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 今日は、二十四節季の10番目夏至の日で、太陽の黄経が90度に達する時のことで、北半球ではこの日が一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が長いのです。東京などでは、昼間が14時間50分で、夜間は9時間25分くらいで、その時間差は、約5時間25分にもなりました。
 昼の12時のときの太陽の高さも、1年でもっとも高くなり、東京(北緯35度)の場合、太陽の南中高度は78度にもなります。
 歴史的には、夏至は収穫を迎える夏の始まりを告げる日とされ、植物や人間にとっても繁殖と関係するものと考えられてきたのです。
 全国的に知られた風習は有りませんが、地方には一部残っている所があるようです。
 関東地方などでは新小麦で焼き餅をつくって神に供える風習のあるところもありました。また、愛知県の一部では夏至の日にイチジクの田楽(イチジクを素揚げか煮て冷やし、田楽ミソを乗せる)を食べる風習があるそうです。さらに、大阪近郊では夏至から半夏までタコを食べる習慣がありますが、タコの足のように稲の根がよく地面に広がりつくようにと願うものでした。

〇二十四節季とは?
 1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられていて、日本では江戸時代頃の暦から採用され、農耕生活の節目を示すものとなっていたのです。
 以下に、季節ごとに二十四節季を列挙しておきます。

「二十四節季」
(春) 立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
(夏) 立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑
(秋) 立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降
(冬) 立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒