今日は、昭和時代中期の1952年(昭和27)に、日本が国際通貨基金(IMF)と共に、国際復興開発銀行(世界銀行)に加盟した日です。
国際復興開発銀行(こくさいふっこうかいはつぎんこう)は、中所得国や信用力のある貧困国の経済復興と開発支援のための貸し付けを目的とする国際連合の専門機関の1つで、英語では、International Bank for Reconstruction and Development(略称:IBRD)と言いました。1944年(昭和19)7月に調印され、翌年12月に発効した「ブレトン・ウッズ協定」によって「国際通貨基金(IMF)」とともに設立された国際的長期融資機関で、1946年(昭和21)に業務を開始し、1947年(昭和22)からは国連の専門機関となります。
世界銀行グループのうち最も歴史が長いもので、加盟国の戦災復興と開発、発展途上国の開発援助を通じて国際経済を発展させようとする目的を持ち、その資金は、加盟国からの出資に加え世界の主要市場において調達され、本部をアメリカのワシントンに置いてきました。IMF加盟国のみが加盟を認められ、総務会、理事会、総裁および事務局によって構成され、総務会は増資や新加盟国の承認などを除き諸権限を理事会に委任しています。
2018年(平成30)現在の加盟国は189で、日本は、1952年(昭和27)8月13日に、国際通貨基金(IMF)と共に、加盟しましたが、当初は選任理事国、1971年(昭和46)からは任命理事国となりました。尚、日本で発売される世銀債の大半は、この国際復興開発銀行(IBRD)が発行したもので、格付は最高格付であるAAAやAaaです。
〇国際連合の専門機関一覧
・国際連合食糧農業機関(FAO) - 1945年(前身は1905年)設立
・国際民間航空機関(ICAO) - 1947年設立
・国際農業開発基金(IFAD) - 1977年設立、同年専門機関となる
・国際労働機関(ILO) - 1919年設立、1946年専門機関となる
・国際通貨基金(IMF) - 1946年設立、1947年専門機関となる
・国際海事機関(IMO) - 1958年設立
・国際電気通信連合(ITU) - 1932年(前身は1865年)設立、1947年専門機関となる
・国際連合教育科学文化機関(UNESCO) - 1946年設立、1986年専門機関となる
・国際連合工業開発機関(UNIDO) - 1967年設立、同年専門機関となる
・世界観光機関(UNWTO) - 1975年(前身は1925年)設立、2003年専門機関となる
・万国郵便連合(UPU) - 1874年設立、1948年専門機関となる
・世界銀行(WB)グループ - 1946年設立
国際復興開発銀行(IBRD)
投資紛争解決国際センター(ICSID)
国際開発協会(IDA)
国際金融公社(IFC)
多国間投資保証機関(MIGA)
・世界保健機関(WHO) - 1948年設立、同年専門機関となる
・世界知的所有権機関(WIPO) - 1970年(前身のBIRPIは1893年)設立、1974年専門機関となる
・世界気象機関(WMO) - 1950年(前身は1873年)設立、1951年専門機関となる
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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1870年(明治3) | 日本5番目の洋式灯台である城ヶ島灯台が初点灯する(新暦9月8日) | 詳細 |
1952年(昭和27) | 日本が国際復興開発銀行(世界銀行)と国際通貨基金(IMF)に加盟する | 詳細 |