
昭和30年代の高度経済成長以後、都市への人口集中、地価の高騰は、土地の高度利用、建築物の高層化をもたらし、昭和40年代には、これに伴って生じる日照・通風妨害,電波障害等が深刻な問題となります。1970年(昭和45)に刊行された、高橋和巳著『白く塗りたる墓』で、「社会部による日照権および騒音公害の調査」が掲載され、1970年代初期の住民運動から、日照権という概念が提唱されるようになりました。
1972年(昭和47)に、最高裁が、「日照権・通風権が法的に保護するのに値する」とする初の判決を出します。その後、1976年(昭和51)の「建築基準法」改正により日影規制が設けられるようになり、各自治体の条例などとともに、日照権の公法的保障が図られるようになりました。
しかし、住民は公法的基準をクリアした建物についても裁判所に訴えるようになり、裁判所も、被害が大きいと認める場合には、日影規制基準をクリアしていても民法上違法であるとして、損害賠償や差止め請求を認めていいます。これを私法的基準と言い、日照権は現在のところ「公法」と「私法」という二重の基準で審査されてきました。
以下に、「最高裁昭和47年6月27日第三小法廷判決」についての記事を掲載しておきますので、ご参照下さい。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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