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 今日は、昭和時代後期の1982年(昭和57)に、当時の日本国有鉄道が「青春18きっぷ」の前身にあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)を8,000円で発売開始した日です。
 「青春18きっぷ」(せいしゅんじゅうはちきっぷ)は、JR全線の列車(快速含む)の普通車自由席やJR東日本のバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーが自由に乗り降りできる特別企画乗車券で、日本国有鉄道による発売開始当初は「青春18のびのびきっぷ」と言いました。「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)は8,000円で発売開始され、春季、夏季、冬季の期間限定で継続され、翌年春季からは現行の「青春18きっぷ」の名称となります。
 1983年(昭和58)夏季から1日券4枚と2日券1枚のセットで10,000円となり、1984年(昭和59)夏季からは1日券5枚となり、使用期間が1日短縮されたものの、価格は10,000円のままとなりました。1986年(昭和61)冬季に、価格が11,000円に値上げされ、1987年(昭和62)4月1日の国鉄分割民営化に伴ない、JR各社に分かれた後も、JRグループ共通で使用できる乗車券として継続されます。
 1996年(平成8)春季に現行のように、5回(人)分を1枚の券片にまとめた様式となり、2004年(平成16)冬季からは、普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別に購入することで利用できるようになりました。また、1989年(平成元)の消費税の導入(3%)時に11,300円に、5%改定時に11,500円に、8%改定時に11,850円に、そして、現行の10%改定時に12,050円とされています。
 現在は、春季の発売期間:2月20日~3月31日、利用期間:3月1日~4月10日、夏季の発売期間:7月1日~8月31日、利用期間:7月20日~9月10日、冬季の発売期間:12月1日~12月31日、利用期間:12月10日~1月10日となりました。尚、名称に"18"とあり、主に学生の長期休暇の時期にあわせ発売されますが、利用者の年齢制限はありません。

〇「青春18きっぷ」関係略年表

・1982年(昭和57)3月1日 「青春18きっぷ」の前身にあたる「青春18のびのびきっぷ」(1日券3枚と2日券1枚のセット)が8,000円で発売開始される
・1983年(昭和58)春季 「青春18のびのびきっぷ」が「青春18きっぷ」に改称される
・1983年(昭和58)夏季 1日券4枚と2日券1枚のセットで10,000円となる
・1984年(昭和59)夏季 1日券5枚となり、使用期間が1日短縮され、価格は10,000円のままとなる
・1986年(昭和61)冬季 価格が11,000円に値上げされる
・1989年(平成元)夏季 消費税が導入を受けて11,300円に改定される
・1996年(平成8)春季 現行のように、5回(人)分を1枚の券片にまとめた様式となる
・1997年(平成9)夏季 消費税の税率変更に伴い、価格が11,500円に改定される
・2004年(平成16)冬季 普通・快速列車のグリーン車自由席に限り、グリーン券を別に購入することで利用できるようになる
・2007年(平成19)春季 JR各社が発足20周年を迎えたのを記念し、特別価格8,000円(乗車できる列車・回数などは通常のものと同じ)で発売される
・2014年(平成26)夏季 消費税の税率変更に伴い、価格が11,850円に改定される
・2018年(平成30)冬季 券面に記載される有効期間が和暦表記(平成30年)から西暦表記(2018年)に変更される
・2019年(平成31)冬季 消費税の税率変更に伴い、価格が12,050円に改定される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

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