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 今日は、大正時代の1921年(大正10)に、東京天文台(国立天文台の前身)が、東京府麻布区飯倉(現在の港区麻布台)に設置された日(東京天文台設置記念日)です。
 国立天文台(こくりつてんもんだい)は、昭和時代後期の1988年(昭和63)7月に、東京大学東京天文台、緯度観測所、名古屋大学空電研究所第三部門が合併して、日本の天文学のいっそうの発展を目指すために発足した、国立の大学共同利用機関です。前身は、目類似時代前期の1878年(明治11)に、東京大学理学部に発足した観象台で、1888年(明治21)に、内務省、海軍省の天文業務を統合して東京の麻布飯倉町に東京天文台が置かれ帝国大学に属しました。
 その後、1921年(大正10)に、東京天文台が、東京府麻布区飯倉(現在の港区麻布台)に設置され、1924年(大正13)には、三鷹(現在地)に移転します。1988年(昭和63)には、緯度観測所、名古屋大学空電研究所の一部が合併し、文部省直轄の大学共同利用機関として現名に改称されます。
 2004年(平成16)には、行政改革に伴う統合計画によって、大学共同利用機関が法人化され,新たに設立された自然科学研究機構に統合されました。日本標準時の決定、暦の編集、天体の観測・研究を行うとともに、観測施設を広く研究者に提供し、宇宙の謎に迫る大型観測装置計画の実現、若手研究者の養成などを目的としています。
 本部は東京都三鷹市にあり、ハワイ観測所、岡山天体物理観測所、野辺山太陽電波観測所、野辺山宇宙電波観測所などを含むプロジェクト室、3センター、4研究部などから構成されてきました。1998年(平成10)に、重力波観測のための300mレーザー干渉計「TAMA300」が完成し、まったく新しいタイプの天体観測が始まり、2012年(平成24)には、東京大学宇宙線研究所と共同で、大型低温重力波望遠鏡(LCGT:Large-scale Cryogenic Gravitational wave Telescope、愛称KAGRA(かぐら))の建設を開始しています。

〇国立天文台関係略年表

・1872年(明治5) - 海軍水路寮(海洋情報部の前身)が東京府麻布区飯倉(現:東京都港区麻布台)に観象台を設置する
・1872年(明治5) - 工部省測量司が葵町大和屋敷(現ホテル・オークラ用地)で気象観測及び天体観測を計画する
・1874年(明治7)12月9日 - 内務省地理寮(国土地理院の前身)量地課が御殿山にてトロートン&シムズ製望遠鏡で金星日面通過観測を行う
・1878年(明治11) - 東京大学理学部星学科観象台発足(現在の東京都文京区本郷)する
・1888年(明治21) - 東京大学観象台、海軍省観象台、内務省地理局観測課天象部の三者が合併して、海軍省観象台の地に、東京天文台が置かれ帝国大学に属する
・1894年(明治27) - 明治東京地震で非常な被害を被った建物があったが、日清戦争が始まる時期で、改築も覚束ない状況で仮修理を行う
・1899年(明治32) - 岩手県胆沢郡水沢町(現在の奥州市水沢)に臨時緯度観測所発足する
・1909年(明治42) - 東京天文台の拡張のため、周辺の市街化が進み手狭な東京府東京市麻布区の敷地からの移転改築を迫られ、東京府北多摩郡三鷹村の土地を購入する
・1914年(大正3) - 三鷹で建設工事を開始する
・1920年(大正9) - 臨時緯度観測所が緯度観測所となる
・1921年(大正10) - 東京天文台が、東京府麻布区飯倉(現在の港区麻布台)に設置される(東京天文台設置記念日)
・1922年(大正11) - 緯度観測所が万国緯度観測事業 (ILS) の中央局となる(1936年まで)
・1923年(大正12) - 関東大震災によって子午環が破壊される。
・1924年(大正13) - 震災に伴う被害のため予定より遅れて、東京天文台を東京府東京市麻布区から東京府北多摩郡三鷹村(現在の東京都三鷹市)の現在地に移転する
・1925年(大正14) - 「理科年表」の刊行を開始する
・1943年(昭和18) - 戦中統制経済によって、紙やその他物資が不足し、理科年表の編纂を中止する
・1945年(昭和20)2月 - 火災により一部の資料を焼失する
・1946年(昭和21) - 理科年表の編纂を再開し、射場保昭が私設天文台を廃止するのに合わせ機材や星図などを寄贈される
・1949年(昭和24) - 名古屋大学空電研究所が発足する
・1960年(昭和35)10月19日 - 岡山天体物理観測所が開所する
・1962年(昭和37)11月1日 - 埼玉県堂平山に堂平観測所を設置する
・1988年(昭和63) - 東京大学東京天文台・緯度観測所・名古屋大学空電研究所第三部門を改組統合、大学共同利用機関「国立天文台」発足する
・1997年(平成9) - ハワイ島ヒロ市に、日本初の海外研究施設であるハワイ観測所開設する
・1999年(平成11) - 口径8.2メートル反射式天体望遠鏡「愛称:すばる望遠鏡」のファーストライトがおこなわれる
・2000年(平成12) - 堂平観測所閉鎖。同観測所を都幾川村に移管。村はのちに町制施行され「ときがわ町星と緑の創造センター」となる
・2002年(平成14) - チリアタカマ砂漠に、海外天体観測施設であるASTE望遠鏡設置する
・2004年(平成16) - 行政改革に伴う統合計画によって、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 「国立天文台」発足する
・2005年(平成17) - 沖縄県石垣市に一般公開型天体観測施設である石垣島天文台開設する
・2010年(平成22) - 乗鞍コロナ観測所を閉鎖する
・2011年(平成23) - アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(アルマ望遠鏡)が科学観測を開始する
・2018年(平成30) - 岡山天体物理観測所を廃止し、ハワイ観測所岡山分室に改組する
・2019年(平成31) - 重力波望遠鏡KAGRAが完成する

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1842年(天保13)佐久間象山藩主真田幸貫に対して、「海防に關する藩主宛上書」を行なう(新暦12月25日)詳細
1871年(明治4)日本画家山元春挙の誕生日(新暦1872年1月4日)詳細
1873年(明治6)日本画家河合玉堂の誕生日詳細
1909年(明治42)大之浦炭鉱(福岡県)で爆発事故が起こり、死者・行方不明者259人を出す詳細
1919年(大正8)平塚らいてうにより新婦人協会の設立が発表される詳細
1930年(昭和5)警視庁が「エロ演劇取締規則」を制定する詳細
1945年(昭和20)GHQが「戦時利得の除去及び国家財政の再編成に関する覚書」を出す詳細
1950年(昭和25)アメリカの対日講和7原則が公式発表される詳細