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 今日は、昭和時代中期の1957年(昭和32)、東京都の奥多摩に小河内ダムが完成した日です。
 小河内ダムは、東京都西多摩郡奥多摩町の多摩川上流にある、多目的(上水道、洪水調節、発電、灌漑)の重力式コンクリートダムです。
 大正時代の1926年(大正15)に、ダム建設候補地として調査が開始され、1932年(昭和7)に認可申請されました。1936年(昭和11)に事業認可され、1938年(昭和13)に着工、太平洋戦争による中断をはさみ、19年の歳月をかけて、1957年(昭和32)11月26日に完成しました。
 高さ149m、基底幅131m、堤頂長 353m、頂標高は約530m、有効貯水量約1億9千万m3あり、下流4ヵ所に7万kWの発電所があります。
 この建設には、約200億円の経費がかかり、工事中に87名が犠牲となり、総数945世帯が移転を余儀なくされました。水没した旧小河内村は、石川達三の1937年(昭和12)発表の小説『日蔭の村』のモデルとなりました。
 このダムによってできた奥多摩湖の湖畔には、1万本の桜が植えられて桜の名所となり、ニジマス、ヤマメ、ハヤ釣りでも知られ、四季折々に楽しめる観光地となっています。尚、ダムサイトには「奥多摩 水と緑のふれあい館」という資料館も出来ました。