ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

 学生時代からの大の旅行好きで、日本中を旅して回りました。その中でいろいろと歴史に関わる所を巡ってきましたが、日々に関わる歴史上の出来事や感想を紹介します。Yahooブログ閉鎖に伴い、こちらに移動しました。

タグ:世界銀行

BrettonWoodskyoutei01
 今日は、昭和時代前期の1945年(昭和20)に、国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(世界銀行)を設立するための「ブレトン・ウッズ協定」が発効した日です。
 「ブレトン・ウッズ協定」(ぶれとんうっずきょうてい)は、昭和時代前期の1944年(昭和19)7月22日に、アメリカのニュー・ハンプシャー州ブレトン・ウッズにおいて連合国44か国の代表が集まって開かれた連合国通貨金融会議で締結された経済協定(翌年12月27日発効)のことで、正式名称は「連合国通貨金融最終議定書」といいます。通貨価値の安定を図るために金1オンスを35米ドルと定め、国際貿易の円滑化を目的とし、自由・無差別・多角的な貿易体制をつくることを目的としていました。
 この協定によって、1945年(昭和20)12月に国際通貨基金(IMF)、1946年(昭和21)6月に国際復興開発銀行(IBRD・世界銀行)が設立され、この国際通貨体制はブレトンウッズ体制とも呼ばれてきました。この体制は、「関税および貿易に関する一般協定(GATT)」による自由貿易の促進と相まって世界貿易の拡大に貢献してきたものの、1971年(昭和46)8月の米ドルと金との交換停止、1973年(昭和48)の変動為替相場制度移行によって崩壊しています。

〇国際通貨基金(IMF)とは?

 1944年(昭和19)7月にアメリカのニュー・ハンプシャー州ブレトン・ウッズで開催された連合国通貨金融会議で調印されたブレトンウッズ協定(IMF協定)が、翌年12月に発効し、1946年(昭和21)3月に業務が開始されました。国連専門機関の一つ(本部:ワシントン)となっていて、(1) 国際金融協力の促進、(2) 貿易の拡大と加盟国の経済成長、(3) 為替の安定と多角的決済制度の促進、(4) 基金資金の一時利用により、相互の経済に悪影響を及ぼさない方法で国際収支の不均衡をすみやかに是正すること、などを目的とし、2018年現在で189ヶ国が加盟しています。
 日本は、1952年(昭和27)5月29日に、国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(世界銀行)の両理事会で加盟申請が承認され、手続きが進められた結果、同年8月13日に世界で52番目の加入国として、正式加盟しました。国内では、これに関連して「財政法」改正が行われ、「国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律」が施行されています。
 加盟国は、割当額に応じて金や自国通貨などを出資する一方、国際収支が赤字になった場合などに、割当額に応じて外貨を引き出すことができ、国際収支不均衡の短期化と軽減を行なってきました。2018年現在、日本のクォータ(出資割当額)シェアは、6.48%を占め、アメリカに次いで、第2位となっています。
 一方、国際復興開発銀行(世界銀行)も、ブレトンウッズ協定(IMF協定)で設立が決まり、1946年(昭和21)6月に業務を開始、翌年からは国連の専門機関となりました。第二次世界大戦後の各国の経済面での復興援助を行い、国際通貨基金(IMF)と共に、ブレトン・ウッズ金融機関とよばれて、国際金融を支える両輪となっています。

〇国際復興開発銀行(こくさいふっこうかいはつぎんこう)とは?

 中所得国や信用力のある貧困国の経済復興と開発支援のための貸し付けを目的とする国際連合の専門機関の1つで、英語では、International Bank for Reconstruction and Development(略称:IBRD)と言いました。1944年(昭和19)7月に調印され、翌年12月に発効した「ブレトン・ウッズ協定」によって「国際通貨基金(IMF)」とともに設立された国際的長期融資機関で、1946年(昭和21)に業務を開始し、1947年(昭和22)からは国連の専門機関となります。
 世界銀行グループのうち最も歴史が長いもので、加盟国の戦災復興と開発、発展途上国の開発援助を通じて国際経済を発展させようとする目的を持ち、その資金は、加盟国からの出資に加え世界の主要市場において調達され、本部をアメリカのワシントンに置いてきました。IMF加盟国のみが加盟を認められ、総務会、理事会、総裁および事務局によって構成され、総務会は増資や新加盟国の承認などを除き諸権限を理事会に委任しています。
 2018年(平成30)現在の加盟国は189で、日本は、1952年(昭和27)8月13日に、国際通貨基金(IMF)と共に、加盟しましたが、当初は選任理事国、1971年(昭和46)からは任命理事国となりました。尚、日本で発売される世銀債の大半は、この国際復興開発銀行(IBRD)が発行したもので、格付は最高格付であるAAAやAaaです。

☆国際連合の専門機関一覧​

・国際連合食糧農業機関(FAO) - 1945年(前身は1905年)設立
・国際民間航空機関(ICAO) - 1947年設立
・国際農業開発基金(IFAD) - 1977年設立、同年専門機関となる
・国際労働機関(ILO) - 1919年設立、1946年専門機関となる
・国際通貨基金(IMF) - 1946年設立、1947年専門機関となる
・国際海事機関(IMO) - 1958年設立
・国際電気通信連合(ITU) - 1932年(前身は1865年)設立、1947年専門機関となる
・国際連合教育科学文化機関(UNESCO) - 1946年設立、1986年専門機関となる
・国際連合工業開発機関(UNIDO) - 1967年設立、同年専門機関となる
・世界観光機関(UNWTO) - 1975年(前身は1925年)設立、2003年専門機関となる
・万国郵便連合(UPU) - 1874年設立、1948年専門機関となる
・世界銀行(WB)グループ - 1946年設立
 国際復興開発銀行(IBRD)
 投資紛争解決国際センター(ICSID)
 国際開発協会(IDA)
 国際金融公社(IFC)
 多国間投資保証機関(MIGA)
・世界保健機関(WHO) - 1948年設立、同年専門機関となる
・世界知的所有権機関(WIPO) - 1970年(前身のBIRPIは1893年)設立、1974年専門機関となる
・世界気象機関(WMO) - 1950年(前身は1873年)設立、1951年専門機関となる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

966年(康保3)三蹟の一人とされる能書家・歌人小野道風の命日(新暦967年2月9日)詳細
1278年(弘安元)藤原為氏が『続拾遺和歌集』(二十一代集の12番目)を撰上する(新暦1279年2月9日)詳細
1959年(昭和34)文京公会堂で第1回日本レコード大賞が開催される詳細
1960年(昭和35)池田隼人内閣で「国民所得倍増計画」が閣議決定される詳細
1980年(昭和55)経済学者山田盛太郎の命日詳細
「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」(昭和55年法律第111号)が公布・施行される詳細
1987年(昭和62)小説家・児童文学者椋鳩十の命日詳細
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sekaiginkou01
 今日は、昭和時代中期の1952年(昭和27)に、国際復興開発銀行(世界銀行)が、国際通貨基金(IMF)と共に、日本の加盟を承認した日です。
 国際復興開発銀行(世界銀行)は、貧困の解消と持続的な成長の実現に向けて、途上国政府に融資・技術協力・政策助言を行う国際開発金融機関です。一般的には、国際復興開発銀行(IBRD)と国際開発協会(IDA)の2機関の総称とされてきました。
 1944年(昭和19)7月に、アメリカのニュー・ハンプシャー州ブレトン・ウッズで開催された連合国通貨金融会議で調印されたブレトンウッズ協定(IMF協定)で設立が決まり、1946年(昭和21)6月に業務を開始、翌年からは国連の専門機関となります。第二次世界大戦後の各国の経済面での復興援助を行い、国際通貨基金(IMF)と共に、ブレトン・ウッズ金融機関とよばれて、国際金融を支える両輪となりました。
 日本の加盟は、1952年(昭和27)5月29日に、国際通貨基金(International Monetary Fund:略称IMF)と共に承認されてからとなります。

〇国際復興開発銀行(世界銀行)関係略年表

・1944年(昭和19)7月 アメリカのニューハンプシャー州ブレトン・ウッズにおいてIMF(国際通貨基金)とともに設立が決定(ブレトンウッズ協定)される
・1945年(昭和20)12月 「ブレトン・ウッズ協定」が発効する
・1946年(昭和21)6月 正式に業務を開始する
・1947年(昭和22) 国連の専門機関となる
・1947年(昭和22) フランスに最初の融資を行なう
・1952年(昭和27)5月29日 国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(世界銀行)の両理事会で日本の加盟申請が承認される
・1952年(昭和27)8月13日 日本が世界で52番目の加入国として正式加盟する
・1953年(昭和28) 日本の借り入れが始まる(合計8億6,000万ドルを借り入れ、東海道新幹線や名神高速道路・東名高速道路などのインフラの整備に充てられる)
・1971年(昭和46) 日本は5大出資国の1つとなって理事一人を自由に任命することができるようになる
・1990年(平成2)7月 日本は世界銀行からの借金を全額返済する
・2005年(平成17) 資金規模が1,897億ドルに増額される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1889年(明治22)小説家・随筆家・俳人内田百閒の誕生日詳細
1908年(明治41)言語学者服部四郎の誕生日詳細
1942年(昭和17)歌人・詩人与謝野晶子の命日(白櫻忌)詳細
1945年(昭和20)横浜大空襲により、死者・行方不明3,959人、重軽傷者10,198人、罹災者311,218人を出す詳細
1952年(昭和27)国際通貨基金(IMF)が日本の加盟を承認する詳細
1961年(昭和36)青森県八戸市で白銀大火が起きる詳細
1981年(昭和56)日本で7番目の地下鉄として、京都市営地下鉄が開業(烏丸線北大路駅~京都駅間)する詳細
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sekaiginkouhonbu01

 今日は、昭和時代中期の1952年(昭和27)に、日本が国際通貨基金(IMF)と共に、国際復興開発銀行(世界銀行)に加盟した日です。
 国際復興開発銀行(こくさいふっこうかいはつぎんこう)は、中所得国や信用力のある貧困国の経済復興と開発支援のための貸し付けを目的とする国際連合の専門機関の1つで、英語では、International Bank for Reconstruction and Development(略称:IBRD)と言いました。1944年(昭和19)7月に調印され、翌年12月に発効した「ブレトン・ウッズ協定」によって「国際通貨基金(IMF)」とともに設立された国際的長期融資機関で、1946年(昭和21)に業務を開始し、1947年(昭和22)からは国連の専門機関となります。
 世界銀行グループのうち最も歴史が長いもので、加盟国の戦災復興と開発、発展途上国の開発援助を通じて国際経済を発展させようとする目的を持ち、その資金は、加盟国からの出資に加え世界の主要市場において調達され、本部をアメリカのワシントンに置いてきました。IMF加盟国のみが加盟を認められ、総務会、理事会、総裁および事務局によって構成され、総務会は増資や新加盟国の承認などを除き諸権限を理事会に委任しています。
 2018年(平成30)現在の加盟国は189で、日本は、1952年(昭和27)8月13日に、国際通貨基金(IMF)と共に、加盟しましたが、当初は選任理事国、1971年(昭和46)からは任命理事国となりました。尚、日本で発売される世銀債の大半は、この国際復興開発銀行(IBRD)が発行したもので、格付は最高格付であるAAAやAaaです。

〇国際連合の専門機関一覧​

・国際連合食糧農業機関(FAO) - 1945年(前身は1905年)設立
・国際民間航空機関(ICAO) - 1947年設立
・国際農業開発基金(IFAD) - 1977年設立、同年専門機関となる
・国際労働機関(ILO) - 1919年設立、1946年専門機関となる
・国際通貨基金(IMF) - 1946年設立、1947年専門機関となる
・国際海事機関(IMO) - 1958年設立
・国際電気通信連合(ITU) - 1932年(前身は1865年)設立、1947年専門機関となる
・国際連合教育科学文化機関(UNESCO) - 1946年設立、1986年専門機関となる
・国際連合工業開発機関(UNIDO) - 1967年設立、同年専門機関となる
・世界観光機関(UNWTO) - 1975年(前身は1925年)設立、2003年専門機関となる
・万国郵便連合(UPU) - 1874年設立、1948年専門機関となる
・世界銀行(WB)グループ - 1946年設立
 国際復興開発銀行(IBRD)
 投資紛争解決国際センター(ICSID)
 国際開発協会(IDA)
 国際金融公社(IFC)
 多国間投資保証機関(MIGA)
・世界保健機関(WHO) - 1948年設立、同年専門機関となる
・世界知的所有権機関(WIPO) - 1970年(前身のBIRPIは1893年)設立、1974年専門機関となる
・世界気象機関(WMO) - 1950年(前身は1873年)設立、1951年専門機関となる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

842年(承和9)貴族・官僚・書家橘逸勢の命日(新暦9月24日)詳細
1809年(文化6)幕末明治維新期の熊本藩士・思想家・政治家横井小楠の誕生日(新暦9月22日)詳細
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1952年(昭和27)日本が国際復興開発銀行(世界銀行)と国際通貨基金(IMF)に加盟する詳細
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