
豊予海峡地震(ほうよかいきょうじしん)は、江戸時代後期の1854年(嘉永7年11月7日)午前9~10時頃に起きた、豊予海峡を震源として発生した地震(マグニチュード7.4)で、豊予地震、豊予大地震とも呼ばれています。この地震の直前の11月4日に、安政東海地震(マグニチュード8.4)、11月5日には、安政南海地震(マグニチュード8.4)と巨大地震が相次いで発生していました。
2日前に発生の安政南海地震と被害地域が重複するため、記録された被害はいずれの地震によるものか区別困難であるものの、『震動記』では、豊後国鶴崎で100棟の家屋が倒壊、別府では200軒、府内では400軒余潰家となり死者数は不明としています。伊予の吉田の『赤松家文書』、宇和島の『地震海溢記』、豊後の佐伯の『御用日記』、延岡の『日記』、豊前小倉の『鈴木大雑集』では、11月5日の地震(安政南海地震)よりも一層烈しいものであったと記録されました。
安政東海地震と安政南海地震の2つの地震を機に元号が「安政」に改められたので、安政大地震とも総称され、11月7日の豊予海峡地震(マグニチュード7.4)、翌安政2年2月1日の飛騨地震(マグニチュード6.8)、10月2日の安政江戸地震(マグニチュード6.9~7.4)、安政3年7月23日の安政八戸沖地震(マグニチュード7.8~8.0)、安政4年8月25日の伊予大震(マグニチュード7.3)、安政5年2月26日の飛越地震(マグニチュード7.0~7.1)などの大きな地震が続き、これらを含めて「安政の大地震」とも呼ばれています。
2日前に発生の安政南海地震と被害地域が重複するため、記録された被害はいずれの地震によるものか区別困難であるものの、『震動記』では、豊後国鶴崎で100棟の家屋が倒壊、別府では200軒、府内では400軒余潰家となり死者数は不明としています。伊予の吉田の『赤松家文書』、宇和島の『地震海溢記』、豊後の佐伯の『御用日記』、延岡の『日記』、豊前小倉の『鈴木大雑集』では、11月5日の地震(安政南海地震)よりも一層烈しいものであったと記録されました。
安政東海地震と安政南海地震の2つの地震を機に元号が「安政」に改められたので、安政大地震とも総称され、11月7日の豊予海峡地震(マグニチュード7.4)、翌安政2年2月1日の飛騨地震(マグニチュード6.8)、10月2日の安政江戸地震(マグニチュード6.9~7.4)、安政3年7月23日の安政八戸沖地震(マグニチュード7.8~8.0)、安政4年8月25日の伊予大震(マグニチュード7.3)、安政5年2月26日の飛越地震(マグニチュード7.0~7.1)などの大きな地震が続き、これらを含めて「安政の大地震」とも呼ばれています。
〇一連の「安政の大地震」(日付は旧暦です)
・1854年(嘉永7)6月15日- 伊賀上野地震(マグニチュード7.0)
・1854年(嘉永7)11月4日- 安政東海地震(マグニチュード8.4)
・1854年(嘉永7)11月5日- 安政南海地震(マグニチュード8.4)
・1854年(嘉永7)11月7日- 豊予海峡地震(マグニチュード7.4)
・1855年(安政2)2月1日- 飛騨地震(マグニチュード6.8)
・1855年(安政2)8月3日- 陸前で地震
・1855年(安政2)9月28日- 遠州灘で地震(安政東海地震の最大余震)
・1855年(安政2)10月2日- 安政江戸地震(マグニチュード6.9~7.4)
・1856年(安政3)7月23日- 安政八戸沖地震(マグニチュード7.8~8.0)
・1856年(安政3)10月7日- 江戸で地震
・1857年(安政4)閏5月23日- 駿河で地震
・1857年(安政4)8月25日- 伊予大震(マグニチュード7.3)
・1858年(安政5)2月26日- 飛越地震(マグニチュード7.0~7.1)
・1858年(安政5)5月28日- 八戸沖で地震
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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1849年(嘉永2) | 大坂に緒方洪庵が種痘を行う為の除痘館(種痘所)を開設する(新暦12月21日) | 詳細 |
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1909年(明治42) | 映画監督・脚本家山中貞雄の誕生日 | 詳細 |
1922年(大正11) | 学生連合会(社会科学研究会の連合組織)が結成される | 詳細 |
1944年(昭和19) | 小磯国昭内閣により、「老幼者妊婦等ノ疎開実施要綱」が閣議決定される | 詳細 |
1983年(昭和58) | 奈良県高市郡明日香村のキトラ古墳で玄武の壁画が発見される | 詳細 |
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