ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:函館市

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 今日は、明治時代後期の1907年(明治40)に、北海道函館市で、明治40年函館大火が起き、死者8名、負傷者1,000名、焼失12,390戸の被害を出した日です。
 明治40年函館大火(めいじ40ねんはこだてたいか)は、この日の午後10時20分頃に、東川町217番地石鹸製造所より出火した大火でした。 火は、南東の激しい風に煽られて各地に飛び火したため、消防活動が思うに任せず、焼失区域を拡げていきます。
 そのため、会所町,寿町,恵比寿町,大町,大黒町,鰪澗町,鍛治町,富岡町,旅籠町,天神町,駒止町,末広町,東浜町,船場町の14町全部を焼失、元町、曙町、汐見町、青柳町、春日町、蓬莱町、相生町、弁天町、船見町、台町、山背泊町、小舟町、豊川町、汐止町、地蔵町、西川町、宝町、東川町、仲浜町、仲町の20町の一部を焼失し、翌26日午前9時25分にようやく鎮火しました。これによって、死者8名、負傷者1,000名、焼失12,390戸の被害を出し、損害額は31,148,000余円にのぼります。
 主要な建物では、函館庁舎、英国領事館、露国領事館、連隊区司令部、海事局、函館郵便局、函館電話局、商船学校、商業学校、高等女学校、函館病院その他私立病院8、区立小学校5、 私立小学校6、会社38、銀行8、神社3、寺院6、教会5、新聞社5、劇場4などが焼失しました。この大火に対しては、天皇・皇后より、災者救済のため13,000円の下賜金があり、北条侍従が現地の状況を視察、また、各地よりの義援金は70,098円にのぼり、米、味噌、衣類等の支援物資も多く寄せられています。
 箱館は、大規模火災の多く起きたところで、明治時代以降で10回に及びますが、一般に「函館大火」と呼ばれるのは、最も被害の大きかった、昭和9年箱館大火(死者2,054名、焼失10,176戸)のこととされてきました。

〇「北海タイムス」明治40年8月30日付記事

「丁度火事の當日は畜産共進會やら競馬やらで函館全市近来無比の大賑わひの最中で、中にも競馬に關係ある函館資産家の多数は勝祝ひやら負祝ひやらで各料理店とも笛や太鼓の大陽氣な眞最中、ソレ火事だといふが早いか今の時まで臥牛山下の平穏無事な陽氣な天地は、一瞬時にして忽ち阿鼻叫喚の焦熱地獄を演出して、時間から云へば僅かに三四時間ならぬ間に日本五港の一たる函館港を全滅に近きまで焼き盡した。今度の火事は實に安政の地震の時に江戸市中を燒き沸つたといふ江戸大火以來の大火かと思われます。」

〇明治時代以降の函館における大火一覧(焼失1,000戸以上で、戦火によるものを除く)

・1871年(明治4年9月12日)10月27日 明治4年箱館大火「切見世火事」(焼失1,123戸)
・1873年(明治6年)3月22日 明治6年箱館大火「家根屋火事」(死者5名、焼失1,314戸)
・1879年(明治12年)12月6日 明治12年箱館大火(焼死者多数、2,326戸)
・1896年(明治29年)8月26日 明治29年箱館大火「テコ婆火事」(焼失2,280戸)
・1899年(明治32年)9月15日 明治32年箱館大火(焼失2,494戸)
・1907年(明治40年)8月25日 明治40年箱館大火(焼失8,977戸)
・1913年(大正2年)5月4日 大正2年箱館大火(焼失1,532戸)
・1916年(大正5年)8月2日 大正5年箱館大火(焼失1,763戸)
・1921年(大正10年)4月14日 大正10年箱館大火(焼失2,141戸)
・1934年(昭和9年)3月21日 昭和9年箱館大火(死者2,054名、焼失10,176戸)

☆明治・大正時代の大火一覧(焼失1,000戸以上で、戦火・地震によるものを除く)

・1871年(明治4)9月12日 函館の「切見世火事」(焼失1,123戸)
・1872年(明治5)2月26日 東京の銀座大火(焼失4,879戸)
・1873年(明治6)3月22日 函館の「家根屋火災」(焼失1,314戸)
・1873年(明治6)3月22日~23日 横浜の「相生町の大火」(重軽傷者20余名、焼失1,577戸)
・1874年(明治7)4月27日 浜松明治7年の大火「小野組火事」(焼失家数1,318軒)
・1875年(明治8)4月24日 飛騨高山明治8年の大火(死亡者1名、焼失1,032戸)
・1879年(明治12)1月26日~27日 高崎明治13年の大火(消失2,500余戸)
・1879年(明治12)3月3日 高岡明治12年の大火(焼失2,000余戸)
・1879年(明治12)12月6日 明治12年函館大火(焼失2,326戸)
・1879年(明治12)12月26日 東京の日本橋大火(全焼10,613戸)
・1880年(明治13)5月15日 弘前明治13年の大火(焼失1,000余戸)
・1880年(明治13)5月21日 三条の大火「糸屋万平火事」(死者34名、焼失2,743戸)
・1880年(明治13)8月7日 新潟明治13年の大火(死者3名、負傷名37名、焼失6,175戸)
・1880年(明治13)12月24日 明治13年大阪南の大火「島の内出火」(死者8名、負傷者350~60名、焼失3,388戸)
・1881年(明治14)1月26日 東京の神田の大火(全焼10,673戸)
・1881年(明治14)2月11日 東京の神田区の大火(全焼7,751戸)
・1881年(明治14)4月25日 福島明治の大火「甚兵衛火事」(死者7名、焼失1,785戸)
・1882年(明治15)5月15日 富山県氷見明治の大火(焼失1,600余戸)
・1884年(明治17)5月13日 水戸明治17年「下市の大火」(焼失1,200余戸)
・1884年(明治17)11月7日~8日 盛岡明治17年の大火(焼失1,432戸)
・1885年(明治18)5月31日~6月1日 富山明治18年の大火「安田焼」(死者9名、焼失5,925戸) 
・1886年(明治19)4月30日~5月1日 秋田明治19年の大火「俵屋火事」(死者17名、負傷者186名、焼失3,554戸) 
・1886年(明治19)12月30日 水戸明治19年「上市の大火」(焼失1,800余戸)
・1888年(明治21)1月4日 松本明治21年南深志の大火(死者5名、焼失1,553戸)
・1888年(明治21)1月31日 横浜明治21年野毛の放火による大火(重軽傷者数10人、焼失1,121戸)
・1889年(明治22)2月1日~2日 静岡明治22年の大火(焼失1,100余戸) 
・1890年(明治23)2月27日 東京の浅草大火(全焼1,469戸)
・1890年(明治23)9月5日 明治23年大阪大火「新町焼け」(死者1名、軽傷者206名、全焼2,023戸、半焼60戸)
・1893年(明治26)3月17日~18日 川越大火(焼失1,302戸、土蔵60棟焼失)
・1893年(明治26)3月29日~30日 松阪明治の大火(焼失1,460戸)
・1894年(明治27)5月26日 山形明治27年「市南の大火」(死者15名、負傷者69名、焼失1,284戸) 
・1895年(明治28)4月29日 石川県七尾の大火(焼失1,000余戸)
・1895年(明治28)6月2日~3日 新潟県新発田明治28年の大火(死者4名、負傷者24名、焼失2,410戸)
・1895年(明治28)10月3日 根室明治28年の大火(焼失1,334戸)
・1896年(明治29)4月13日~14日 福井県勝山町明治29年の大火(死者5名、負傷者2名、焼失1,124戸) 
・1896年(明治29)8月26日 函館の「テコ婆火事」(焼失2,280戸)
・1897年(明治30)4月3日 柏崎明治30年の大火「日野屋火事」(焼失1,230戸)
・1897年(明治30)4月22日 八王子大火(死者42名、焼失3,500余戸)
・1898年(明治31)3月23日 東京の本郷大火(死者2名、負傷者42名、焼失1,478戸)
・1898年(明治31)6月4日 直江津(上越市)明治31年の大火「八幡火事」(焼失1,595戸)
・1899年(明治32)8月12日 富山明治32年の大火「熊安焼」(全焼4,697戸、半焼9戸) 
・1899年(明治32)8月12日~13日 横浜明治32年の大火(死者14名、全焼3,124、半焼49戸)
・1899年(明治32)9月15日 明治32年函館大火(焼失2,294戸)
・1900年(明治33)4月18日 福井「橋南大火」(死者11名、負傷者131名、全焼1891軒、半焼3軒)
・1900年(明治33)6月27日 高岡明治33年の大火(死者7名、負傷者46名、全焼3,589戸、半焼25戸)
・1902年(明治35)3月30日 福井明治35年「橋北の大火」(焼失3,309戸)
・1903年(明治36)4月13日 福井県武生町明治の大火(死者7名、重傷者2名、全焼1,057戸)  
・1904年(明治37)5月8日 小樽明治37年「稲穂町の火事」(焼失2,481戸)
・1906年(明治39)7月11日 直江津町(上越市)明治39年の大火「ながさ火事」(焼失1,041戸)  
・1907年(明治40)8月25日 明治40年函館大火(死者8名、負傷者1,000名、焼失12,390戸)
・1908年(明治41)3月8日 新潟明治41年3月の大火(焼失1,198戸)
・1908年(明治41)9月4日 新潟明治41年再度の大火(全焼2,071戸、半焼18戸)
・1909年(明治42)7月31日~8月1日 大阪明治42年「北の大火」(焼失11,365戸)
・1910年(明治43)4月16日 輪島町の大火(全焼1,055軒、半焼15軒)    
・1910年(明治43)5月3日~4日 明治43年青森大火(死者26名、負傷者163名、焼失7,519戸、半焼5戸)
・1911年(明治44)4月9日 東京の吉原大火(全焼6,189戸、半焼69戸)
・1911年(明治44)5月8日 山形明治44年「市北の大火」(全焼1,340戸)
・1911年(明治44)5月16日 小樽明治44年の大火(焼失1,251戸)
・1912年(明治45)1月16日 大阪明治45年「南の大火」(死者4名、全焼4,750戸、半焼等29戸)   
・1912年(明治45)3月21日 東京の州崎大火(全焼1,149戸、半焼11戸)
・1912年(明治45)4月22日 松本明治「北深志の大火」(死者5名、焼失1,341戸)
・1914年(大正3)2月20日 東京神田大正2年三崎町の大火(全焼2,376戸、半焼54戸)
・1917年(大正6)5月22日 米沢大火(死者11名、焼失3,325棟)
・1919年(大正8)5月19日 米沢大火(死者1名、焼失1,385棟)
・1924年(大正13)5月21日 八戸大火(死者4名、被災戸数1,393棟)
・1925年(大正14)3月18日  大正日暮里大火(全半焼約2,100戸)

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1498年(明応7)東海道沖で明応地震が起きる(新暦9月20日)詳細
1543年(天文12)ポルトガル船が種子島に漂着し、日本に鉄砲伝来する(新暦9月23日)詳細
1648年(慶安元)儒者・日本陽明学の祖中江藤樹の命日(新暦10月11日)詳細
1757年(宝暦7)柄井川柳が最初の川柳評万句合を行った日(川柳発祥の日)です(新暦10月7日)詳細
1922年(大正12)日本最大の分水工事である信濃川の大河津分水工事が完成し、通水する詳細
1931年(昭和6)東京飛行場(現在の東京国際空港)が開港する詳細
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 今日は、大正時代の1913年(大正2)に、函館大正2年大火があり、1,532戸が焼失した日です。
 函館大正2年大火(はこだてたいしょうにねんたいか)は、この日の午後1時50分頃に、北海道函館の若松町3番地と4番地の間から出火した大火でした。
 火は、西南西12~13m/sの強風にあおられて火元向かい側の若松座に燃え移り、付近をひとなめにして函館停車場(駅)方面へ延焼、停車場を焼いた炎は線路沿いに海岸町へと進みます。一方で別の火の手は、四十間道路を走り音羽町、松風町方面を焼き尽くし、高砂町の函館測候所を焼失させ、さらに遊郭大門通りを走り新川町を進み、付近一帯を焦土と化しました。また、火元から300mも離れた鶴岡尋常小学校へ飛び火し、同校を10分ほどで全焼させて、ようやく午後5時頃に鎮火します。
 これによって、572棟、1,532戸を焼失、損害額は634,707円にのぼり、主要建物では、函館測候所や函館停車場、その関連の運輸事務所、保線事務所、鉄道官舎、小学校2校、旅館多数などが焼失しました。尚、函館では、度々大火に見舞われていて、1934年(昭和9)3月21日の函館大火で、死者2,054名、10,176戸を焼失したのをはじめ、焼失戸数1,000戸以上のものだけで、10回に及んでいます。

〇函館における大火一覧(焼失戸数が1,000戸以上)

・1871年(明治4年9月12日)10月27日 (切見世火事) 1,123戸焼失
・1873年(明治6年)3月22日 (家根屋火事) 死者5名、1,314戸焼失
・1879年(明治12年)12月6日 焼死者多数、2,326戸焼失
・1896年(明治29年)8月26日 (家根屋火事) 2,280戸焼失
・1899年(明治32年)9月15日  2,494戸焼失
・1907年(明治40年)8月25日 8,977戸焼失
・1913年(大正2年)5月4日 1,532戸焼失
・1916年(大正5年)8月2日 1,763戸焼失
・1921年(大正10年)4月14日 2,141戸焼失
・1934年(昭和9年)3月21日 (箱館大火) 死者2,054名、10,176戸焼失

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1550年(天文19)室町幕府12代将軍足利義晴の命日(新暦5月20日)詳細
1881年(明治14)「小学校教則綱領」が制定される詳細
1949年(昭和24)GHQにより「国税行政の再編成に関する覚書」 (SCAPIN-2001) が出される詳細
1976年(昭和51)30件の郷土芸能が初の重要無形民俗文化財に指定される詳細
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