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 今日は、昭和時代前期の太平洋戦争末期、1945年(昭和20)に、深夜から翌日未明にかけて、初めての大阪大空襲が行われた日です。
 大阪大空襲(おおさかだいくうしゅう)は、太平洋戦争末期に、アメリカ軍が繰り返し行った、大阪市を中心とする地域への大規模爆撃(100機以上の爆撃機による襲来)の総称でした。アメリカ軍による大阪への空襲は1944年12月~翌年8月14日まで約50回に及びましたが、100機以上の爆撃機による襲来が大空襲(①1945年3月13日深夜から翌日未明、②6月1日、③6月7日、④6月15日、⑤6月26日、⑥7月10日、⑦7月24日、⑧8月14日の計8回)と呼ばれています。
 第一次の大空襲は、1945年3月13日深夜から翌日未明にかけての約3時間半にわたり、グアム、テニアン、サイパンからのB-29が計274機襲来し、焼夷弾約1,700トンを落としました。大阪市内では、東区、西区、南区、北区、城東区、生野区、東成区、福島区、此花区、天王寺区、西淀川区、大正区、浪速区、西成区、住吉区、東住吉区、阿倍野区、港区等が被爆し、中心市街地を焼き尽くします。
 その結果、死者3,987名、行方不明者678名、被災戸数136,107戸、被災者数501,578人と最も被害が甚大となりました。その後、第二次(6月1日朝)、来襲機数B29:458機・P51:少数、被災戸数65,183戸、被災者数218,682人、死者3,112人、第三次(6月7日昼)、来襲機数B29:409機・P51:138機、被災戸数58,165戸、被災者数199,105人、死者2,759人、第四次(6月15日朝)、来襲機数B29:444機、被災戸数53,112戸、被災者数176,451人、死者477人、第五次(6月26日朝)、来襲機数B29:173機、被災戸数10,423戸、被災者数43,339人、死者681人、第六次(7月10日夜)来襲機数B29:116機、被災戸数16,488戸、被災者数65,825人、死者1,394人、第七次(7月24日朝)来襲機数B29:117機、被災戸数893戸、被災者数3,503人、死者214人、第八次(8月14日昼)来襲機数B29:145機・小型機:若干、被災戸数1,843戸、被災者数2,967人、死者359人と大空襲があり、大きな被害が出ています。これら空襲の総合計では、大阪府内の死者1万2,620人、行方不明者2,173人(1945年10月大阪府警察局調べ)となりました。

〇大阪大空襲一覧
・第一次(3月13日深夜~14日)来襲機数B29:274機、被災戸数136,107戸、被災者数501,578人、死者3,987人
・第二次(6月1日朝)来襲機数B29:458機・P51:少数、被災戸数65,183戸、被災者数218,682人、死者3,112人
・第三次(6月7日昼)来襲機数B29:409機・P51:138機、被災戸数58,165戸、被災者数199,105人、死者2,759人
・第四次(6月15日朝)来襲機数B29:444機、被災戸数53,112戸、被災者数176,451人、死者477人
・第五次(6月26日朝)来襲機数B29:173機、被災戸数10,423戸、被災者数43,339人、死者681人
・第六次(7月10日夜)来襲機数B29:116機、被災戸数16,488戸、被災者数65,825人、死者1,394人
・第七次(7月24日朝)来襲機数B29:117機、被災戸数893戸、被災者数3,503人、死者214人
・第八次(8月14日昼)来襲機数B29:145機・小型機:若干、被災戸数1,843戸、被災者数2,967人、死者359人

☆太平洋戦争下の主要な空襲一覧

 <1942年(昭和17)>
・4月18日 東京、名古屋、神戸などが初空襲される(ドウリットル指揮の16機の米陸軍機B-25による)

 <1944年(昭和19)>
・11月24日 B-29による初めての東京空襲が行われる

<1945年(昭和20)>
・1月19日 阪神地方へ初の本格的空襲が行われる
・3月10日 東京大空襲か行われ、死傷10万人以上、焼失27万余戸、罹災100余万人が出る
・3月12日 名古屋大空襲で中心街が焼失する(家屋25,734棟棟被災、105,093人罹災、死者519人、負傷者負傷者734人)
・3月13~14日 大阪へ初の大空襲が行われる
・3月17日 神戸大空襲が行われ神戸市西部が消失する(約65,000棟が全半焼、死者2,598人)
・3月19日 名古屋大空襲で名古屋駅が炎上する(家屋39,893棟被災、151,332人罹災、死者826人、負傷者2,728人)
・3月29日 北九州が空襲される
・4月4日 川崎の他鶴見・港北・神奈川・西各区が空襲を受ける(罹災戸数5,873戸、死者398人)
・4月13日 東京空襲(西部地域)が行われる
・4月15日 東京・横浜・川崎の空襲が行われる(罹災住宅5万2655戸、死者972人)
・5月14日 名古屋空襲で名古屋城が焼失する(家屋21,905棟被災、66,585人罹災、死者338人、負傷者783人)
・5月24日 東京へ250機来襲し、皇居が炎上する
・5月25~26日 東京空襲(山手地域)が行われる
・5月29日 京浜へ600機来襲し、川崎、横浜が被災(横浜大空襲)する(死者3,650人、重軽傷者10,198人、行方不明309人)
・6月1日 大阪、尼崎等へ400機来襲する
・6月5日 兵庫県神戸市へ350機来襲する(西部の神戸市垂水区から東部の西宮市まで広範囲が爆撃される)
・6月7日 大阪周辺へ250機来襲する
・6月19~20日 静岡大空襲で旧静岡市の中心部が焼失する(焼失家屋26,891戸、被災者114,000人、死者1,952人)
・6月29日 岡山空襲で岡山城が焼失する(家屋12,693棟被災、死者が1,737人)
・7月9日 和歌山大空襲で和歌山城が消失する(焼失家屋31,137戸、被災者113,548人、死者・行方不明者1,424人)
・7月14日 青函連絡船の翔鳳丸など9隻が米艦載機の攻撃を受けて沈没する
・8月5日 B-29爆撃機92機が前橋市・高崎市を空襲し、死傷者1,323人が出る
・8月6日 B-29が広島に原子爆弾を投下し、市街地は廃墟と化し、20万人以上の人命が喪われる
・8月7日 愛知県の豊川海軍工廠が爆撃され女子挺身隊員・国民学校児童ら2,477人の死者を出す
・8月8日 福山大空襲で福山城が消失する(焼失家屋数10,179戸、被災者数47,326人、死者354人)
・8月9日 B-29が長崎にも原子爆弾を投下し、市街地は廃墟と化し、8万人弱の人命が喪われる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1192年(建久3)第77代の天皇とされる後白河天皇の命日(新暦4月26日)詳細
1868年(慶応4)江戸開城を巡って、西郷隆盛と勝海舟が江戸で会談を始める(新暦4月5日)詳細
1937年(昭和12)日本初のプラネタリウムが設置された大阪市立電気科学館(のちの大阪市立科学館)が開館する詳細
1988年(昭和63)青函トンネルが開通する詳細