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 今日は、明治時代前期の1876年(明治9)に、神風連の乱(敬神党の乱)が起こった日です。
 これは、熊本県で起った士族の明治政府へ反乱(士族の反乱)の一つで、敬神党の乱ともいいます。
 敬神党は、新政府の開明政策に不満を抱く旧士族太田黒伴雄、加屋霽堅等が結成した政治団体で、復古的攘夷主義を掲げていました。
 この年の金禄公債条例による士族の経済的困窮や廃刀令の発布に端を発し、170余名が熊本鎮台、県令宅、県民会議議長宅などを襲い、鎮台司令官や県令を殺害したのですが、鎮台兵の反撃にあい、まもなく鎮圧されました。
 この乱によって、敬神党側の死者・自刃者は、計124名で、残りの約50名は捕縛され、一部は斬首されたのです。政府軍側の死者は約60名、負傷者約200名でした。

〇主要な士族の反乱
・佐賀の乱(1874年2月) 江藤新平が故郷の佐賀県で擁立されて反乱を起こす
・神風連の乱(1876年10月) 熊本県で太田黒伴雄、加屋霽堅等が起こす
・秋月の乱(1876年10月) 福岡県で秋月藩士宮崎車之助を中心として起こす
・萩の乱(1876年10月) 山口県で前原一誠らによって起きる
・西南戦争(1877年2月) 旧薩摩藩の士族中心に起き、西郷隆盛を大将に擁立、日本国内最大規模の内戦
・福岡の変(1877年3月) 西郷隆盛に呼応する形で、福岡県で武部小四郎ら旧福岡藩士族により起きた