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 今日は、昭和時代後期の1984年(昭和59)に、国鉄が「エキゾチック・ジャパン」キャンペーンを開始した日です。
 「エキゾチック・ジャパン」キャンペーンは、1984年(昭和59)2月1日から国鉄で始まった全国キャンペーンでした。1978年(昭和53)11月4日~1984年(昭和59)1月31日まで、5年9ヶ月余続いた国鉄の「いい日 旅立ち」キャンペーンに続くもので、国鉄分割民営化が不可避な情勢となる中、最後の起死回生策として打ち出されてものです。
 これに合わせて、ポスターが作成されて各駅などに掲示され、郷ひろみが歌った『2億4千万の瞳』(歌詞に前記のキャッチフレーズが含まれる)をキャンペーンソングとしとした新たな取り組みで、曲の初披露は、座席を取り外した東海道新幹線(0系)車内に報道陣・招待客を集め行なわれました。キャンペーンソングはヒットしましたものの、キャンペーン効果は今一つで、1987年(昭和62)3月31日で国鉄が終わり、分割民営化されたことで終わります。
 この後は、JR各社によって様々なキャンペーンが展開されることとなりました。

〇国鉄時代の旅行キャンペーン

●「ディスカバー・ジャパン」1970年(昭和45)10月14日~1976年(昭和51)12月
 ・ポスターが作成され、駅などに掲示される
 ・機関紙の発行、新聞での特集記事、テレビ番組(紀行番組「遠くへ行きたい」)の設定などが行われる
 ・ミニ周遊券が設定される
 ・“DISCOVER JAPAN”スタンプ(通称:DJスタンプ)が全国の約1,400駅(船舶内・自動車駅を含む)にスタンプ第と共に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「一枚のきっぷから」1977年(昭和52)1月6日~1978年(昭和53)11月3日
 ・ポスターが作成され、駅などに掲示される
 ・小林啓子が歌った『レイルウェイ・ララバイ ~一枚のキップから~』をキャンペーンソングとする
 ・“一枚のきっぷから”スタンプが全国の297駅に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「いい日 旅立ち」1978年(昭和53)11月4日~1984年(昭和59)1月31日
 ・ポスターが作成され、駅などに掲示される
 ・山口百恵が歌う『いい日旅立ち』をキャンペーンソングとする
 ・“いい日 旅立ち”スタンプが主要駅に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「エキゾチック・ジャパン」1984年(昭和59)2月1日~1987年(昭和62)3月31日
 ・ポスターが作成され、駅などに掲示される
 ・郷ひろみが歌う『2億4千万の瞳』をキャンペーンソングとする

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1874年(明治7)江藤新平・島義勇らが佐賀の乱を起こす詳細
1895年(明治28)京都市(塩小路東洞院通~伏見町下油掛間)で日本初の路面電車が営業開始する詳細
1903年(明治36)当時日本一の長さの鉄道トンネルだった、中央本線笹子トンネル(単線)が開通する詳細
1922年(大正10)軍人・政治家で元老の筆頭格山県有朋の命日詳細
1938年(昭和13)有沢広巳、大内兵衛、美濃部亮吉ら教授陣や佐々木更三を含む38人が検挙される(第二次人民戦線事件)詳細