これは、東京府下谷区(現在の東京都台東区)に開園したもので、同時に博物館(現在の東京国立博物館)も開館しました。
その後宮内省の管轄を経て、1924年(大正13)には、東京市に下賜され、現在は、東京都立の動物園となりました。
総面積は14万2898平方mで、東園と西園に分かれ、こども動物園、動物園ホールなどもあり、約500種、3000点余の動物が飼育展示されています。
現在、日本一の入園者数を記録する動物園となっていて、愛らしいパンダの姿が人気となっています。
〇恩師上野動物園の略式年表
・1882年(明治15)3月20日 - 農商務省博物局付属の動物園として開園(面積約1万平方m)する
・1886年(明治19) - 所管が宮内省になる
・1890年(明治23) - この頃より園内に洋燈(ランプ)がつく
・1895年(明治18)7月 - 黒川義太郎、最初の動物園獣医として採用
・1895年(明治18) - フタコブラクダ2頭が皇太子に献上され飼育された
・1902年(明治25) - ドイツのハーゲンベック動物園からライオン、ダチョウ、ホッキョクグマなどが来園
・1907年(明治40) - キリンが2頭来園、この年入場者数が初めて100万人を超えた
・1911年(明治44) - カバを購入、初渡来。このころ動物園の面積は約3万平方mに広がる
・1924年(大正13)2月1日 - 東京市に下賜され、管理者が東京市となる
・1932年(昭和7)10月 - 「サル山」完成(現在のサル山)
・1935年(昭和10) - タイの少年団から親善のためゾウが寄贈され来園
・1936年(昭和11)7月25日 - クロヒョウ脱走事件おこる
・1937年(昭和12) - 日本で初めてキリンが繁殖する、「爬虫類室」完成
・1938年(昭和13) - 日本で初めてカバが繁殖する
・1940年(昭和15) - 年間入園者がはじめて300万人を超える
・1943年(昭和18)8-9月 - ゾウ、ヒグマ、ライオン、ヒョウなど14種27頭が戦時猛獣処分される
・1947年(昭和22) - 名称が、「東京都恩賜上野動物園」となる
・1948年(昭和23)9月23日 - 子ども動物園が開園し、お猿電車が開通
・1949年(昭和24)9月4日 - アジアゾウ“はな子”来園
・1949年(昭和24)9月25日 - アジアゾウ“インディラ”来園
・1950年(昭和25) - 国内で初めてノドジロオマキザルの繁殖に成功する
・1951年(昭和26) - 捕鯨団が持ち帰ったヒゲペンギンが来園
・1952年(昭和27)3月20日 - 「海水水族館」完成
・1957年(昭和32)12月17日 - 東京都交通局が上野動物園に330mの懸垂式モノレールを開通させる
・1959年(昭和34) - 「アフリカ生態園」完成(1979年まで)
・1960年(昭和35) - 2年前に来園したトラのワンとシュフが繁殖に成功、11年間で12回43頭を出産
・1961年(昭和36) - 国内で初めてオランウータン、カリフォルニアアシカの繁殖に成功
・1962年(昭和37) - 国内で初めてジャガー、コビトカバの繁殖に成功
・1964年(昭和39) - 「大水族館」が開設
・1967年(昭和42)3月14日 - アジアゾウの“インディラ”が運動場から脱走
・1972年(昭和47)10月28日 - ジャイアントパンダ“カンカン”と“ランラン”来園でパンダブーム起こる
・1973年(昭和48)3月31日 - 1972年度の入園者数は500万9.686人(初の500万人突破)を記録
・1975年(昭和50)3月31日 - 1974年度の入園者764万7,440人(過去最高)を記録
・1977年(昭和52) - 国内で初めてマナヅルの人工授精に成功する
・1980年(昭和55)1月29日 - ジャイアントパンダの新しいメス“ホァンホァン”来園
・1980年(昭和55)6月 - ジャイアントパンダのオス“カンカン”死亡
・1980年(昭和55)7月 - 西園改造工事が完成
・1982年(昭和57)3月20日 - 開園100周年記念式典を挙行
・1982年(昭和57)11月9日 - ジャイアントパンダのオス“フェイフェイ”来園
・1984年(昭和59) - アジアゾウのメス“アーシャー”と“ダヤー”来園
・1985年(昭和60) - 国内で初めてチンパンジーの人工授精に成功するが、出産2日後に死亡
・1986年(昭和61)6月1日 - ジャイアントパンダ“トントン”が誕生
・1988年(昭和63)6月23日 - ジャイアントパンダ“ユウユウ”が誕生
・1989年(平成元) - ズーストック計画実施
・1990年(平成2) - 国内で初めてアムールヤマネコ、ベルツノガエルの繁殖に成功
・1992年(平成4)11月5日 - ジャイアントパンダの“リンリン”が到着し、“ユウユウ”が北京動物園に行く
・1996年(平成8)4月 - 「ゴリラ・トラのすむ森」完成
・1997年(平成9) - 世界最高齢のゴリラの雄“ブルブル”が死亡
・1999年(平成11)7月20日 - 「両生爬虫類館」(ビバリウム)完成
・2001年(平成13) - アイアイ、オカピ来園
・2002年(平成14) - 国内で初めてアカガシラカラスバト、ハダカデバネズミなどの繁殖に成功
・2003年(平成15) - 国内で初めてアイアイ、タテガミオオカミの繁殖に成功
・2004年(平成16)4月30日 - 「ゾウのすむ森」完成、
・2004年(平成16) - 国内で初めてオグロヅルの繁殖に成功
・2006年(平成18)4月28日 - 「クマたちの丘」完成
・2008年(平成20)4月30日 - パンダ“リンリン”慢性心不全により死亡
・2009年(平成21)5月23日 - 「アイアイのすむ森」オープン
・2011年(平成23)2月21日 - 中国からの借り受けで、パンダの雄“ビーリー”と雌“シィエンニュ”が来日
・2011年(平成23)3月31日 - 2010年度の入園者数は267万7.372人(東日本大震災で休園の影響)を記録
・2011年(平成23)4月1日 - ジャイアントパンダを公開。「ホッキョクグマとアザラシの海」オープン
・2012年(平成24)3月31日 - 2011年度の入園者数は470万7,261人(パンダ効果)を記録
・2012年(平成24)7月5日 - パンダの“シンシン”が“リーリー”との間に第1子を出産するが6日後死亡
・2016年(平成28)10月21日 - 中華民国の新竹市立動物園と、友好交流協議書に調印
・2017年(平成29)6月12日 - パンダ“リーリー”の妻“シンシン”が第2子を出産
・2017年(平成29)9月25日 - パンダの名前が“シャンシャン(香香)”に決定