「一枚のキップから」キャンペーン(いちまいのきっぶからキャンペーン)は、1977年(昭和52)1月6日から1978年(昭和53)11月3日まで、国鉄で行われた全国キャンペーンでした。1970年(昭和45)10月14日~1976年(昭和51)12月まで6年間続いた国鉄の「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンに続くもので、アンノン族に代表される女性客が増える中で、女性を重視して設定されます。
これに合わせて、ポスターが作成されて各駅などに掲示され、小林啓子が歌った『レイルウェイ・ララバイ ~一枚のキップから~』をキャンペーンソングとし、“一枚のきっぷから”スタンプが全国の297駅に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売されるなどしました。しかし、この時期に国鉄が大幅な運賃値上げをしたこともあって、不発に終わり、1978年(昭和53)11月4日からは、「いい日 旅立ち」キャンペーンに置き換わることとなります。
〇国鉄時代の旅行キャンペーン
●「ディスカバー・ジャパン」1970年(昭和45)10月14日~1976年(昭和51)12月
・ポスターが作成され、駅などに掲示される
・機関紙の発行、新聞での特集記事、テレビ番組(紀行番組「遠くへ行きたい」)の設定などが行われる
・ミニ周遊券が設定される
・“DISCOVER JAPAN”スタンプ(通称:DJスタンプ)が全国の約1,400駅(船舶内・自動車駅を含む)にスタンプ第と共に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「一枚のきっぷから」1977年(昭和52)1月6日~1978年(昭和53)11月3日
・ポスターが作成され、駅などに掲示される
・小林啓子が歌った『レイルウェイ・ララバイ ~一枚のキップから~』をキャンペーンソングとする
・“一枚のきっぷから”スタンプが全国の297駅に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「いい日 旅立ち」1978年(昭和53)11月4日~1984年(昭和59)1月31日
・ポスターが作成され、駅などに掲示される
・山口百恵が歌う『いい日旅立ち』をキャンペーンソングとする
・“いい日 旅立ち”スタンプが主要駅に設置され、国鉄監修の「スタンプノート」が販売される
●「エキゾチック・ジャパン」1984年(昭和59)2月1日~1987年(昭和62)3月31日
・ポスターが作成され、駅などに掲示される
・郷ひろみが歌う『2億4千万の瞳』をキャンペーンソングとする
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
757年(天平宝字元) | 皇族・公卿・歌人橘諸兄の命日(新暦1月30日) | 詳細 | |||||
1215年(建保3) | 鎌倉幕府初代執権北条時政の命日(新暦2月6日) | 詳細 | |||||
1822年(文政5) | 洒落本・滑稽本・黄表紙・合巻作者式亭三馬の命日(新暦2月27日) | 詳細 | |||||
1831年(天保2) | 禅僧・歌人・書家良寛の命日(新暦2月18日) | 詳細 | |||||
1902年(明治35) | 生態学者・文化人類学者・登山家・探検家今西錦司の誕生日 | 詳細 |