
その後、条約交渉委員会が重ねられ、1994年(平成6)6月17日には、第5回交渉委員会(於:パリ)において本条約が採択されました。その内容は、深刻な干ばつ又は砂漠化に直面する国(特にアフリカの国)や地域が砂漠化に対処するために行動計画を作成し及び実施すること、また、そのような取組みを先進締約国が支援すること、条約の下に補助機関として、科学技術と助言のため科学技術委員会を設置すること等について規定しています。
同年10月に、署名式典(於:パリ)が行われ、日本を含む86か国(ECを含む)が署名、1996年(平成8)12月26日に、条約が発効しました。2007年(平成19)9月の第8回締約国会議において条約実施の再活性化のための十年戦略計画(2008-2018)が採択されましたが、2019年(平成31)12月現在 の締約国は196か国・地域+EUとなっています。
尚、1995年(平成7)の国連総会において、この条約が採択された6月17日が「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」(World Day to Combat Desertification and Drought)とされました。
以下に、「国連砂漠化対処条約」の日本語訳を掲載しておきますので、ご参照下さい。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
| 1854年(嘉永7) | 琉球王国とアメリカ合衆国との間で、「琉米修好条約」が締結される(新暦7月11日) | 詳細 |
| 1857年(安政4) | 江戸幕末の老中・備後福山藩主阿部正弘の命日(新暦8月6日) | 詳細 |
| 1869年(明治2) | 薩長土肥4藩が願い出た版籍奉還を許可し、藩主を知藩事に任命(新暦7月25日) | 詳細 |
| 「公卿諸侯ノ稱ヲ廢シ改テ華族ト稱ス」(明治2年6月17日太政官達)が出される(新暦7月25日) | 詳細 | |
| 1959年(昭和34) | 首都高速道路公団が設立される | 詳細 |
