
日本基督教女子青年会(にほんきりすときょうじょしせいねんかい)は、キリスト教の信仰に基づき、会員相互の人格の向上と、奉仕の精神の高揚を図り、キリスト教の理想とする社会の建設を目的とする、世界的な青年女子と婦人との団体で、略称は日本YWCAです。1905年(明治38)10月17日に、津田梅子らによって創立され、翌年に世界YWCA(1894年設立)に加盟、青山女学院を会場に第1回修養会が開催されました。
初期の活動は、若い女性の自立をめざし、学生を対象に進められ、全国のキリスト教主義学校を中心に学校YWCAが次々と結成されます。1923年(大正12)の関東大震災では、日本・東京・横浜YWCAの各会館が全焼したものの、ただちに被災者の救援活動を開始しました。
しかし、第2次世界大戦は、活動に大きな影を落とし、1940年(昭和15)には、世界YWCAとの交流が中止され、機関紙に戦争協力的な記事を掲載するなど国際団体としての特質を失います。1945年(昭和20)の敗戦後、平和を求める活動を再開し、それまでの社会奉仕の団体から平和を求めて働く団体へと大きく性質を変えていきました。
1962年(昭和37)に、「キリスト者と憲法」研究会を開催し、以後「憲法研究会」を40年間開催することとなります。1970年(昭和45)に、1970年(昭和45)の全国総会では、「『核』否定の思想に立つ」をスローガンに、核兵器の廃絶と原子力発電の撤廃を求め、現代文明の本質を問い人間の自由と尊厳を取り戻すことを運動の柱として掲げ、翌年には、「ひろしまを考える旅」を開始しました。
その後も、日本軍「慰安婦」問題への取り組み、パレスチナの女性たちとつながり支援する活動、韓国YWCA・中国YWCAと連携しユースの国際交流・対話を通じた草の根の平和構築、核兵器禁止条約の制定を求めるヒバクシャ国際署名への参加と、一貫して平和を求める活動を続けます。2011年(平成23)に、東日本大震災被災者支援・リフレッシュプログラム、セカンドハウスプログラムを開始し、翌年には、福島市にYWCA活動スペース「カーロふくしま」を設立しました。
2013年(平成25)に、公益財団法人に移行し、2015年(平成27)の第28回世界YWCA総会に「核兵器・原子力発電の同等な否定」決議提案し、採択されています。現在、日本では、24の地域YWCAと37の中学・高等学校YWCAが活動していますが、同趣旨の男子のキリスト教青年会(YMCA)も活動を継続してきました。
初期の活動は、若い女性の自立をめざし、学生を対象に進められ、全国のキリスト教主義学校を中心に学校YWCAが次々と結成されます。1923年(大正12)の関東大震災では、日本・東京・横浜YWCAの各会館が全焼したものの、ただちに被災者の救援活動を開始しました。
しかし、第2次世界大戦は、活動に大きな影を落とし、1940年(昭和15)には、世界YWCAとの交流が中止され、機関紙に戦争協力的な記事を掲載するなど国際団体としての特質を失います。1945年(昭和20)の敗戦後、平和を求める活動を再開し、それまでの社会奉仕の団体から平和を求めて働く団体へと大きく性質を変えていきました。
1962年(昭和37)に、「キリスト者と憲法」研究会を開催し、以後「憲法研究会」を40年間開催することとなります。1970年(昭和45)に、1970年(昭和45)の全国総会では、「『核』否定の思想に立つ」をスローガンに、核兵器の廃絶と原子力発電の撤廃を求め、現代文明の本質を問い人間の自由と尊厳を取り戻すことを運動の柱として掲げ、翌年には、「ひろしまを考える旅」を開始しました。
その後も、日本軍「慰安婦」問題への取り組み、パレスチナの女性たちとつながり支援する活動、韓国YWCA・中国YWCAと連携しユースの国際交流・対話を通じた草の根の平和構築、核兵器禁止条約の制定を求めるヒバクシャ国際署名への参加と、一貫して平和を求める活動を続けます。2011年(平成23)に、東日本大震災被災者支援・リフレッシュプログラム、セカンドハウスプログラムを開始し、翌年には、福島市にYWCA活動スペース「カーロふくしま」を設立しました。
2013年(平成25)に、公益財団法人に移行し、2015年(平成27)の第28回世界YWCA総会に「核兵器・原子力発電の同等な否定」決議提案し、採択されています。現在、日本では、24の地域YWCAと37の中学・高等学校YWCAが活動していますが、同趣旨の男子のキリスト教青年会(YMCA)も活動を継続してきました。
〇日本基督教女子青年会(YWCA)関係略年表
・1855年(安政2) イギリスのロンドンで2人の女性が「YWCA」の名で活動を開始する
・1894年(明治27) 世界YWCAが設立される
・1905年(明治38) 日本YWCAが設立される
・1906年(明治39) 日本YWCAが世界YWCAに加盟、青山女学院を会場に第1回修養会が開催される
・1923年(大正12) 関東大震災被災者の救援活動を実施する
・1925年(大正14) 第1回全国総会が開催される
・1940年(昭和15) アジア・太平洋戦争下で、世界YWCAとの交流が中止され、機関紙に戦争協力的な記事を掲載するなど国際団体としての特質を失う
・1945年(昭和20) 敗戦後、平和を求める活動を再開する
・1962年(昭和37) 「キリスト者と憲法」研究会開催、以後「憲法研究会」を40年間開催する
・1970年(昭和45) 全国総会で、「『核』否定の思想に立つ」をスローガンに、核兵器の廃絶と原子力発電の撤廃を求め、現代文明の本質を問い人間の自由と尊厳を取り戻すことを運動の柱としてかかげる
・1971年(昭和46) 「ひろしまを考える旅」を開始する
・1993年(平成5) 日韓ユース・カンファレンスを開始する
・2011年(平成23) 東日本大震災被災者支援・リフレッシュプログラム、セカンドハウスプログラムを開始する
・2012年(平成24) 福島市にYWCA活動スペース「カーロふくしま」を設立する
・2013年(平成25) 公益財団法人に移行する
・2015年(平成27) 第28回世界YWCA総会に「核兵器・原子力発電の同等な否定」決議提案・採択する
・2020年(令和2) 第33総会期開始される
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
| 1803年(享和3) | 蘭学者・医師前野良沢の命日(新暦11月30日) | 詳細 |
| 1877年(明治10) | 東京・神田に華族の子弟の教育機関・華族学校が開校、臨席の明治天皇が「学習院」と名附ける | 詳細 |
| 1887年(明治20) | H・S パーマにより横浜の市街地へ日本初の近代的上水道が完成、給水が開始される(上水道の日) | 詳細 |
| 1903年(明治36) | 小説家・評論家立野信之の誕生日 | 詳細 |
| 1909年(明治42) | 法学者川島武宜の誕生日 | 詳細 |
| 1956年(昭和31) | 財団法人日本モンキーセンターが設立される | 詳細 |
| 1968年(昭和43) | 川端康成のノーベル賞(文学賞)受賞が決定する | 詳細 |
| 1980年(昭和55) | 「ラムサール条約」が日本国内で発効する | 詳細 |
コメント