
木炭バス(もくたんばす)は、木炭を不完全燃焼させて発生した一酸化炭素を燃料として走るバスです。車体後部に装備したガス発生炉によって木炭を乾留し、発生する木炭ガスを燃料とする一種のガス機関自動車で、太平洋戦争中から戦後にかけて、ガソリンが不足した日本で多く用いられました。
1934年(昭和9)6月に商工省は、「瓦斯発生炉設置奨励金」制度を創設、バス会社等への手厚い補助を組み、1937年(昭和12)12月30日には、東京市バスが木炭バス4台を初運行しています。1940年(昭和15)9月11日に、商工省は営業バスの7割を代用燃料車に転換するよう禁令を発しました。
1941年(昭和16)9月1日からは、バスのガソリン使用を全面禁止することが鉄道省から発表され、バスは代用燃料車にのみ営業許可をだすこととなり、木炭車の民間普及促進のための歌とレコードが作られます。戦後もガソリン不足の中で、運行が継続されましたが、1951年(昭和26)5月に、運輸省が「ガソリン事情の好転」「森林資源の保護」の2点を挙げ、木炭自動車の廃止にむけて動き出す事を発表し、衰退しました。
1934年(昭和9)6月に商工省は、「瓦斯発生炉設置奨励金」制度を創設、バス会社等への手厚い補助を組み、1937年(昭和12)12月30日には、東京市バスが木炭バス4台を初運行しています。1940年(昭和15)9月11日に、商工省は営業バスの7割を代用燃料車に転換するよう禁令を発しました。
1941年(昭和16)9月1日からは、バスのガソリン使用を全面禁止することが鉄道省から発表され、バスは代用燃料車にのみ営業許可をだすこととなり、木炭車の民間普及促進のための歌とレコードが作られます。戦後もガソリン不足の中で、運行が継続されましたが、1951年(昭和26)5月に、運輸省が「ガソリン事情の好転」「森林資源の保護」の2点を挙げ、木炭自動車の廃止にむけて動き出す事を発表し、衰退しました。
〇木炭バス関係略年表
・1932年(昭和7) この頃からバス会社などに試行的に木炭ガス発生炉を採用する事例が生じ始める
・1934年(昭和9)6月 商工省は「瓦斯発生炉設置奨励金」制度を創設、バス会社等への手厚い補助を組む
・1937年(昭和12)12月30日 東京市バスが木炭バス4台を初運行する
・1939年(昭和14) 民間普及促進のため木炭車の全国キャラバンが実施される
・1940年(昭和15)9月11日 商工省は営業バスの7割を代用燃料車に、タクシーもなるべく代用燃料車に転換するよう禁令を発する
・1941年(昭和16)9月1日 この日からバスやタクシーのガソリン使用を全面禁止することが鉄道省から発表される
・1941年(昭和16)9月11日 バスおよびタクシーは代用燃料車にのみ営業許可を出すこととなる
・1941年(昭和16) 木炭車の民間普及促進のための歌とレコードが作られる
・1951年(昭和26)5月 運輸省が「ガソリン事情の好転」「森林資源の保護」の2点を挙げ、木炭自動車の廃止にむけて動き出す事を発表する
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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1867年(慶応3) | 小説家・評論家斎藤緑雨の誕生日(新暦1868年1月24日) | 詳細 |
1881年(明治14) | 画家・歌人・随筆家小杉放庵の誕生日 | 詳細 |
1927年(昭和2) | 上野~浅草に日本初の地下鉄(現在の東京メトロ銀座線)が開通(地下鉄記念日) | 詳細 |
1930年(昭和5) | 小説家開高健の誕生日 | 詳細 |
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1977年(昭和52) | 生理学者久野寧の命日 | 詳細 |
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