今日は、昭和時代中期の1962年(昭和37)に、首都高速道路初の開通区間である首都高速都心環状線・京橋~浜崎橋間と首都高速1号線・浜崎橋~芝浦間が開通した日です。
首都高速道路(しゅとこうそくどうろ)は、東京都の区部およびその周辺地域の自動車交通を改善し、首都機能の向上をはかることを目的とした有料の自動車専用道路でした。1959年(昭和34)に設立された首都高速道路公団によって建設が進められ、1962年(昭和37)12月20日に、初めて首都高速都心環状線・京橋~浜崎橋間と首都高速1号線・浜崎橋~芝浦間(計4.5km)が開通します。
1964年(昭和39)の東京オリンピックまでに30kmが完成、その後も順次延伸されて、1997年(平成9)初頭には24路線248km、2012年(平成24)末には総延長301.3km、現在は東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県に及び路線長337.8kmとなりました。尚、2005年(平成17)に民営化され、現在は首都高速道路株式会社が維持・管理等を行っています。
〇首都高速道路公団とは?
昭和時代中期の1959年(昭和34)4月14日成立の「首都高速道路公団法」によって、同年6月17日に設立された特殊法人で、首都高速道路および関連施設の建設・管理を統括していましたが、2005年(平成17)9月30日の「日本道路公団等民営化関係法施行法」により解散、民営化されて、業務は日本高速道路保有・債務返済機構および首都高速道路株式会社に引き継がれました。
設立の目的は、「東京都の区の存する区域及びその周辺の地域において、その通行について料金を徴収することができる自動車専用道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を総合的かつ効率的に行うこと等により自動車専用道路の整備を促進して交通の円滑化を図り、もつて首都の機能の維持及び増進に資すること」とされています。これによって、東京都の区部およびその周辺地域での自動車道路網の整備が行われ、1962年12月の京橋~芝浦(4.5km)の開通を皮切りに、1964年(昭和39)の東京オリンピックまでに“首都高速道路”(一般街路と分離し、平面交差のない自動車専用道路ですが、高規格幹線道路として建設された高速道路ではなく、制限速度は40~80kmとなっている)として30kmが完成しました。
その後も整備が進み、1997年(平成9)初頭には、24路線248kmにまで達しましたが、2005年(平成17)に民営化され、首都高速道路株式会社に引き継がれることになります。
☆首都高速道路の路線一覧
<東京線>
[環状線]
・C1 高速都心環状線(環状部分)
・C2 高速中央環状線(大井JCT~葛西JCT)
[放射線]
・1 高速1号上野線(江戸橋JCT~入谷出入口)
・1 高速1号羽田線(浜崎橋JCT~高速大師橋)
・2 高速2号目黒線(一ノ橋JCT~戸越出入口)
・3 高速3号渋谷線(谷町JCT~用賀)
・4 高速4号新宿線(三宅坂JCT~高井戸)
・5 高速5号池袋線(竹橋JCT~美女木JCT)
・6 高速6号向島線(江戸橋JCT~堀切JCT)
・7 高速7号小松川線(両国JCT~谷河内)
・9 高速9号深川線(箱崎JCT~辰巳JCT)
・10 高速10号晴海線(晴海出入口~東雲JCT)
・11 高速11号台場線(芝浦JCT~有明JCT)
[その他]
・Y 高速八重洲線(神田橋JCT~西銀座JCT、汐留乗継所~汐留JCT)
・B 高速湾岸線(多摩川トンネル~高谷JCT)
・B 高速湾岸分岐線(昭和島JCT~東海JCT)
<神奈川線>
・K1 高速神奈川1号横羽線(高速大師橋~石川町JCT)
・K2 高速神奈川2号三ツ沢線(金港JCT~三ツ沢)
・K3 高速神奈川3号狩場線(本牧JCT~狩場)
・K5 高速神奈川5号大黒線(大黒JCT~生麦JCT)
・K6 高速神奈川6号川崎線(大師JCT~川崎浮島JCT)
・K7 高速神奈川7号横浜北線(横浜港北出入口/JCT~生麦JCT)
・K7 高速神奈川7号横浜北西線(横浜青葉出入口/JCT~横浜港北出入口/JCT)
・B 高速湾岸線(並木~多摩川トンネル)
<埼玉線>
・S2 高速埼玉新都心線(与野出入口~さいたま見沼出入口)
・S5 高速埼玉大宮線(美女木JCT~与野出入口)
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
1879年(明治12) | 青森県の尻屋崎灯台に日本初の霧笛(霧信号所)が設置された(霧笛記念日) | 詳細 |
1930年(昭和5) | 岡崎駅~多治見駅間・瀬戸記念橋駅~高蔵寺駅間で省営自動車が運行開始される | 詳細 |
1984年(昭和59) | 小説家藤原審爾の命日 | 詳細 |