TamaNewTown01
 今日は、昭和時代後期の1971年(昭和46)に、多摩ニュータウンで第一次入居が開始された日です。
 多摩ニュータウン(たまにゅーたうん)は、東京都南西部の稲城市・多摩市・八王子市・町田市にまたがる多摩丘陵に計画・開発された計画的住宅地域です。23の住区からなり、面積3,020ha、東西14km、南北2~4kmで、東京の住宅難を解消するためのもので、開発主体は住宅・都市整備公団(現在の独立行政法人・都市再生機構)、東京都、東京都住宅供給公社などでした。
 1963年(昭和38)に、「新住宅都市開発法」が制定されて南多摩地域の都市計画区域が決定され、1969年(昭和44)6月2日に起工式が行われ、1971年(昭和46)3月26日に、最初の入居が永山駅南側の諏訪・永山地区で行われます。当初は交通の便が悪かったのですが、1974年(昭和49)に京王電鉄相模原線が、1975年(昭和50)に小田急多摩線が多摩センター駅まで開通し、2000年(平成12)には、多摩都市モノレールが延伸されされて、立川市と結ばれました。
 また、1986年(昭和61)に恵泉女学園大学が開設されたのをはじめ、1989年(昭和64)に多摩大学、1991年(平成3)に東京都立大学の大沢キャンパス、1992年(平成4)に国士舘大学、1997年(平成9)にヤマザキ学園大学、2011年(平成23)に東京医療学院大学が開設されています。入居から25年以上たった既設住宅では、建物の老朽化が指摘され、急速に進む住民の高齢化が問題となり、一部では全面的な建て替えを実施する中高層住宅も出始めてきました。

〇多摩ニュータウン関係略年表

・1963年(昭和38)11月 南多摩地域の都市計画区域が決定する
・1964年(昭和39)5月 多摩新都市開発計画の基本方針が決定する
・1964年(昭和39)7月 多摩ニュータウンに関わる用途地域、街路計画の決定が告示される
・1964年(昭和39)10月 農林省との協議が開始される
・1965年(昭和40)12月 多摩ニュータウン新住宅市街地開発事業計画区域が決定する
・1966年(昭和41)12月 多摩ニュータウン事業が決定し、土地区画整理事業区域が決定する
・1969年(昭和44)6月2日 起工式が行われる
・1971年(昭和46)3月26日 多摩ニュータウンの最初の入居が永山駅南側の諏訪・永山地区で行われる
・1974年(昭和49)6月 小田急線がに小田急永山駅まで開通する
・1974年(昭和49)10月 京王線が京王多摩センター駅まで開通する
・1975年(昭和50) 小田急線が小田急多摩センター駅まで開通する
・1980年(昭和55) 多摩ニュータウンの人口が6万人となる
・1986年(昭和61)10月 恵泉女学園大学が開設される
・1987年(昭和62) 多摩ニュータウンの人口が10万人に達する
・1988年(昭和63)4月 大妻女子大学が開設される
・1988年(昭和63)5月21日 京王相模原線の京王多摩センター駅~南大沢駅間が開業する
・1989年(昭和64)4月 多摩大学が開設される
・1990年(平成2) 小田急多摩線が小田急多摩センター駅~唐木田駅まで延伸する
・1991年(平成3)4月 東京都立大学の大沢キャンパスが開設される
・1992年(平成4)4月 国士舘大学が開設される
・1997年(平成9)4月 ヤマザキ学園大学が開設される
・2000年(平成12) 立川市との間に多摩都市モノレールが延伸される
・2006年(平成18) 新住宅市街地開発事業が終了する
・2011年(平成23)4月 東京医療学院大学が開設される

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1205年(元久2)『新古今和歌集』が一応成立し、竟宴が開かれる(新暦4月16日)詳細
1489年(長享3)室町幕府第9代将軍足利義尚の命日(新暦4月26日)詳細
1867年(慶応3)江戸幕府がオランダに発注していた蒸気軍艦「開陽丸」が横浜港に到着する(新暦4月30日)詳細
1925年(大正14)「衆議院議員選挙法」の全面改正(通称:普通選挙法)が貴族院を通過成立する詳細
1935年(昭和10)小説家与謝野寛(鉄幹)の命日詳細
1962年(昭和37)小説家・詩人室生犀星の命日詳細
1975年(昭和50)「生物兵器禁止条約(BWC)」が発効する詳細