
映画『生きる』(いきる)は、監督:黒澤明、脚本:黒澤明・橋本忍・小国英雄、撮影:中井朝一、録音:矢野口文雄による日本の現代劇映画で、モノクロ、スタンダードサイズ(143分)です。
出演は、志村喬、金子信雄、関京子、小堀誠、浦辺粂子、南美江、小田切みきほかで、事なかれ主義で勤勉に勤めてきた公務員が、胃癌での余命宣告を機に、使命感をもって仕事を遂行し、公園建設に立ち向かっていく姿を描くヒューマンドラマでした。主人公の老課長(志村喬)が、雪の降る児童公園で1人ブランコに乗りながら「ゴンドラの唄」を口ずさんで死んでい場面は特に有名です。
大平洋戦争後の首都東京の一断面図を活写していて、1950年代前半のリアリズム全盛期を飾った作品として高く評価されました。第26回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品、ベルリン国際映画祭ベルリン市政府特別賞、第7回毎日映画コンクール日本映画大賞など数々の映画賞を受賞しています。
出演は、志村喬、金子信雄、関京子、小堀誠、浦辺粂子、南美江、小田切みきほかで、事なかれ主義で勤勉に勤めてきた公務員が、胃癌での余命宣告を機に、使命感をもって仕事を遂行し、公園建設に立ち向かっていく姿を描くヒューマンドラマでした。主人公の老課長(志村喬)が、雪の降る児童公園で1人ブランコに乗りながら「ゴンドラの唄」を口ずさんで死んでい場面は特に有名です。
大平洋戦争後の首都東京の一断面図を活写していて、1950年代前半のリアリズム全盛期を飾った作品として高く評価されました。第26回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品、ベルリン国際映画祭ベルリン市政府特別賞、第7回毎日映画コンクール日本映画大賞など数々の映画賞を受賞しています。
〇映画『生きる』の受賞一覧
・ベルリン国際映画祭ベルリン市政府特別賞受賞
・第26回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン1位
・第7回毎日映画コンクール日本映画大賞、脚本賞(黒澤明・小國英雄・橋本忍)、録音賞(矢野口文雄)受賞
・日本映画技術賞撮影(中井朝一)、録音(三縄一郎・東宝音響技術課)受賞
・芸術祭芸術祭賞(映画部門)受賞
☆黒澤明(くろさわ あきら)とは?
昭和時代から平成時代に活躍した日本を代表する映画監督・脚本家です。明治時代後期の1910年(明治43)3月23日に、東京府荏原郡大井町(現在の東京都品川区東大井)で、荏原中学校(現在の日体荏原高等学校)に勤めていた父・黒澤勇と母・シマの4男4女の末っ子として生まれました。
1927年(昭和2)に京華中学校卒業後、画家になることを志し、川端画学校に通って洋画を勉強、1928年(昭和3)には二科展に「静物」が入選します。同年、造形美術研究所(のちのプロレタリア美術研究所)に入り、1929年(昭和4)には、日本プロレタリア美術家同盟に参加し、同年の第2回プロレタリア美術大展覧会に5つの作品を出品しました。
1936年(昭和11)、画業に見切りをつけ、P.C.L.映画製作所(後に東宝と合併)に入社、山本嘉次郎に師事し、1938年(昭和13)に助監督となります。1943年(昭和18)に『姿三四郎』で監督デビューし、太平洋戦争中には他に『一番美しく』(1944)など3本を監督しました。
戦後は、戦中・戦後の青年像を鮮烈に描いた『わが青春に悔なし』(1946年)、『素晴らしき日曜日』(1947年)、『酔いどれ天使』(1948年)、『野良犬』(1949年)などを監督して、日本映画の旗手となります。1950年(昭和25)の『羅生門』では、ベネチア国際映画祭グランプリを獲得、続いて『生きる』(1952年)、『七人の侍』(1954年)、『用心棒』(1961年)などを発表し、ダイナミックな映像表現と一貫したヒューマニズムの追求により、世界から高い評価を得ました。
1980年(昭和55)の『影武者』でカンヌ国際映画祭のグランプリ、1984年(昭和59)にフランスよりレジオン・ドヌール勲章、翌年映画人として初の文化勲章など数々の栄誉に輝きます。1990年(平成)には、アカデミー賞名誉賞も受賞しましたが、1998年(平成10)9月6日に、東京において、88歳で亡くなりました。没後、映画監督としては初の国民栄誉賞も受賞しています。
<監督映画作品一覧>
・『姿三四郎』(1943年)
・『一番美しく』(1944年)
・『続姿三四郎』(1945年)
・『虎の尾を踏む男達』(1945年)
・『明日を創る人々』(1946年)[山本嘉次郎、関川秀雄との共同監督]
・『わが青春に悔なし』(1946年)
・『素晴らしき日曜日』(1947年)
・『酔いどれ天使』(1948年)
・『静かなる決闘』(1949年)
・『野良犬』(1949年)
・『醜聞(スキャンダル)』(1950年)
・『羅生門』(1950年)
・『白痴』(1951年)
・『生きる』(1952年)
・『七人の侍』(1954年)
・『生きものの記録』(1955年)
・『蜘蛛巣城』(1957年)
・『どん底』(1957年)
・『隠し砦の三悪人』(1958年)
・『悪い奴ほどよく眠る』(1960年)
・『用心棒』(1961年)
・『椿三十郎』(1962年)
・『天国と地獄』(1963年)
・『赤ひげ』(1965年)
・『どですかでん』(1970年)
・『デルス・ウザーラ』(1975年)
・『影武者』(1980年)
・『乱』(1985年)
・『夢』(1990年)
・『八月の狂詩曲(ラプソディー)』(1991年)
・『まあだだよ』(1993年)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
641年(舒明天皇13) | 第34代の天皇とされる舒明天皇の命日(新暦11月17日) | 詳細 |
1874年(明治7) | 万国郵便連合(最初は一般郵便連合)が発足する(世界郵便デー) | 詳細 |
1885年(明治18) | 日本が「メートル条約」に加盟する | 詳細 |
1897年(明治32) | 小説家大佛次郎の誕生日 | 詳細 |
1905年(明治38) | 平民社が最初に解散する | 詳細 |
1945年(昭和20) | GHQが「必需物資の輸入に関する覚書」(SCAPIN-110)を出す | 詳細 |
1989年(平成元) | 千葉県千葉市の幕張新都心に幕張メッセ(千葉県日本コンベンションセンター国際展示場)が開業する | 詳細 |