
1757年(宝暦7)に、柄井川柳が点者(選者)となって前句付(7・7の下句を題として前句5・7・5をつけさせる)の勝句を集めた川柳評万句合を興行し、これを集めて版行した『川柳評万句合』は、江戸庶民の間で評判となりました。その点者、柄井川柳が代表的存在であったところから「川柳」の名称が誕生します。
1757年(宝暦7年8月25日)に前句付の点者として無名庵川柳と号し、最初の万句合を興行し、山手を中心地盤に、以後毎年8月から年末まで、月3回5のつく日に句合を興行しました。1762年(宝暦12)には応募句が1万句を超して人気を博し、明和年中(1764~72年)には江戸の第一人者となります。
1765年(明和2)に、その選句の中から前句付作者呉陵軒可有の協力を得て756句選び、前句抜きで『誹風柳多留 (はいふうやなぎだる) 』として出版しました。これによって、いわゆる川柳というジャンルを確立し、その後『誹風柳多留』は 24編出版されましたが、1790年(寛政2年9月23日)に、江戸において、数え年73歳で亡くなっています。
尚、川柳の号は16世(尾藤川柳)まで受け継がれてきました。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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