
この協定によって、1945年(昭和20)12月に国際通貨基金(IMF)、1946年(昭和21)6月に国際復興開発銀行(IBRD・世界銀行)が設立され、この国際通貨体制はブレトンウッズ体制とも呼ばれてきました。この体制は、「関税および貿易に関する一般協定(GATT)」による自由貿易の促進と相まって世界貿易の拡大に貢献してきたものの、1971年(昭和46)8月の米ドルと金との交換停止、1973年(昭和48)の変動為替相場制度移行によって崩壊しています。
日本は、1952年(昭和27)5月29日に、国際通貨基金(IMF)と国際復興開発銀行(世界銀行)の両理事会で加盟申請が承認され、手続きが進められた結果、同年8月13日に世界で52番目の加入国として、正式加盟しました。国内では、これに関連して「財政法」改正が行われ、「国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律」が施行されています。
加盟国は、割当額に応じて金や自国通貨などを出資する一方、国際収支が赤字になった場合などに、割当額に応じて外貨を引き出すことができ、国際収支不均衡の短期化と軽減を行なってきました。2018年現在、日本のクォータ(出資割当額)シェアは、6.48%を占め、アメリカに次いで、第2位となっています。
一方、国際復興開発銀行(世界銀行)も、ブレトンウッズ協定(IMF協定)で設立が決まり、1946年(昭和21)6月に業務を開始、翌年からは国連の専門機関となりました。第二次世界大戦後の各国の経済面での復興援助を行い、国際通貨基金(IMF)と共に、ブレトン・ウッズ金融機関とよばれて、国際金融を支える両輪となっています。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
966年(康保3) | 三蹟の一人とされる能書家・歌人小野道風の命日(新暦967年2月9日) | 詳細 |
1278年(弘安元) | 藤原為氏が『続拾遺和歌集』(二十一代集の12番目)を撰上する(新暦1279年2月9日) | 詳細 |
1959年(昭和34) | 文京公会堂で第1回日本レコード大賞が開催される | 詳細 |
1960年(昭和35) | 池田隼人内閣で「国民所得倍増計画」が閣議決定される | 詳細 |
1980年(昭和55) | 経済学者山田盛太郎の命日 | 詳細 |
「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」(昭和55年法律第111号)が公布・施行される | 詳細 | |
1987年(昭和62) | 小説家・児童文学者椋鳩十の命日 | 詳細 |