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 今日は、昭和時代中期の1956年(昭和31)に、米原~京都の電化により東海道本線の全線電化が完成した日です。
 当時の国鉄(現在のJR)東海道本線の非電化区間だった米原駅~京都駅間の電化が完成し、東海道本線全線(東京駅~神戸駅)が電化されました。
 これによって、途中で蒸気機関車に付け替える必要がなくなり、同一の電気機関車で運行できるようになったのです。その結果、最速の特急「つばめ」や「はと」の東京駅~大阪駅間の所要時間は、8時間から7時間半に30分短縮されました。
 当日は、東京駅15番線ホームで、国鉄総裁や松竹歌劇団(SKD)のスターはじめ多くの鉄道ファンが見送る中、午前9時に全線電化走りはじめの特急「つばめ」が大阪駅に向けて発車したのです。
 その2年後、電車を利用した初めての特急「こだま」が登場し、東京駅~大阪駅間を6時間50分で結ぶようになりました。

〇東海道本線とは?

 東京駅を起点とし神戸駅に至る589.5kmの鉄道の営業線(現在はJRが運行)ですが、5本の支線(計131.2km)があり、全営業キロは720.7kmとなります。
 日本の太平洋岸を通り、名古屋を経由して京浜と京阪神を結ぶ大動脈で、日本の最重要幹線鉄道とされました。日本最初の鉄道区間として、明治時代前期の1872年10月14日(明治5年9月12日)に、新橋駅~横浜駅 (現在の桜木町駅) 間が開通します。
 1874年(明治7)以降神戸から路線を東進させていき、1889年(明治25)新橋駅~神戸駅間が全通しましたが、現在の御殿場線経由でした。
 需要の増加に対応するため、1913年(大正2)には、全線の複線化が完成し、翌年の東京駅設置に伴い、東京駅が起点となります。1934年(昭和9)の丹那トンネル (7804m) 完成により、国府津-御殿場-沼津間は御殿場線となりました。
 また、電化については、1914年(大正3)の東京駅~横浜駅間の完成から始まり、、1956年(昭和31)11月19日に全線の直流電化が完成しています。
 1964年(昭和39)10月1日には、並行して、東海道新幹線が開業しました。1987年(昭和62)4月1日に行われた国鉄分割民営化によって、旅客3社(JR東日本、JR東海、JR西日本)と貨物1社(JR貨物)に経営が分かれたのです。