
振替休日(ふりかえきゅうじつ)は、祝祭日が日曜日と重なった場合、その翌日を祝祭日にふりかえて休日とすることです。「国民の祝日に関する法律」により、「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする(第3条第2項)と規定してきました。労働者の休日を増やす方策の一つとして検討され、昭和時代後期の1973年(昭和48)4月12日に、「国民の祝日に関する法律」が改正されることによって誕生し、同年の天皇誕生日(4月29日)が日曜日で、同年4月30日が最初の適用日となりました。以下に、振替休日を規定している「国民の祝日に関する法律」(昭和二十三年法律第178号)を掲載しておきますので、ご参照下さい。
〇「国民の祝日に関する法律」(昭和二十三年法律第178号)
第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
第二条 「国民の祝日」を次のように定める。
元日 一月一日 年のはじめを祝う。
成人の日 一月の第二月曜日 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
天皇誕生日 二月二十三日 天皇の誕生日を祝う。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 四月二十九日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 五月三日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 五月四日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 八月十一日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日 九月の第三月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。
スポーツの日 十月の第二月曜日 スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。
文化の日 十一月三日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 十一月二十三日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
第三条 「国民の祝日」は、休日とする。
2 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
3 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。
附 則
1 この法律は、公布の日からこれを施行する。
2 昭和二年勅令第二十五号は、これを廃止する。
(以下略)
☆日本の祝祭日の変遷
・1873年(明治6)10月14日制定<年間8日>
元始祭[1月3日]、新年宴會[1月5日]、孝明天皇祭[1月30日]、紀元節[2月11日]、神武天皇祭[4月3日]、神嘗祭[9月17日]、天長節[11月3日]、新嘗祭[11月23日]を制定
・1878年(明治11)6月5日改正<年間10日>
春季皇靈祭[春分日]、秋季皇靈祭[秋分日]を追加
・1879年(明治12)7月5日改正<年間10日>
神嘗祭を9月17日から10月17日に変更
・1912年(大正元)9月3日廃止・制定<年間10日>
明治天皇祭[7月30日]を追加、孝明天皇祭[1月30日]を廃止、天長節を11月3日から8月31日に変更
・1913年(大正2)7月16日改正<年間11日>
天長節祝日[10月31日]を追加
・1927年(昭和2)3月4日改正<年間11日>
大正天皇祭[12月25日]を追加、天長節祝日[10月31日]を廃止、天長節を8月31日から4月29日に変更
・1948年(昭和23)7月20日それまでの勅令が廃止され、新たに制定<年間9日>
元日[1月1日]、成人の日[1月15日]、春分の日[春分日]、天皇誕生日[4月29日]、憲法記念日[5月3日]、こどもの日[5月5日]、秋分の日[秋分日]、文化の日[11月3日]、勤労感謝の日[11月23日]を制定
・1966年(昭和41年)6月25日改正<年間12日>
建国記念の日[2月11日]、敬老の日[9月15日]、体育の日[10月10日]を追加
・1973年(昭和48年)4月12日改正
祝日が日曜日の場合はその翌日の月曜日を休日とする振替休日を制定
・1985年(昭和60年)12月27日改正
2つの祝日に挟まれた平日を休日とする国民の休日を制定→5月4日が毎年国民の休日となる
・1989年(平成元年)2月17日改正<年間13日>
みどりの日[4月29日]を追加、天皇誕生日を4月29日から12月23日へ変更
・1995年(平成7年)3月8日改正<年間14日>
海の日[7月20日]を追加(1996年から)
・1998年(平成10年)10月21日改正
ハッピーマンデー制度により、成人の日を1月15日から1月の第2月曜日へ、体育の日を10月10日から10月の第2月曜日へ変更(2000年から)
・2005年(平成17年)5月20日改正<年間15日>
昭和の日[4月29日]を追加、みどりの日を4月29日から5月4日へ変更(2007年から)
・2014年(平成26年)5月30日改正<年間16日>
山の日[8月11日]を追加(2016年から)
・2018年(平成30)6月20改正
2020年(令和2年)より体育の日をスポーツの日に変更
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
| 1424年(応永31) | 第99代(南朝第4代)の天皇とされる後亀山天皇の命日(新暦5月10日) | 詳細 |
| 1573年(元亀4) | 戦国大名武田信玄の命日(新暦5月13日) | 詳細 |
| 1905年(明治38) | 日本初の都市間電気鉄道である阪神電気鉄道が大阪(出入橋駅)~神戸(三宮駅)間で開業する | 詳細 |
| 1921年(大正10) | 「郡制廃止ニ関スル法律」が公布(1923年4月1日施行)され、郡制が廃止される | 詳細 |
| 1957年(昭和32) | 瀬戸内海の定期客船「第五北川丸」が座礁・沈没し、死者・行方不明113名を出す(第五北川丸沈没事故) | 詳細 |
| 1967年(昭和42) | 歌人・国文学者窪田空穂の命日 | 詳細 |