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 今日は、昭和時代後期の1977年(昭和52)に、大阪府吹田市千里万博記念公園に国立民族学博物館が開館した日です。
 国立民族学博物館(こくりつみんぞくがくはくぶつかん)は、大阪府吹田市千里万博記念公園にある、世界の諸民族の資料を収集・保管し、民族学に関する調査・研究を行うとともに、その研究の成果を一般に展示することを目的にに設立された研究機関でした。1964年(昭和39)に、日本民族学会、日本人類学会、日本考古学協会、日本民俗学会および日本民族学協会は、「国立民族研究博物館設置」について、文部大臣など関係方面に要望、1972年(昭和47)には、民族学研究博物館の調査に関する会議(座長:桑原武夫)は、文部大臣に「民族学研究博物館の基本構想について(報告)」を提出します。
 これによって、1973年(昭和48)に国立民族学研究博物館(仮称)の創設準備に関する会議および創設準備室が設置され、1974年(昭和49)には、「国立学校設置法の一部を改正する法律」(昭和49年法律第81号)の施行により、国立民族学博物館が創設(管理部3課6係、情報管理施設2係、5研究部10研究部門)されました。1975年(昭和50)に旧文部省史料館が所蔵していた民族資料28,432点を国文学研究資料館から移管され、1977年(昭和52)に国立民族学博物館新営工事(28,778㎡および環境整備)が竣功、11月15日に開館式典が挙行され、同月17日より展示およびビデオテークが一般公開されています。
 1989年(平成元)に総合研究大学院大学文化科学研究科(地域文化学専攻・比較文化学専攻の二専攻)が本館を基盤として設置されました。2004年(平成16)には、「国立大学法人法」(平成15年法律第112号)の施行により、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構が発足して法人化され、人間文化研究機構の構成機関となります。
 2007年(平成19)に開館30周年を迎え、記念行事の実施や「三十年史」の刊行も行われ、2017年(平成29)には、本館展示の新構築を完了し、記念式典を挙行、3研究部、2研究施設を、4研究部、1研究施設に改組、開館40周年を迎え、記念行事が実施されました。

〇国立民族学博物館関係略年表

・1935年(昭和10) 澁澤敬三氏、白鳥庫吉博士を中心に財団法人日本民族博物館の設立を計画する
・1964年(昭和39) 日本民族学会、日本人類学会、日本考古学協会、日本民俗学会および日本民族学協会は、「国立民族研究博物館設置」について、文部大臣など関係方面に要望する
・1972年(昭和47) 民族学研究博物館の調査に関する会議(座長:桑原武夫)は、文部大臣に「民族学研究博物館の基本構想について(報告)」を提出する
・1973年(昭和48) 国立民族学研究博物館(仮称)の創設準備に関する会議および創設準備室を設置する
・1974年(昭和49) 「国立学校設置法の一部を改正する法律」(昭和49年法律第81号)の施行により、国立民族学博物館が創設(管理部3課6係、情報管理施設2係、5研究部10研究部門)される
・1975年(昭和50) 旧文部省史料館が所蔵していた民族資料28,432点を国文学研究資料館から移管される
・1977年(昭和52) 国立民族学博物館新営工事(28,778平方メートルおよび環境整備)が竣功、開館式典を挙行、展示およびビデオテークを一般公開する
・1978年(昭和53) 民族学研究の拠点として、長期的・計画的に取り組む「特別研究」を開始する
・1979年(昭和54) 第4展示場(1,272平方メートル)が竣功、東アジア(日本の文化)展示を拡充し一般公開する
・1981年(昭和56) 講堂(3,704平方メートル)が竣功する
・1983年(昭和58) 第8展示場など(4,816平方メートル)が竣功、東アジア(朝鮮半島の文化、中国地域の文化)展示を一般公開する
・1984年(昭和59) 創設10周年記念式典を挙行。『国立民族学博物館十年史』を刊行する
・1987年(昭和62) 開館10周年を迎え、記念行事を実施する
・1989年(平成元) 総合研究大学院大学文化科学研究科(地域文化学専攻・比較文化学専攻の二専攻)が本館を基盤として設置、特別展示場・書庫棟(5,292平方メートル)が竣功する
・1993年(平成5) 本館増築・共同研究棟(891平方メートル)が竣功する
・1994年(平成6) 創設20周年を迎え、記念行事を実施、地域研究企画交流センターを設置(2005年度末に廃止)する
・1995年(平成7) 阪神・淡路大震災による被害のため、展示場を45日間にわたり全面閉鎖(2002~2003年に耐震改修工事を実施)する
・1996年(平成8) 第7展示棟(6,439平方メートル)が竣功。11月に言語展示、東南アジア展示のリニューアルおよび映像の広場、ものの広場、南アジア展示を一般公開する
・1997年(平成9) 開館20周年を迎え、記念行事を実施する
・1998年(平成10) 「大学共同利用機関組織運営規則の一部を改正する省令」(平成10年文部省令第24号)の施行により、5研究部を改組(4研究部、1研究施設)する
・1999年(平成11) みんぱく電子ガイドおよび学習コーナー完成、一般公開される
・2004年(平成16) 「国立大学法人法」(平成15年法律第112号)の施行により、大学共同利用機関法人・人間文化研究機構が発足、創設30周年記念事業として『国立民族学博物館三十年史』の編集を開始(平成18 年3月刊行)する
・2007年(平成19) 開館30周年を迎え、記念行事が実施される
・2008年(平成20) 日本文化人類学会と連携事業に関する協定を締結する
・2009年(平成21) 西アジア、アフリカ展示を新構築、一般公開する
・2010年(平成22) 音楽、言語展示を新構築、一般公開する
・2010年(平成22) 国際学術交流室の設置など新しい体制を整備する
・2011年(平成23) オセアニア、アメリカ展示を新構築、一般公開する
・2012年(平成24) ヨーロッパ展示、インフォメーション・ゾーンを新構築、一般公開する
・2013年(平成25) 東アジア(日本の文化「祭りと芸能」と「日々のくらし」)展示を新構築、一般公開する
・2014年(平成26) 東アジア(朝鮮半島の文化、中国地域の文化、日本の文化「沖縄のくらし」と「多みんぞくニホン」)展示を新構築、一般公開する
・2015年(平成27) 南アジア、東南アジア展示を新構築、一般公開する
・2016年(平成28) 中央・北アジア、東アジア(アイヌの文化)展示を新構築、一般公開する
・2017年(平成29) 本館展示の新構築を完了し、記念式典を挙行、3研究部、2研究施設を、4研究部、1研究施設に改組、開館40周年を迎え、記念行事を実施する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1653年(承応2)歌人・歌学者・俳人・貞門俳諧の祖松永貞徳の命日(新暦1654年1月3日)詳細
1867年(慶応3)京都で坂本龍馬・中岡慎太郎が暗殺される(新暦12月10日)詳細
1872年(明治5)「国立銀行条例」が制定される(新暦12月15日)詳細
1874年(明治7)犬吠埼灯台が完成して、初点灯する詳細
1903年(明治36)平民社から週刊「平民新聞」が発刊される詳細
1914年(大正3) 東洋経済新報社説に石橋湛山の「青島は断じて領有すべからず」が掲載される詳細