今日は、昭和時代中期の1952年(昭和27)に、「1952年十勝沖地震」が起き、死者28人・行方不明者5人・負傷者287人を出した日です。
1952年十勝沖地震(十勝沖地震)は、午前10時22分44秒に、北海道襟裳岬東方沖約50km(震源は北緯41度42.3分、東経144度9分、深さ54km)を震源として起きた巨大地震(マグニチュード8.2)でした。地震によるゆれは、最大震度6(北海道池田町・浦幌村(現在の浦幌町))で、津波も発生して、北海道から三陸沿岸にかけて波高が1mを超え、厚岸では6.5mに達します。
これによって、北海道南部・東北北部に被害を及ぼし、死者28人・行方不明者5人・負傷者287人を出し、家屋では、全壊815棟・半壊1324棟・一部損壊6395棟・流失91棟・浸水328棟・焼失20棟・非住家被害1,621棟となりました。その他、船舶被害451隻を出すなど、農畜産物、道路・橋梁などにも大きな被害が出ます。
この地震は、北海道十勝沖からロシア連邦のカムチャツカ半島沖にかけて千島海溝の太平洋プレートが北アメリカプレートの下に沈み込む境界での歪みで発生した逆断層型の海溝型地震と考えられてきました。この一帯では、過去にも何度か大きな地震が起き、その後も1968年(昭和43年)5月16日[M7.9]、2003年(平成15年)9月26日[M8.0]、2008年(平成20年)9月11日[M7.1]にも起きて、被害が出ています。
〇十勝沖で起きた主要な地震一覧
・1843年(天保14年3月26日)[M7.5-8.0]津波で45名の溺死者を記録
・1952年(昭和27年)3月4日[M8.2]死者28人・行方不明者5人・負傷者287人・家屋全壊815棟・半壊1324棟
・1968年(昭和43年)5月16日[M7.9]死者50人・行方不明者2人・負傷者:330人・家屋全壊 928棟・半壊814棟
・2003年(平成15年)9月26日[M8.0]死者1人・行方不明者1人・負傷者849人・家屋全壊 116棟
・2008年(平成20年)9月11日[M7.1]
〇同じ日の過去の出来事(以前にブログで紹介した記事)
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