
これによって、広範囲にわたって地すべりや山地崩壊が発生、大量の崩壊土砂による川の堰き止めや決壊、洪水の発生をももたらし、2万余戸の家屋が倒壊・焼失・流失しました。善光寺も大きな被害を受けましたが、折しも、善光寺御開帳と重なっていたこともあり、門前町は各地からの参拝客7,000~8000人であふれていて、家屋倒壊後、火災も起き、約1割くらいしか助からなかったともされています。
また、犀川右岸の虚空蔵山が山崩れを起こして犀川をふさぎ、堰止湖を形成、その上流には長さ約30kmの湖が出現して、上流部の数十ヶ村が水没、19日後には決壊して下流が洪水に見舞われるなどしました。このため全体では、死者8,600人強、全壊家屋21,000千軒、焼失家屋は約3,400軒、山崩れ42,528ヶ所を数え、農畜産物、道路・橋梁などへも甚大な被害が出ました。
この地震のために生じた小松原断層と善光寺断層は長野市西部に残され、これら断層を総称し、長野盆地西縁断層群とも呼んでいます。尚、この震災被害を記録した、松代藩家老河原綱徳の手記『虫倉日記』(全4巻)が残されていて、貴重な史料とされてきました。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1185年(寿永4) | 壇ノ浦の戦いが行われ、平家一門が滅亡する(新暦4月25日) | 詳細 |
1891年(明治24) | 「度量衡法」(明治24年3月24日法律第3号)が公布される | 詳細 |
1932年(昭和7) | 小説家梶井基次郎の命日 | 詳細 |
1983年(昭和58) | 千代田IC~鹿野ICの開通によって、中国自動車道(吹田~下関)が全通する | 詳細 |