道の駅(みちのえき)は、国土交通省により登録されている、全国の一般幹線道路に設けられた道路施設で、休憩、地域振興の機能を持ち、特産物の販売や観光情報の提供等を行なってきました。市町村や公的団体が設け、24時間無料で利用できる駐車場やトイレなどの休憩施設、道路・観光情報の発信機能があることなどが認定の要件ですが、郷土資料館や美術館、物産館、売店、レストラン、温泉施設などを設置している所もあります。
1991年(平成3)に、当時の建設省が整備実験的に山口県、岐阜県、栃木県の計12ヶ所に設けたのに始まり、1993年(平成5)4月22日に全国103ヶ所の道の駅が第一次分として正式登録されました。その後、増え続けて、2000年(平成12)には550ヶ所を突破、2007年(平成19)4月に、八王子市に東京都初の道の駅「八王子滝山」の開設により、47都道府県すべてに道の駅が設置されます。2013年(平成25)には、1,000ヶ所を突破し、2019年(平成31)3月19日付時点での全国登録数は、1,154ヶ所となりました。
1996年(平成8)からは農林水産省とも連携し、交通情報のほか、祭りや史跡、温泉、キャンプ場など全国の地域情報をコンピュータネット端末で無料検索できるふるさと情報拠点としても整備され、祭りやイベントなどが催されるなど、村おこし・町おこしの一環として、地域活性化の一助ともされています。
尚、2015年(平成27)1月に、道の駅が地域活性化の拠点となることをめざして機能強化を図るため、全国の1,040ヶ所の道の駅から重点「道の駅」が選定され、国土交通省が支援していますが、その内訳は、全国モデル「道の駅」6ヶ所、重点「道の駅」35ヶ所、重点「道の駅」候補49ヶ所の計90ヶ所とされました。
〇道の駅関係略年表
・1990年(平成2)1月 広島市で行われた「中国・地域づくり交流会」の会合で道の駅の設置構想が提案される
・1991年(平成3)10月~翌年7月 当時の建設省が整備実験的に山口県、岐阜県、栃木県の計12ヶ所を設ける
・1993年(平成5)4月22日 第1回登録(103ヶ所) 累計103ヶ所
・1996年(平成8) 農林水産省とも連携し、ふるさと情報拠点としても整備されるようになる
・1996年(平成8)4月16日 第10回登録(52ヶ所) 累計285ヶ所
・1999年(平成11)8月27日 第15回登録(81ヶ所) 累計551ヶ所 道の駅が500ヶ所を突破する
・2004年(平成16)8月9日 第20回登録(43ヶ所) 累計785ヶ所
・2007年(平成19)4月 八王子市に東京都初の道の駅「八王子滝山」の開設で、47都道府県すべてに道の駅が設置される
・2008年(平成20)4月4日 第25回登録(2ヶ所) 累計870ヶ所
・2009年(平成21)3月12日 第30回登録(13ヶ所) 累計900ヶ所
・2011年(平成23)3月3日 第35回登録(18ヶ所) 累計970ヶ所
・2013年(平成25)3月27日 第39回登録(9ヶ所) 累計1,005ヶ所 道の駅が1,000ヶ所を突破する
・2013年(平成25)10月11日 第40回登録(10ヶ所) 累計1,014ヶ所
・2014年(平成26)4月1日 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の改正で、道の駅への案内標識を初めて正式に定める
・2015年(平成27)1月 全国の1,040ヶ所の道の駅から90ヶ所が重点道の駅に指定される
・2016年(平成28)5月10日 第45回登録(14ヶ所) 累計1,093ヶ所
・2019年(平成31)3月19日 第50回登録(9ヶ所) 累計1,154ヶ所