国際通貨基金は、正式名称を「International Monetary Fund」といい「IMF」と略されています。国際連合の専門機関の一つで、1944年(昭和19)7月に合意された「ブレトン・ウッズ協定」に基づいて1945年(昭和20)12月に設立され、翌年3月1日に業務を開始した国際金融機関で、本部はワシントンに置いていました。
この機関は、第2次大戦後の世界通貨制度安定のため、自由貿易と金・ドル本位制に基づく多角的決済方式を確立し、為為替相場の安定と自由化、および国際収支の均衡を図ることを目的にして設立されたのです。
日本は1952年(昭和27)8月13日に加盟しましたが、ブレトン・ウッズ体制においては、金1オンス=35ドルが公定価格とされ、ドルはいつでも金と交換できました。各国通貨はそれぞれ定められた平価(日本では1ドル=360円)の上下1%以内で為替相場を維持することが義務づけられたのです。しかし、1973年(昭和48)には本格的に変動相場制に移行し、ブレトン・ウッズ体制は完全に終結しました。
国際通貨基金(IMF)の加盟国は、2016年現在で、188ヶ国となっています。
また、同じ日に「国際復興開発銀行(世界銀行)」にも加盟しています。