今日は、平成時代の2013年(平成25)に、小説家安岡章太郎の亡くなった日です。
安岡 章太郎(やすおか しょうたろう)は、大正時代の1920年(大正9)4月18日に、高知県高知市帯屋町で、陸軍獣医の父・安岡章、母・恒の子として生まれました。幼少の頃から父の勤務地を転々とし、第一東京市立中学校(当時)を経て、1941年(昭和16)に、慶應義塾大学文学部予科に入学します。
1944年(昭和19)に慶應義塾大学在学中に召集を受けて満州に渡りますが、肺結核を患い除隊となって帰国しました。戦後、復学しましたが、貧窮と病苦のなかで勉学し、1948年(昭和23)に英文学科を卒業します。
脊椎カリエスを罹患し、苦痛の中で小説を書き、『三田文学』に発表した『ガラスの靴』が芥川賞候補となり、文壇デビューを果たしました。1953年(昭和28)『悪い仲間』『陰気な愉しみ』で芥川賞を受賞し、自己を劣等生に擬する作品で知られ、小島信夫、吉行淳之介、庄野潤三らとともに「第三の新人」と呼ばれるようになります。
1959年(昭和34)に『海辺の光景』で、芸術選奨、野間文芸賞を受賞し、翌年にアメリカ合衆国に留学し、『アメリカ感情旅行』(1962年)を発表しました。その後、『幕が下りてから』(1967年)で毎日出版文化賞受賞、『走れトマホーク』(1973年)で読売文学賞小説賞受賞、日本芸術院会員(1976年)、『流離譚』(1976~81年)で日本文学大賞と数々の栄誉に輝きました。
晩年まで執筆活動を続け、2001年(平成13)には、文化功労者に選ばれましたが、2013年(平成25)1月26日、東京において、老衰により92歳で亡くなります。
〇安岡章太郎の主要な著作
・『ガラスの靴』(1951年)
・『宿題』(1952年)
・『愛玩』(1952年)
・『悪い仲間』(1953年)芥川賞受賞
・『陰気な愉しみ』(1953年)芥川賞受賞
・『遁走』(1956年)
・『青葉しげれる』(1958年)
・『海辺(かいへん)の光景』(1959年)芸術選奨、野間文芸賞受賞
・『家族団欒(だんらん)図』(1961年)
・エッセイ集『アメリカ感情旅行』(1962年)
・『花祭』(1962年)
・『幕が下りてから』(1967年)毎日出版文化賞受賞
・文学論『志賀直哉(なおや)私論』(1968年)
・『走れトマホーク』(1973年)読売文学賞小説賞を受賞
・『私説聊斎志異(りょうさいしい)』(1973~74年)
・『放屁(ほうひ)抄』(1979年)
・『流離譚(りゅうりたん)』(1976~81年)日本文学大賞受賞
・エッセイ『僕の昭和史』(1979~88年)野間文芸賞受賞
・『果てもない道中記』(1996年)読売文学賞随筆・紀行賞受賞
・『鏡川』(2000年)大佛次郎賞受賞
・『カーライルの家』(2006年)
安岡 章太郎(やすおか しょうたろう)は、大正時代の1920年(大正9)4月18日に、高知県高知市帯屋町で、陸軍獣医の父・安岡章、母・恒の子として生まれました。幼少の頃から父の勤務地を転々とし、第一東京市立中学校(当時)を経て、1941年(昭和16)に、慶應義塾大学文学部予科に入学します。
1944年(昭和19)に慶應義塾大学在学中に召集を受けて満州に渡りますが、肺結核を患い除隊となって帰国しました。戦後、復学しましたが、貧窮と病苦のなかで勉学し、1948年(昭和23)に英文学科を卒業します。
脊椎カリエスを罹患し、苦痛の中で小説を書き、『三田文学』に発表した『ガラスの靴』が芥川賞候補となり、文壇デビューを果たしました。1953年(昭和28)『悪い仲間』『陰気な愉しみ』で芥川賞を受賞し、自己を劣等生に擬する作品で知られ、小島信夫、吉行淳之介、庄野潤三らとともに「第三の新人」と呼ばれるようになります。
1959年(昭和34)に『海辺の光景』で、芸術選奨、野間文芸賞を受賞し、翌年にアメリカ合衆国に留学し、『アメリカ感情旅行』(1962年)を発表しました。その後、『幕が下りてから』(1967年)で毎日出版文化賞受賞、『走れトマホーク』(1973年)で読売文学賞小説賞受賞、日本芸術院会員(1976年)、『流離譚』(1976~81年)で日本文学大賞と数々の栄誉に輝きました。
晩年まで執筆活動を続け、2001年(平成13)には、文化功労者に選ばれましたが、2013年(平成25)1月26日、東京において、老衰により92歳で亡くなります。
〇安岡章太郎の主要な著作
・『ガラスの靴』(1951年)
・『宿題』(1952年)
・『愛玩』(1952年)
・『悪い仲間』(1953年)芥川賞受賞
・『陰気な愉しみ』(1953年)芥川賞受賞
・『遁走』(1956年)
・『青葉しげれる』(1958年)
・『海辺(かいへん)の光景』(1959年)芸術選奨、野間文芸賞受賞
・『家族団欒(だんらん)図』(1961年)
・エッセイ集『アメリカ感情旅行』(1962年)
・『花祭』(1962年)
・『幕が下りてから』(1967年)毎日出版文化賞受賞
・文学論『志賀直哉(なおや)私論』(1968年)
・『走れトマホーク』(1973年)読売文学賞小説賞を受賞
・『私説聊斎志異(りょうさいしい)』(1973~74年)
・『放屁(ほうひ)抄』(1979年)
・『流離譚(りゅうりたん)』(1976~81年)日本文学大賞受賞
・エッセイ『僕の昭和史』(1979~88年)野間文芸賞受賞
・『果てもない道中記』(1996年)読売文学賞随筆・紀行賞受賞
・『鏡川』(2000年)大佛次郎賞受賞
・『カーライルの家』(2006年)