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 今日は、昭和時代中期の1950年(昭和25)に、文部省が9月新学期より8大都市小学校で、ガリオア資金によるパン完全給食を実施と発表した日です。
 ガリオア資金(がりおあしきん)は、アメリカによる占領地行政救済特別支出金 (Government Appropriation for Relief in Occupied Area) のことで、略称を頭文字をとって、GARIOA(ガリオア)と言いました。第二次世界大戦後の1946年(昭和21)に、アメリカ議会が占領地域の飢餓や疾病を防ぐため、1947会計年度から陸軍省歳出予算中に設定した資金です。
 日本とドイツ両国への食糧援助のために、資金の予算規模は1947年度は7億2500万ドルでしたが、1948年度は10億ドルと増額されました。日本に対してのガリオア援助は、主として食糧援助にあてられ、小麦・小麦粉・とうもろこし・大豆粉など、占領期の日本の輸入食糧の大部分はこの資金によりアメリカより供給されます。
 1949会計年度からガリオア資金の一部として、占領地域経済復興資金(Economic Rehabilitation in Occupied Areas)、略称エロア(EROA)資金が追加され、日本に対するこの資金援助は、主として綿花・羊毛などの産業原料を日本に送ることにあてられました。1951年(昭和26)のアメリカ会計年度の打切りまでの対日援助額は、エロア資金と合わせて約18億ドルに達しています。
 しかし、対日講和発効(1952年)後、同援助資金は「債務」とされ、この内、4億9,000万ドルの返済協定が1962年(昭和37)に調印され、15年間の分割返済(年利2.5%)で返還が決定されました。これに基づいて、1963~73年の間に分割返済が完済されています。
 尚、ガリオア資金による留学制度(1949~52年)もありました。

〇ガリオア資金関係略年表

・1946年(昭和21) アメリカ議会が占領地域の飢餓や疾病を防ぐため、1947会計年度から陸軍省歳出予算中に設定する
・1947年(昭和22)度 日本と西ドイツに対して、7億2500万ドルが提供される
・1948年(昭和23)度 日本と西ドイツに対して、10億ドルが提供される
・1949年(昭和24)度 江ロア資金が追加される
・1951年(昭和26) 1951年米会計年度で打切られる
・1952年(昭和27) 対日講和発効後、援助資金の一部は「債務」とされる
・1953年(昭和28) 池田=ロバートソン会談で、「債務」含みで将来の解決課題とされる
・1962年(昭和37) 日米間で約4億9000万ドルの返済協定(ガリオア・エロア協定)が調印される
・1963年(昭和38) 日米間の返済協定に基づいての分割返済が開始される
・1973年(昭和48) 日米間の返済協定に基づいての分割返済が完済される

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