
翌年8月に、シャウプ使節団(第二次)が再来日し、9月21日付で、第二次の正式報告書(全文)が出されました。その内容は、税制の抜本的改革を示し、直接税中心主義の徹底(所得税は徹底した総合課税とし、富裕税・再評価税の新設等)、地方財政の強化(地方税の独立税化等)、申告納税制の採用(青色申告・予定申告等)などを内容とし、一貫した租税体系として提案されています。
この背景には、ドッジ・ラインによる日本経済の安定化に対応して、恒久的な租税制度の確立を目指すことがあり、その後の日本の税制の原点となりました。1950年(昭和25)の税制改革で、国税・地方税などに採用されましたが、その過程で大資本家の意向や政治家の介入などにより、勧告と異なる内容になったものもあります。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1874年(明治7) | 日本画家菱田春草の誕生日 | 詳細 |
1934年(昭和9) | 室戸台風が京阪神地方を直撃し、死者・行方不明者3,036人が出る | 詳細 |
1943年(昭和18) | 東条英機内閣において、「現情勢下ニ於ケル国政運営要綱」が閣議決定される | 詳細 |
1954年(昭和29) | 実業家・養殖真珠の創始者御木本幸吉の命日 | 詳細 |
1968年(昭和43) | 小説家・評論家広津和郎の命日 | 詳細 |