
光化学スモッグ(こうかがくすもっぐ)は、大気中の窒素酸化物(NO(/x))と炭化水素(HC)が、強い紫外線を受けて高濃度のオゾンを大量に発生させ、次にそれがオキシダントまたは還元性物質であるホルムアルデヒド、アクロレイン、その他硝酸ミスト、硫酸ミストを発生させる現象です。人体に害を及ぼし、植物に被害を与える型のスモッグで、最初は、1940年代のアメリカのロサンゼルスで見出されたとされていますが、日本では、昭和時代後期の1970年(昭和45)7月18日に、東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)の生徒43名が、グランドで体育の授業中に目に対する刺激・のどの痛みなどを訴える事件が起こり、光化学スモッグによるものと発表されて知られるようになりました。
それ以後、多数報告されるようになって、光化学スモッグ注意報も出されるようになり、1972年(昭和47)6月6日には、関東地方で大規模な光化学スモッグの被害が発生し、埼玉県では学校の生徒を中心に約1,800人が、東京都内でも900人超が目やのどに痛みを訴えるなど、この年は、光化学スモッグ注意報が300日を超えてピークに達します。その後、減少してはいるものの、都市部ではまだかなりの日数注意報が出されています。現在は、「大気汚染防止法施行令」で、注意報(基準:0.120ppm以上)と重大緊急時警報(基準:0.400ppm以上)が発令されていますが、各都道府県独自の予報・警報なども行われてきました。
以下に、その根拠となっている「大気汚染防止法」(抜粋)と「大気汚染防止法施行令」(抜粋)を載せておきますので、ご参照下さい。
それ以後、多数報告されるようになって、光化学スモッグ注意報も出されるようになり、1972年(昭和47)6月6日には、関東地方で大規模な光化学スモッグの被害が発生し、埼玉県では学校の生徒を中心に約1,800人が、東京都内でも900人超が目やのどに痛みを訴えるなど、この年は、光化学スモッグ注意報が300日を超えてピークに達します。その後、減少してはいるものの、都市部ではまだかなりの日数注意報が出されています。現在は、「大気汚染防止法施行令」で、注意報(基準:0.120ppm以上)と重大緊急時警報(基準:0.400ppm以上)が発令されていますが、各都道府県独自の予報・警報なども行われてきました。
以下に、その根拠となっている「大気汚染防止法」(抜粋)と「大気汚染防止法施行令」(抜粋)を載せておきますので、ご参照下さい。
〇「大気汚染防止法」(抜粋)
(緊急時の措置)
第二十三条 都道府県知事は、大気の汚染が著しくなり、人の健康又は生活環境に係る被害が生ずるおそれがある場合として政令で定める場合に該当する事態が発生したときは、その事態を一般に周知させるとともに、ばい煙を排出する者、揮発性有機化合物を排出し、若しくは飛散させる者又は自動車の使用者若しくは運転者であつて、当該大気の汚染をさらに著しくするおそれがあると認められるものに対し、ばい煙の排出量若しくは揮発性有機化合物の排出量若しくは飛散の量の減少又は自動車の運行の自主的制限について協力を求めなければならない。
2 都道府県知事は、気象状況の影響により大気の汚染が急激に著しくなり、人の健康又は生活環境に重大な被害が生ずる場合として政令で定める場合に該当する事態が発生したときは、当該事態がばい煙又は揮発性有機化合物に起因する場合にあつては、環境省令で定めるところにより、ばい煙排出者又は揮発性有機化合物排出者に対し、ばい煙量若しくはばい煙濃度又は揮発性有機化合物濃度の減少、ばい煙発生施設又は揮発性有機化合物排出施設の使用の制限その他必要な措置をとるべきことを命じ、当該事態が自動車排出ガスに起因する場合にあつては、都道府県公安委員会に対し、道路交通法 の規定による措置をとるべきことを要請するものとする。
〇「大気汚染防止法施行令」(抜粋)
(緊急時)
第十一条 法第二十三条第一項 の政令で定める場合は、別表第五の上欄に掲げる物質について、それぞれ、同表の中欄に掲げる場合に該当し、かつ、気象条件からみて当該大気の汚染の状態が継続すると認められるときとする。
2 法第二十三条第二項 の政令で定める場合は、別表第五の上欄に掲げる物質について、それぞれ、同表の下欄に掲げる場合に該当し、かつ、気象条件からみて当該大気の汚染の状態が継続すると認められるときとする。
別表第五 (第十一条関係)
オキシダント
(注意報の基準)一時間値百万分の〇・一二以上である大気の汚染の状態になつた場合
(警報の基準)一時間値百万分の〇・四以上である大気の汚染の状態になつた場合
備考 この表に規定する一時間値の算定に関し必要な事項並びに浮遊粒子状物質及びオキシダントの範囲は、環境省令で定める。
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1885年(明治18) | 日本画家・俳人川端龍子の誕生日 | 詳細 |
1912年(明治45) | 小説家新田次郎の誕生日 | 詳細 |
書家青山杉雨の誕生日 | 詳細 | |
1915年(大正4) | 焼岳(長野県・岐阜県)の噴火により、泥流が梓川をせき止め、堰止湖である大正池を形成する | 詳細 |
1949年(昭和24) | 「土地改良法」公布され、土地改良事業が一本化される | 詳細 |
1952年(昭和27) | 文部省に中央教育審議会(中教審)が設置される | 詳細 |
1979年(昭和54) | 日本が「国際人権規約」の批准を国会で承認する | 詳細 |
2019年(令和元) | 小説家・随筆家田辺聖子の命日 | 詳細 |
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