内では民間航空のほか自衛隊や海上保安庁が採用、182機を生産、国外へも76機が輸出され、アメリカ合衆国、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、ギリシア、フィリピン、インドネシアなどで使われました。しかし、赤字のため1973年(昭和48)に生産が打ち切られ、1983年(昭和58)には、日本航空機製造も解散しています。
運航については、2006年(平成18)9月30日に日本エアコミューター(JAC)が定期旅客輸送を打ち切り、国内航空会社の旅客輸送からはすべて姿を消しました。民間外では、2011年(平成23)には、海上保安庁や海上自衛隊での運用も廃止となったものの、航空自衛隊では改造されたものが運航されてきました。