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 今日は、昭和時代中期の1956年(昭和31)に、財団法人日本モンキーセンターが設立された日です。
 日本モンキーセンター(にほんモンキーセンター)は、愛知県犬山市にあり、サル類の総合的研究、野生ニホンザルの保護などを目的としたサル類専門の動物園でした。1957年(昭和32)には、愛知県で2番目に「博物館法」の適用を受けて、登録博物館となり、犬山野猿公苑開苑、英文学術雑誌「PRIMATES」と雑誌「モンキー」の発刊、「モンキー友の会」の発足などがなされます。
 1958年(昭和33)に第一次アフリカ類人猿学術調査隊出発し、以降順次アフリカや南米に調査隊を派遣しました。1961年(昭和36)に日本ではじめてマウンテンゴリラが来園、1985年(昭和60)には、日本ではじめてキンシコウが来園するなどします。
 2014年(平成26)に財団法人から公益財団法人へ移行し、「霊長類に関する調査研究を基盤に、その保護と生息地の保全を行い、社会教育・普及活動や図書等の刊行、標本等の資試料の収集、さらには福祉に配慮した動物園の設置および経営等を通じて、学術・教育・文化の発展及び地域社会の調和ある共存に資すること(定款より)」を目的として活動してきました。現在まで、附属世界サル類動物園では、サル類の特徴を活かした展示(約60種800頭)、たくさんのガイドやイベント、キュレーターによる博物館活動等を行っています。

〇日本モンキーセンター関係略年表

・1948年(昭和23)12月3日 故今西錦司や故伊谷純一郎が宮崎県幸島で野生ニホンザルを観察、これにより日本の霊長類学が始まる
・1953年(昭和28) 幸島でイモ洗い行動を発見
・1956年(昭和31)10月17日  財団法人日本モンキーセンターが設立される
・1957年(昭和32) 愛知県で2番目の登録博物館となり、犬山野猿公苑開苑、英文学術雑誌「PRIMATES」と雑誌「モンキー」の発刊、「モンキー友の会」の発足がなされる
・1958年(昭和33) 第一次アフリカ類人猿学術調査隊出発、以降順次アフリカや南米に調査隊を派遣する
・1961年(昭和36) 日本ではじめてマウンテンゴリラ来園
・1985年(昭和60) 日本ではじめてキンシコウ来園
・2006年(平成18) 50周年記念事業として「モンキースクランブル」がオープンする
・2014年(平成26)4月 公益財団法人となる

〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)

1803年(享和3)蘭学者・医師前野良沢の命日(新暦11月30日)詳細
1887年(明治20)H・S パーマにより横浜の市街地へ日本初の近代的上水道が完成、給水が開始される(上水道の日)詳細
1903年(明治36)小説家・評論家立野信之の誕生日詳細
1980年(昭和55)ラムサール条約」が日本国内で発効する詳細