
配給切符制(はいきゅうきっぷせい)は、購入物品に応じて必要な点数を定め、切符と一緒に代金を支払わなければならないシステムにして、買い占めや贅沢を防止しようとしたものでした。1940年(昭和15)4月24日に、価格形成中央委員会で、日用必需品10品目(米、味噌、醤油、塩、マッチ、砂糖、木炭など)に配給切符制導入が発表され、6月1日以降、順次実施されます。
さらに、翌年1月20日に、「繊維製品配給消費統制規則」が制定公布され、2月1日から衣料に点数切符制が実施(都市居住者は1年に100点、郡部は80点、背広50点、袷48点、ワイシャツ12点、靴下2点、タオル3点など)されました。また、2月21日には「食糧管理法」が公布され、4月からは、米も通帳による配給制となります。
やがて、石鹸・煙草から野菜・魚などの生鮮食料品も配給の対象となり、1943年(昭和18)末には、ほとんどの生活物資が配給制となりました。しかも、戦争の激化により配給条件さえ満たされないことも度々あり、多くの国民は配給品だけで生活することは困難で、いわゆる闇取引を誘発し、様々な不正を生み出します。
太平洋戦争後も、たばこは1947年(昭和22)まで、米穀については、1982年(昭和57)まで配給制が存続していたものの、1955年(昭和30)頃には、米の生産量が需要量を上回るようになり、配給制の「米穀配給通帳」は有名無実化していきました。
さらに、翌年1月20日に、「繊維製品配給消費統制規則」が制定公布され、2月1日から衣料に点数切符制が実施(都市居住者は1年に100点、郡部は80点、背広50点、袷48点、ワイシャツ12点、靴下2点、タオル3点など)されました。また、2月21日には「食糧管理法」が公布され、4月からは、米も通帳による配給制となります。
やがて、石鹸・煙草から野菜・魚などの生鮮食料品も配給の対象となり、1943年(昭和18)末には、ほとんどの生活物資が配給制となりました。しかも、戦争の激化により配給条件さえ満たされないことも度々あり、多くの国民は配給品だけで生活することは困難で、いわゆる闇取引を誘発し、様々な不正を生み出します。
太平洋戦争後も、たばこは1947年(昭和22)まで、米穀については、1982年(昭和57)まで配給制が存続していたものの、1955年(昭和30)頃には、米の生産量が需要量を上回るようになり、配給制の「米穀配給通帳」は有名無実化していきました。
〇戦時下での物資統制関係略年表
<1938年(昭和13年)>
・3月1日 「綿糸配給統制規則」(初の切符制)が出される
・4月1日 「国家総動員法」が公布される
・5月1日 ガソリン切符制が実施される(「ガソリン1滴は血の1滴」の標語が登場する)
・9月19日 「石炭配給統制規則」が公布される
<1939年(昭和14年)>
・3月25日 「肥料配給統制規則」が公布される
・4月12日 「米穀配給統制法」公布し、米穀商を許可制にして、米穀取引所を廃止する
・10月1日 石油配給制が実施される
<1940年(昭和15)>
・4月24日 設置された価格形成中央委員会で、日用必需品10品目(米、味噌、醤油、塩、マッチ、砂糖、木炭など)に切符制導入が決定される
・6月1日以降 米、味噌、醤油、塩、マッチ、砂糖、木炭など生活必需品10品目について順次、配給切符制が導入される
・5月3日 東京市で外米6割混入米を配給する
・6月5日 東京など六大都市においてマッチ、砂糖の配給制を先行的に開始する
・10月4日、商工省から「砂糖・マッチ配給統制規則」(省令)が公布される
・10月10日 「牛乳および乳製品配給統制規則」が交布される
・11月1日 砂糖・マッチ切符制の全国実施がされる
・12月28日 商工省から「洋紙配給統制規則」(省令)が公布される
<1941年(昭和16)>
・1月21日 「洋紙配給統制規則」(省令)が施行される
・4月1日 「生活必需物資統制令」が交布され、六大都市で米穀配給通帳制(1日1人2合3勺=約330g)が実施、米の配給受け取りに必要となる
・5月19日 東京市が夏季ビールの配給は1世帯8本と決定する
・6月7日 家庭用食用油の切符制が実施される
・9月1日 東京市で砂糖・マッチ・小麦粉・食用油の集成配給切符制が実施される
・10月1日 一般家庭用ガスの使用制限が実施される
・12月16日 「物資統制令」が交布される
<1942年(昭和17)>
・1月1日 塩(1ヶ月1人約200g)の通帳制配給、家庭用ガスの使用量割当制が実施される
・1月10日 6大都市で味噌(1ヶ月1人約686g)、醤油(1ヶ月1人約666ml)の切符制配給が実施される
・1月20日 「繊維製品配給消費統制規則」が制定公布される
・2月1日 衣料に点数切符制が実施される(都市居住者は1年に100点、郡部は80点、背広50点、袷48点、ワイシャツ12点、靴下2点、タオル3点など)、地方でも味噌、醤油の切符制配給が実施される
・4月1日 六大都市で米穀配給通帳制・外食券制を実施する(1日2合3勺)
・5月 家庭用木炭配給通帳制・酒切符制を実施する
・7月21日 衣料切符制の有効期限を更に1年延長を決定する
・9月1日 東京市が砂糖・マッチ・小麦粉・食用油の集成配給切符制を実施する
・12月23日 東京でガス割当量超過使用の家庭に閉塞班出動、1戸1孔に封印する
<1943年(昭和18)>
・1月19日 衣料点数引き上げが実施される
・5月1日 木炭、薪の配給制が実施される
<1944年(昭和19)>
・8月1日 家庭用の砂糖の配給が停止される
・8月15日 東京・大阪で防空備蓄米5日分の特別配給を決定する
・11月1日 たばこが隣組配給となる(男子1日6本)
・11月20日 紫蘇糖が隣組を通じ抽選配給となる
<1945年(昭和20)>
・7月1日 戦災に伴い配給機構を整理し、配給品一切を扱う公営綜合配給所を設置する