今日は、平成時代の2005年(平成17)に、愛知県常滑市に中部国際空港(愛称:セントレア)が開港した日です。
中部国際空港(ちゅうぶこくさいくうこう)は、伊勢湾東部の常滑市沖にの海上を埋め立てた人工島に建設された海上空港でした。1985年(昭和60)に中部空港の建設に向けた調査が開始され、1989年(平成元)には、3県(愛知・岐阜・三重)1市(名古屋)の首長懇談会を開催して 「伊勢湾東部の海上」を候補地とすることで合意します。
1991年(平成3)の第6次空港整備五箇年計画で調査事業となり、1996年(平成8)の第7次空港整備五箇年計画では大都市圏拠点空港としての整備が記載され、1997年(平成9)には、政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれました。1998年(平成10)に中部国際空港株式会社が設立され、2000年(平成12)に中部国際空港起工式が行われ、翌年には空港島埋立工事が着工されます。
2004年(平成16)にターミナルビル(鉄骨造り・地上4階建て・総床面積219,224.77m2)が竣工、翌年にアクセス路線である名古屋鉄道空港線と一般有料自動車道セントレアラインが開通、三重県とは海路でも結ばれ、2月17日に中部国際空港として開港しました。民間が50%、国が40%、地方自治体が10%を出資する株式会社が建設と運営にあたり、総事業費は7680億円、面積5.8km2の人工島に 3,500mの滑走路1本で、24時間運用可能な空港としてスタートします。
中部地方におけるハブ空港を目指し、現在は、東京国際空港(東京都)、成田国際空港(千葉県)、関西国際空港(大阪府)と並んで、国際・国内輸送での拠点となりました。充実した商業施設を併設し、2019年(令和元)には、空港島内に愛知県国際展示場も開業、将来的には2本目の滑走路を建設する構想もあります。
〇中部国際空港関係略年表
・1985年(昭和60) 中部空港の建設に向けた調査を開始する
・1989年(平成元)3月 3県(愛知・岐阜・三重)1市(名古屋)の首長懇談会を開催、「伊勢湾東部の海上」を候補地とすることで合意する
・1991年(平成3) 第6次空港整備五箇年計画で調査事業となる
・1996年(平成8)11月26日 第7次空港整備五箇年計画に大都市圏拠点空港としての整備が記載される
・1997年(平成9) 政府予算に中部国際空港事業費が盛込まれる
・1998年(平成10)5月1日 中部国際空港株式会社設立される
・2000年(平成12)8月19日 中部国際空港起工式が行われる
・2001年(平成13) 空港島埋立工事に着工する
・2002年(平成14)1月6日 ターミナルビル着工する
・2004年(平成16)10月5日 ターミナルビル(鉄骨造り・地上4階建て・総床面積219,224.77m2)が竣工する
・2005年(平成17)1月29日 名古屋鉄道(名鉄)空港線が開業する
・2005年(平成17)1月30日 知多半島と空港島を結ぶ一般有料自動車道セントレアラインが開通する
・2005年(平成17)2月17日 中部国際空港が開港する
・2005年(平成17)10月3日 「中部国際空港旅客ターミナルビル」がグッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門 - 建築デザイン)を受賞する
・2005年(平成17)11月5日 旅客ターミナルビルへ来港者数が1500万人を到達する
・2015年(平成27)2月17日 空港開港10周年を記念した限定グッズの販売やフェア、各種記念行事が開催される
・2019年(令和元)8月30日 愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)が空港島内に開業する
・2019年(令和元)9月20日 第2ターミナルの供用を開始する
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1272年(文永9) | 第88代の天皇とされる後嵯峨天皇の命日(新暦3月17日) | 詳細 |
1946年(昭和21) | 「金融緊急措置令」(勅令第83号)が発布・施行される | 詳細 |
1955年(昭和30) | 小説家・評論家・随筆家坂口安吾の命日(安吾忌) | 詳細 |