イメージ 1

 今日は、昭和時代後期の1983年(昭和58)に、千代田IC~鹿野ICが開通し、中国自動車道(吹田~下関)が全線開通した日です。
 中国自動車道(ちゅうごくじどうしゃどう)は、大阪府吹田市から兵庫県、岡山県、広島県、島根県を経由して山口県下関市へ至る高速道路(高速自動車国道)で、略称は中国道、日本高速道路公団の分割民営化後は西日本高速道路が管理してきました。
 1966年(昭和41)7月に工事に着手し、1970年(昭和45)3月1日に、中国吹田IC~中国豊中ICが暫定2車線で開通し、中国自動車道の最初の開通区間となります。その後、順次開通区間を伸ばしていき、1983年(昭和58)3月24日の千代田IC~鹿野ICの開通によって、中国自動車道(吹田~下関)が全通します。
 近畿以西の東西方向の長距離交通を担う大動脈で、中国山地の南側の山間部を貫いていて、現在では山陽自動車道と共に、近畿圏と九州地方を結ぶ重要路線となりました。
 また、吹田JCTで名神高速道路と近畿自動車道、西宮山口JCTで阪神高速7号北神戸線、神戸JCTで山陽自動車道、神戸JCTで新名神高速道路、吉川JCTで舞鶴若狭自動車道、福崎ICで播但連絡道路、佐用JCTで鳥取自動車道、落合JCTで米子自動車道、北房JCTで岡山自動車道、三次東JCT/ICで松江自動車道と尾道自動車道、千代田JCT浜田自動車道、広島北JCTで広島自動車道、山口JCTと下関JCTで山陽自動車道、下関ICで関門自動車道と接続しています。
 現在の全長は540.1km、高速自動車国道の中では東北自動車道に次いで第2位の長さで、2010年度(平成22)の1日平均利用台数は約14万台でした。

〇中国自動車道関係略年表

<1966年(昭和41)>
・7月 : 中国自動車道の工事が着手される

<1970年(昭和45)>
・3月1日 : 中国吹田IC~中国豊中ICが暫定2車線で開通(中国自動車道初の区間開通)
・7月23日 : 中国豊中IC~宝塚ICが開通

<1973年(昭和48)>
・11月14日 : 小月IC~下関ICが開通。同時に関門橋(関門自動車道)と接続

<1974年(昭和49)>
・6月4日 : 西宮北IC~福崎ICが開通
・7月31日 : 小郡IC~小月ICが開通
・12月21日 : 美作IC~落合ICが開通

<1975年(昭和50)>
・4月1日 : 山口IC~小郡ICが開通
・10月16日 : 宝塚IC~西宮北IC、福崎IC~美作ICが開通
・12月10日 : 院庄IC開通

<1976年(昭和51)>
・12月24日 : 落合IC~北房ICが開通

<1978年(昭和53)>
・10月28日 : 北房IC~三次ICが開通(北房IC~庄原ICは暫定2車線)

<1979年(昭和54)>
・5月15日 : 吹田JCT(名神~中国道直結ランプ)開通
・10月18日 : 三次IC~千代田ICが開通

<1980年(昭和55)>
・10月17日 : 鹿野IC~山口ICが開通(鹿野IC~徳地ICは暫定2車線)

<1982年(昭和57)>
・4月20日 : 東城IC~庄原ICが4車線化

<1983年(昭和58)>
・2月:山崎TB設置
・3月18日 : 新見IC~東城ICが4車線化
・3月24日 : 千代田IC~鹿野ICが開通し全線開通(広島北JCT~鹿野ICは暫定2車線)