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 今日は、昭和時代前期の1928年(昭和3)に、理論経済学者宇沢弘文が生まれた日です。
 宇沢弘文(うざわ ひろふみ)は、昭和時代前期の1928年(昭和3)7月21日に、鳥取県米子市において、小学校の教師だった父・宇沢時夫の子として生まれましたが、3歳頃に、父が教師を辞め、家屋を処分して家族を連れて東京に出ました。東京府立第一中学校(現在の都立日比谷高等学校)を経て、1948年(昭和23)に第一高等学校理科乙類卒業後、東京大学理学部数学科に入学しています。
 1951年(昭和26)に卒業後、同大学数学科の特別研究生となり、1953年(昭和28)には、統計数理研究所に勤務しました。1954年(昭和29)に朝日生命アクチュアリーに勤務後、1956年(昭和31)には、渡米して、スタンフォード大学経済学部研究員となります。
 1958年(昭和33)に助手、1959年(昭和34)に助教授、1961年(昭和36)には、準教授に昇進しました。1962年(昭和37)に論文『レオン・ワルラスの一般均衡理論に関する諸研究』で、東北大学より経済学博士を得、1964年(昭和39)には、シカゴ大学経済学部教授となります。
 1968年(昭和43)に帰国して、東京大学経済学部助教授となり、翌年に教授に昇進し、1974年(昭和49)には、『自動車の社会的費用』を刊行して、注目されました。1976年(昭和51)に国際学会のエコノメトリック・ソサエティー会長に就任、1977年(昭和52)に『近代経済学の再検討』を刊行、1980年(昭和55)には、東京大学経済学部長となります。
 1983年(昭和58)に文化功労者となり、1989年(平成元)には、東京大学を定年退官し、東京大学名誉教授となり、新潟大学経済学部教授、理論計量経済学会会長に就任しました。1994年(平成6)に新潟大学経済学部を退官し、中央大学経済学部教授となり、1997年(平成9)には、文化勲章を受章しています。
 1999年(平成11)に中央大学経済学部教授を定年退職し、中央大学経済研究所専任研究員、国際連合大学高等研究所特任教授となり、2000年(平成12)には、中央大学研究開発機構教授となり、『社会的共通資本』を刊行しました。2003年(平成15)に同志社大学社会的共通資本研究センター所長となり、2009年(平成21)に慶友国際医療研究所社会的共通資本研究室長となり、「ブループラネット賞」を受賞、2011年(平成23)には、TPPを考える国民会議代表世話人となっています。
 最適成長理論の提唱など理論経済学ですぐれた業績を残し、公共経済学の立場から、「社会的共通資本」としての教育制度や地球環境問題などに取り組んできたものの、2014年(平成26)9月18日に、東京都内の自宅において、肺炎のため86歳で亡くなり、従三位を追贈されました。

〇宇沢弘文の主要な著作

・『自動車の社会的費用』岩波新書(1974年)
・『近代経済学の再検討』岩波新書(1977年)
・『経済学の考え方』岩波新書(1989年)
・『「成田」とは何か──戦後日本の悲劇』岩波新書(1992年)
・『地球温暖化を考える』岩波新書(1995年)
・『社会的共通資本』岩波新書(2000年)
・『人間の経済』新潮新書(2017年)
・『経済発展と変動』

☆宇沢弘文関係略年表

・1928年(昭和3)7月21日 鳥取県米子市において、小学校の教師だった父・宇沢時夫の子として生まれる
・1931年(昭和6) 3歳の頃、父が教師を辞め、家屋を処分して家族を連れて東京に出る
・1948年(昭和23) 第一高等学校理科乙類卒業後、東京大学理学部数学科に入学する
・1951年(昭和26) 東京大学理学部数学科卒業後、同大学数学科の特別研究生となる
・1953年(昭和28) 統計数理研究所に勤務する
・1954年(昭和29) 朝日生命アクチュアリーに勤める
・1956年(昭和31) 渡米して、スタンフォード大学経済学部研究員となる
・1958年(昭和33) スタンフォード大学経済学部助手となる
・1959年(昭和34) スタンフォード大学経済学部助教授となる
・1960年(昭和35) カリフォルニア大学バークレー校経済学部助教授となる
・1961年(昭和36) スタンフォード大学経済学部準教授となる
・1962年(昭和37) 博士論文『レオン・ワルラスの一般均衡理論に関する諸研究』で、東北大学より経済学博士を得る
・1964年(昭和39) シカゴ大学経済学部教授となる
・1968年(昭和43) 帰国して、東京大学経済学部助教授となる
・1969年(昭和44) 東京大学経済学部教授となる
・1974年(昭和49) 『自動車の社会的費用』を刊行する
・1976年(昭和51) 国際学会のエコノメトリック・ソサエティー会長に就任する
・1977年(昭和52) 『近代経済学の再検討』を刊行する
・1980年(昭和55) 東京大学経済学部長となる
・1983年(昭和58) 文化功労者となる
・1989年(平成元) 東京大学を定年退官し、東京大学名誉教授となり、新潟大学経済学部教授、理論計量経済学会会長に就任する
・1994年(平成6) 新潟大学経済学部を退官し、中央大学経済学部教授となる
・1997年(平成9) 文化勲章を受章する
・1999年(平成11) 中央大学経済学部教授を定年退職し、中央大学経済研究所専任研究員、国際連合大学高等研究所特任教授となる
・2000年(平成12) 中央大学研究開発機構教授となり、『社会的共通資本』を刊行する
・2003年(平成15) 同志社大学社会的共通資本研究センター所長となる
・2009年(平成21) 慶友国際医療研究所社会的共通資本研究室長となり、「ブループラネット賞」を受賞する
・2011年(平成23) TPPを考える国民会議代表世話人となる
・2014年(平成26)9月18日 東京都内の自宅において、肺炎のため86歳で亡くなり、従三位を追贈される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1881年(明治14)「開拓使官有物払下げ事件」のきっかけとなった官有施設・設備払い下げを決定詳細
1896年(明治29)北京において「日清通商航海条約」が締結される詳細
1940年(昭和15)日本労働総同盟が自主解散を決議し、産業報国会への合流を決める詳細
1941年(昭和16)文部省教学局から『臣民の道』が刊行される詳細
1952年(昭和27)「破壊活動防止法」(昭和27年法律第240号)が、公布・施行される詳細
1999年(平成11)文芸評論家江藤淳の命日詳細
2000年(平成12)写真家渡辺義雄の命日詳細
2023年(令和5)教育者・禅宗の僧侶無着成恭の命日詳細