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 今日は、1985年(昭和60)に、大鳴門橋(おおなるときょう)が開通した日で、大鳴門橋開通記念日となっています。
 この橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋で、橋長は1,629m、中央径間は876m、幅は25m、主塔の高さは144.3mあり、2階構造になっていて、上部が6車線の自動車専用道用、下部が新幹線規格の鉄道用となっているのですが、現在は上部の自動車道の4車線が供用されているだけです。
 開通当初は、中央径間の長さ日本一の吊り橋でしたが、1988年(昭和63)開通の南備讃瀬戸大橋(香川県、中央径間1,100 m)と1998年(平成10)開通の明石海峡大橋(兵庫県、中央径間1,991 m)に抜かれました。
 建設にかかる経緯は、1970年(昭和45)7月に本州四国連絡橋公団が設立され、1973年(昭和48)9月 に本州四国連絡橋の工事に関する基本計画が指示され、1976年(昭和51)7月2日に起工式が行なわれ、1984年(昭和59)3月に橋桁がつながって、1985年(昭和60)6月8日の開通に至ったものです。
 その後、1998年(平成10)の明石海峡大橋の開通により、本四架橋ルートの1つである神戸淡路鳴門自動車道として供用されるようになり、近畿と四国をつなぐ重要ルートになりました。
 当初は、本州四国連絡橋公団が管理していましたが、民営化により2005年(平成17)10月1日から、本州四国連絡高速道路(株)が管理するようになったのです。
 また、1987年(昭和62)8月10日の道の日に、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されました。
 尚、1985年(昭和60)4月に、大鳴門橋を望む位置に有料の「大鳴門橋架橋記念館」(鳴門市鳴門町土佐泊浦福池)が出来て、この橋に関する様々なことが展示されていて、観光名所ともなっています。
 さらに、2000年(平成12)4月に、大鳴門橋の橋桁下部に設置された延長約450mの遊歩道および展望台である「渦の道」(うずのみち)が開設(料金:大人510円、中高生410円、小学生250円)され、橋の中ほどまで歩いて行って渦潮を真下に見下ろすことができるようになりましたが、とても人気があって、2016年(平成28)8月16日に来場者数1,000万人を突破しました。